あとで名づけるものがたり

たかはるのTRPGセッションログ。あらすじ、シナリオ、キャラ紹介など。いっしょに遊んでくれた人が、よそのセッションはどんな感じかな?って見れるようなブログ。TRPG沼もっとひろがれ。スマホ表示は見づらいのでpc表示をおすすめします(おすしも回るし)

4話 ルーンフォークの叛乱/ルーンウォーカーの目覚め

3ヶ月空けての更新。待たせたなでろんちょ氏!

 

ロックマンゼロをソドワでやりたかったシナリオなんじゃ!

 

 PCはポーレ・ロサ・エリザ・イェルム、そしてイブリール。イブリールの中の人はソドワ初プレイ(たぶん)のでろんちょ氏でした。イブリールのキャラシ自体は以前loly氏と一緒に作ってたりした?のかな?

 

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イブリール

 

 もともとポーレの掘り下げ用として用意していたシナリオだったけど、イブリールもルーンフォークと聞いて「いけるやん!」となり、メインキャラはイブリールとなりました。ポーレくんには先輩ルーンフォークとして、兄貴的な役割を。

セッション当日、イブリールはかつて蛮族に仕えてたと聞き。神の導きかってくらいマッチしているキャラ背景だ。この時点ですでに狙い通りのシナリオになることは確信できていて、みんなのRPで何倍になるかが楽しみでした。

 

導入

イブリール編:

 

ーただの山肌に反応があると思うたら、とんだめっけもんじゃな。

 

ー行き場がないかの、ならわしが雇ってやろう。ただし勘違いするな、わしはおまえの主人じゃあない。

 

 

  イブリールは初期型ルーンフォークだそうで、肩の排気口から煙が出るスチームパンク的な感じ。タロス(ルーンフォークの元になった蛮族)に近いとのこと。擦り合わせしてないのにシナリオ真相とフルシンクロさせてきて驚きました。ちなみに名前の由来はビリーっていうバンドマン?の名前のアナグラムだそうで。オイシイので使いました。

でろんちょ氏が考えてきてくれた背景はこんな感じ:蛮族についてヒャッハーしてた彼は敗北、記憶の大部分を失いスリープモードに。その後心やさしきおじいさんに拾われて改心するも蛮族の襲撃を受けておじいさんは死んでしまう。誰かが言った、

「あいつはタロスだ」「襲撃もあいつの手引きに違いない」

行き場をなくしたイブリールは、山の中に入り口のない部屋をつくり、誰とも関わらず自然死を待っていた。

 

彼を虚しさから引きずり出したのはドワーフの女性だった。名はユミル・コード。マギテック協会ルーフェリア支部支部長と名乗るユミルはイブリールの『雇い主』になった。

一転、イブリールは多忙な博士の雑用係として慌ただしい日々を送るようになった…と思っていたのだが、ある日目覚めると、昨日のことが思い出せない。昨日どころではない、直近一年まるまる記憶が飛んでいた。どうやら自分は一度死に、蘇生させられたようだ。隣にはいつものように紅茶をすするユミル。

「起きたかこのばかちんめ。おまえはクビじゃ」

 

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ユミル=コード博士(Karupa氏のプレイヤーキャラをお借りしました)


 

 

ポーレ・ロサ・エリザ・イェルム編:

 

①3話でPCに助け出されたメイドの「ジーナ」と、しばらくエリザの実家にお世話になっていたナイトメアの少年「クラウス」が、雷雨に遊ぶ鳥亭にやってきました。

ジーナは、「クラウスが魔術士として勉強を始めて、自分はやることがなくなったので」と、鳥亭の窓口業務をやることになりました。

クラウスは勉強熱心なところと、魔術の素養もあったようで飛び級冒険者登録ができるレベルにまであっという間に成長して、ドヤ顔でやってきました。受付にジーナがいるのを見てびっくり。

そして、過保護気味なジーナはクラウスの冒険者登録を受け付けません。公私混同も甚だしい。

 

②前回は青空教室だったスラム街ですが、ポーレくんがギルドマスターを通して孤児問題どうにかしてってお願いしてたのを受けて校舎が建ちました。

ポーレは校長(?)、エリザは図書室の司書さん、ロサとイェルムは先生としてそれぞれの立ち位置を決めてくれました。どんどん楽しくなってきたな

 

今日はそのお披露目式で、ささやかなお菓子パーティをしているシーンからスタート。録音してなかったのでちゃんと思い出せないんだけど、それぞれ皆らしいのびのびRPでした。

そこへやってきたのは噂のマギテック協会支部長。PCが思ってたよりだいぶ小さい。のじゃロリじゃった。

 

「のう先生、この大きなガキンチョの面倒見てやってくれんかのう」

 

こうしてイブリールはパーティに加入したのだった

 

進行

シティパート

 ユミル所長はなぜイブリールの記憶がないのかも、クビになった理由も教えてくれない。PLにも当然伝えていないので素直にあたふたしてて面白かったですね。

 その後パーティは、ルーンフォークが主人を殺したという事件の調査依頼を受ける。すでに蘇生した主人から話を聞くと、「偽りの主人を殺し、真の主人のもとへ行くのだー」的なことを口走っていたとのこと。

 

情報収集に乗り出すPCたち。

イェルム・エリザは足跡を追っていく。足跡は街の外へ向かい、途中からドゥームのタイヤ痕に変わり、砂漠地帯へ伸びている。

ロサ・ポーレ・イブリールはユミルが「自分はルーンフォーク研究が専門」と言っていたことを思い出しマギテック協会へ。

 

 ポーレは主人と犯人ルンフォの関係が悪かったのではと疑い、そういう調査記録ない?と受付に聞いた。(なるほどGMはそこまで考えてなかった。マギテック協会から斡旋されて働きに行ってそうだからね、ルンフォの人権保護のためにも、定期的に査察もあるだろうね)

関係は良好、との返事が返ってきた。ルーンフォークは何者かに操られて主人を殺したっぽい。では操っているのは誰?ユミルなら知ってるかな?

 

 ユミルはイブリールを部屋から締め出してから語り始めた。

「正体がバレて、とっくに死んだと思っとったがのう。うまいこと逃げ延びたんじゃな」

 心当たりは、かつての学友でユミルと並ぶ天才と評された男。名をバイル。バイルもユミルも、当時ルーンフォークが所有物として使い捨ての駒のように扱われることに疑問を持ち、日々論を戦わせていた。ユミルは人族社会とルーンフォーク自身に彼らの人権を認めさせるべきと言った。バイルはこう語った。ルーンフォークがそもそも、人族に従うように人族がプログラムした。生物レベルでルーンフォークを、人族から解放するのだ。バイルの正体はダークドワーフ、蛮族だった。

 

「時代は変わった。ルーンフォークも好きに生きていいんじゃ。お前さんのように、主人を持たず自らの信念にしたがうもよし。大切な主人を見つけてその者のために生きるもよし。自分で考えて、自分で決めるもんじゃ。…イブリールはそのことに自分で気づかんといかん。」

 

 バイルを追うならば、とユミルはロサに特製マギスフィアを渡す。ユミルからの通信を受けられ、小さなものならテレポートもできるというオーパーツ。ユミル何者感。ユミルの正体は魔動機文明からコールドスリープして目覚めたさいきょー科学者ですが、シナリオ内では語られませんでした。

 

PCの帰りぎわにユミルは、

「もし身近にあるじを持つルーンフォークがいるなら、気をつけた方がいい。バイルに何かされているかもしれん」と付け加えた。

 これはちょっとした分岐で、もし犯人ルンフォの行方をPCが掴めなかったら操られたジーナを尾行してアジトに行ってもらうつもりでした。その場合クラウスくんもフェローとして同行するので、難易度はむしろイージー。今回はイェルム・エリザがしっかり成功して、クラウスにジーナを任せる選択をしてくれたので、ノーマルモードでした。

 

 余談ですが、ジーナさんは催眠波に必死で抵抗するも勝てず、主人であるクラウスくん(13さい)の部屋に刃物を持ってやってくるわけです、クラウスくんはすべてわかっていて、ジーナさんを「ナップ」で眠らせてベッドに運び、翌日風邪じゃないかとかなんとかいってユミルのところへ連れて行ったわけですね。クラウスくんを子供扱いしてるジーナさんは、本当のところクラウスくんに守られてる。すごく良いおねショタ...PLのみんなありがとな!

 

  そして明け方、全員でドゥームの追跡を開始。ロサの魔動バイクにみんなで乗っていきます。砂漠の一見何もないところでタイヤ痕は途絶えている。マナサーチしてみると地面から「マナ反応アリ!」足元が落っこちて、砂漠の地下に秘密基地がありました〜。なんてガバガバなセキリュティ!

 

VSドゥーム

レベル詐欺と悪名高い敵で、果たして倒せるか怖かったんですが...二刀流槍使いイブリール、強かった。ロサも命中・威力が安定してきて強力なダメージディーラーでした。あっさり撃破。

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見た目ゼロゴーレムのドゥーム

 

ルーンフォークを解放せよ!

 

 奥へ進んでいくと、タロス×3。曲がり角に隠れていた設定なんだけど、ちょっと上手く処理しきれなかった感。ただpcにペナルティがかかっただけだった気がする...

 

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見た目パンテオンのタロス軍団

 

 タロスの能力に苦戦しつつも勝利。タロスたちが警護していた扉の向こうには、洗脳されたルーンフォークたちが集められていた。

 そこにユミルから通信。「自分が主人と認める相手を殺してから基地へ来る」ように刷り込まれていたようです。ユミルはワクチン的なナノマシンを転送してくれる。

 

 これはpcたちがジーナというサンプルを提供してくれたおかげなんだけど、これジーナ追跡ルートだったらワクチンは作れないことになるから、洗脳されたルンフォたちを力ずくで抑えなきゃいけなかった流れにしてもいいね。戦力が多くなるぶん、しんどい戦闘を増やしてバランスとる的な(セッション時は洗脳されててもべつに襲いかかってくるような描写はしなかったけども、もし次同じのやることがあったら)。

 

 ルンフォ解放後、残る道は2つ。ラスボスべやと、ルンフォの無くした記憶を復元する装置(MPの半分消費)。イブリール食いつくかなと思ったけど、ラスボス倒してからにした。ネタバラシは倒した後のエピローグ的扱いになった。先にするか後にするかで、ラスボス前後のRP大きく変わってたんじゃないかな。どちらにしろアツそう。

イブリール的には、「与えられた答えを欲するんじゃなくて自分で考える」というRPをしてくれたのだろうなぁ、と個人的には思っています。良い...。

 

ラスボス!

 

ラスボスはDr.バイル&オメガ(データはタロスウォリアー)。

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バイル

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オメガ(性能はタロスウォリアー)





イブリール(=ビリー)はタロスからルーンフォークへの過渡期に作られた存在。

設定としては、「本能的に持っている人族への忠誠心」を取り去ったルーンフォークであり、自己決定ができる、現在のルーンフォークのプロトタイプである。バイルに言わせれば彼らはそれ以前のルーンフォークではなく、自由意志を持つ「ルーン・ウォーカー」であるという。

 

しかし自由意志を持って生まれた2人は、「生みの親は人族に追われている」という環境に強く影響され、蛮族側について戦闘マシーンと大差なく暴れまわっていた...大破局を経て残されたルーンフォークらは人とともに生きているわけだが、バイルはそれを「人族による洗脳」だという。再び人族の手からルーンフォークを解放する為反乱を起こさせた、というわけです。

 バイルさんが考える自由意志は「蛮族寄りの本能的な部分を失くさない」的な意味なんでしょうかね..それとまぁ、自分の子どもたちが自分の意思で人族につくというのが受け入れられなかったんじゃないでしょうか。とにかくPCとは相容れない。

ポーレ君の「もうとっくに救われてる。」っていう返しはシビれた。

 

オメガは暴れまくって死に、直っては死にを繰り返して本当に殺戮マシーンという哀れな奴です。

 

バトルでは、やはりオメガ(タロスウォリアー)強い。レベル4のパーティに対してレベル7の敵ぶつければ当然ですわ...ギリギリの戦いでした。HP半分まで減らすと外殻が割れて見た目オメガ


ゼロになり、身軽になって固有武器と双撃で暴れまくってやるぜ!と思っていたんですが、死にかけイブリールが魂のクリティカルを繰り出し、ギリギリの勝利。なんてアツい男なんだイブリール

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オメガゼロ。暴れられなかった

 

エピローグ

 バイルの処遇は、「グレンラガンのラセン王よろしく首だけ持ち帰って生き字引として永遠に生かす」蛮族よりも恐ろしい?発想です。さすが漫研卓...

 

そして、イブリールは失くした記憶を復元する。

 誰よりもはじめにバイルが狙ったのはイブリールだった。バイルの洗脳は、イブリールに深く染み付いた意識に訴えかけてくる。

「蛮族、爺さん、ユミル。俺はいつも、誰かに従って生きてきた」

「それでいい。従うべき真の主人はバイルだ」

鋭い槍をユミルの胸に突き立てようとしたその時、ユミルがよく言っていた言葉を思い出した。

「わしはお前のあるじじゃない。あくまで雇用主じゃ。どう生きるかは自分で決めろ」

 

そこに違いがあるとは思わなかった。しかし今は...

 

イブリールは答えを出せなかった。そのかわり、ユミルではなく自分を刺したのだった...。

 

街へ

 

基地にあったマギスフィア(大)をかっさらい、夕日を背に魔動バイク+肩パッドの世紀末感たっぷりで帰還したパーティは状況を報告する。

 

ユミル&イブリールのシーン。ここのイブリールのRPは、すごく...良かった...。

 

んだけどなんて言ってたのかいまいち思い出せん......ごめん、エモすぎて..あとででろんちょ氏に思い出して書いてもらおう....録音しとこうな...

とりあえず、洗脳されて襲おうと思った時に、ユミルは主従とかだけじゃなくて、大切な存在なんだと気づいた的な話と、自分の意思で近くにいたいと思うという話と、ユミルは自分に考える時間をくれたんだ、という話をしてくれていた

 

オメガは何も覚えていなくて、ゼロから始めるって意味で、ユミルによって新しく「ゼロ」と名付けられました。

イブリールはバイルの考えにも思うところがあったようで、「ゼロと共に、不当に扱われるルーンフォークを助ける旅に出る」ことにしました。なるほど...アツい。でろんちょ氏、PCの立場で真剣に考えてくれたんだなぁ。

 

 

 

 

 

2話 エルフとケンタウロスの愛歌

ムーブメン卓第2話。

 まだみんなのキャラや信条的なものが固まってなかったので、「とりあえず手探りで色々やってみよう」みたいなつもりで組んだ、半ばギャグなシナリオ。シリアス路線で来てる最近の雰囲気とは全然ちがう。連載漫画とかでも2話目ってこういうかんじじゃん?そしていちおうAlbus aterのシナリオとの繋がりを意識している。

参加者はポーレ・ロサ・エリザ、そしてフェローとしてAlbus aterのPC、アン。回復力に一抹の不安を感じたので、そふぃ氏にフェローシートを作ってもらいNPCとして参加してもらいました(そふぃ氏は不参加)。

導入

 僕は依頼を受けるまえに「それぞれの日常パート」みたいなのをわちゃわちゃやってもらうことにしています。毎回「あなたたちは酒場にたむろしてます」じゃつまらないというのももちろんあるんだけど、これは「自キャラにログインするための大事な時間」と捉えています。キャンペーンといえど1週間や2週間そこらリアル時間が空いてるわけだし、PCの肉付けを各PLが主導で自由にできる貴重な時間なのです。クエストをこなすだけじゃ扱えない、PC個人がやりたいことを進められる時間でもあるしね。

 なんだけど、この時は何したか覚えてない・・・この時はまだそのことに気づいてなかったかもしれない気がするので、そもそもやってないかも?

 

とにかく、「それぞれの日常」を描写してあげることは非常に大事なのです。

 

そんなわけで日常パートは覚えてないんですが、掲示板にこんな依頼書が張り出されている。というより、これしか残ってない。

 

ケンタウロス族との平和を取り持ってくれ」

依頼人は森の西に住むエルフの族長。詳細はこうだ。

 「森の東に暮らすケンタウロスの部族との間に諍いが起き、あちらは非常に怒っており一触即発の状況だ。その発端は、エルフの青年が誤ってケンタウロス族の娘に矢を射ってしまったとのことだが、現場の泉はそもそも狩猟は行ってはならない取り決めの場所であるし、非常に見通しも良い。両者が不仲というわけでもない。どうにも不可解だが、自分たちが下手に動いて相手を怒らせてはまずいので、第三者に真実を調査してほしい」

 そしてマスター登場。「森の北にゴブリンの大規模な群れが現れたっていうんで、冒険者たちがそっちに取られてんだよ。で、今あるのはこれ」

この時はGMとして「これしかないんで受けてください」って言っちゃった気がする。明らかにめんどくさそうな内容だもん。

 

この時に魔物知識判定も振ってもらい、ケンタウロスの情報を公開。

「蛮族でありながら人族との共存が可能で、妖精語を解する」ことは伝えておいた。

 

 ちなみに真相は、森の北に発生したゴブリンの群れの工作員としてサテュロスが送り込まれ(このゴブリンの群れは他の蛮族を従えてしまうほどに強い)、森の東西に暮らすエルフ族とケンタウロス族を仲違いさせようとしていた、というかんじ。

いちおう、森の泉に住む妖精に聞き込みをしたら、「現場でサテュロスの「ラブソング」を聞いた」という証言が得られて解決できるという筋道は考えてあった。

 

進行

 そうしてシーンを森へと移す。聞き耳振ってもらって、「どこかから、『たすけてー』というか細い女性の声がする」。

PCが駆けつけると、そこにはジャイアントスパイダーに絡め取られ、美味しく食べられようとしている女の子の姿が。ただし人じゃない。『サテュロス』という、下半身が二足のヤギになっている蛮族である。粘着質の糸に四肢を絡め取られ、いやいやと首を振る姿は大変にえっちである。

「あー!そこの人!たすけてー!かわいいボクがたべられちゃいそうだよーー!?」

ここでPCが「見捨てる」あるいは「サテュロスが捕食されるところを見ながら絶頂する」など宣言したならば、「ラブソング」を使って無理矢理助けさせる予定だった。それがシナリオのヒントにもなるし。ちなみに虫に恋愛感情などないのでラブソングは効かない。この場面でのサテュロスは本当にピンチなのです。

 

 PCは蜘蛛を倒した。森のいさかいについて彼女が何か知っていることを期待して、サテュロスちゃんを助け出した。エリザは蜘蛛のはらわたを興味深げに弄っていた。

サテュロスちゃんはエリザにドン引きしながらも、

「ん〜よくわかんないな〜、ボクこの森のことよく知らないし」

と返します。これは前半が嘘で後半が本当。せっかく助け出してくれたのでヒントを、と思ってのことです。

 

 サテュロスはボロを出す前にそそくさと退散。森の北のほうに向かっていきました。

 

 そしてエルフの集落に到着。族長の話は、おおむね依頼書の通り。そして矢を射った張本人は、族長の息子だった。息子によれば、「気がついたら自分はケンタウロスの戦士らに囲まれていて、目の前には自分の矢が刺さって血を流している娘さんがいて、弁解のしようがないほど明らかに、自分がやったとしか思えないんだ。でも、証拠は何一つないし言い訳にすらならないんだけど、何も覚えていないんだ」とのこと。

族長は「どうにも納得がいかないんじゃ。このままでは長年保ってきたケンタウロス族との平和が失われてしまう。どうか助けておくれ」と懇願します。

 PCらは泉に調査に行くと宣言。いまケンタウロスの集落に向かってもできることは何もなく、むしろ怒らせてしまうかも、という判断でした。至極当然な判断だと思います、じつはそうでもないんだけどね。

 

 泉は、エルフの領域とケンタウロスの領域のちょうど中間地点。エルフの族長によれば、ここは両者が顔を合わせ世間話などをする場所となっていて、この近くで狩りなどはしてはならないことになっている。この泉には妖精が住んでいることも伝えたけど、PCに妖精語取得者がいなかったからか、妖精に聞き込みという提案はされなかった。

 

 収穫なくて停滞しちゃうのはよくないと思い、展開を早めることにしました。PCが泉のまわりをうろついていると、

「お前たち、何をしている?」

と声がかけられる。ケンタウロス族の青年が、警戒した様子で槍を構えています。

PCが必死に事情を説明するとわかってくれたようで、

「あ〜なるほど。で、街からあなたたちがやってきたわけか。街の人はまぁ、信用してるよ。エルフ族経由で工芸品を買ってもらったりしてるからね」

ということで、ケンタウロス族の青年ビリーくんが集落に案内してくれました。

「じつはうちの部族もごたついててね。矢を射られた娘というのは、族長の娘さんなんだよ。さいわい急所は外していて大事には至らなかったけど、もちろん族長はカンカンさ。今にも総攻撃を仕掛けてやると言ってるよ。

でもあなたたちの言うように、あの泉で矢を射ること自体少し不自然だ。エルフの族長の息子とは友達だけど、そんなことするやつじゃないことは僕も知っている。

こちらも、長年かけて築いてきた人族との関係を崩したくはない。なんとか族長をなだめすかしてはいるけど、もう限界が近い。できることなら協力するよ」

PCはケンタウロスの村人らに聞き込みを開始。族長にはバレないように。

サテュロスを見てないか、との質問には、

「つい最近になって見かけたことがある。綺麗な声で歌って、鳥や魚を集めているのを見た。そうね、森の北のほうだった」

と返答。サテュロスがラブソング使えるのはわかってるし怪しいんだけど、怪しいだけでしかないもどかしさに悩むPLたち。ビリーくんに妖精語翻訳してもらったら?というのはあまりに誘導が強すぎて言い出せませんでした。

結局、もう一度サテュロスに会って話を聞きに行こうとになった。どうしよ。あんまり考えてなかった。まず、サテュロスってどこにいるんだ?北に行ったらハイいました、っていうのもなんかお使いチックすぎない?甘い甘い、詰めが甘いがねGM

結局、「森の北のほうは別の蛮族の領域なので、サイコロを振ってもらい出目次第で出てくるものがあるよ」という裁定にした。非常に雑である。

 

 そして出たのは低い目。危険感知判定次第では敵に遭遇してしまう。ころころ・・・1ゾロです。

「PCが気づくと、ゴブリンの軍団1d6匹・・・6匹のゴブリンに囲まれてしまっています。全員前線エリアからスタートです。」

前衛はポーレのみ、シューター2のマギシューとコンジャラー(とそしてフェロー)が全員前線で、しかも6体。魔法収束はないので、スパークは味方をも巻き込む。今にして思えば死の匂いが強すぎる。

 

 ロサが生死判定するまでいったけど、なんとか勝った。そしてゴブリンを尋問するPCたち。ありがとう、戦闘の合間にGMも必死に考えてたぞ!

「アノオンナ、ボス、キゲントル!オレタチ、ノケモノ!アノオンナ、エルフ、ケンタウロス、ケンカサセル!」

要するに、サテュロスがラブソングを使ってエルフの族長の息子を誘惑、ケンタウロスの娘さんを襲わせたということです。

 

 言質をとったPCはゴブリンをケンタウロスの集落まで連れて帰ることにしました。ゴブリンの口から族長に説明させることで解決を図ろうというわけですね。

ゴブリンの数を必要最小限に減らし(嬉々としてロールプレイしておりましたね)、命を保障(口約束)するかわりに証言と、その後ボスのところまで案内させることを誓わせました。GMもゴブリンの命乞いロールが楽しかったです。

 そしてケンタウロスの集落に到着。族長は「今すぐサテュロスとボスとやらを血祭りにあげる!」と怒り心頭。真犯人がいるとなれば止めるものは誰もおりません。ケンタウロスの屈強な戦士たちが、ゴブリンの根城へと向かう!

 ゴブリンの案内でサテュロスがいる洞窟に到着。

 

「ひぃっ、ボクが何したっていうんだよ!?」

「こいつらが全部喋ってくれたぞ」

「娘をよくも!覚悟せい!」

「ふんっ、役立たずなやつら!こうなったら・・・カワイイボクの歌をきけーー!」

ラブソング発動。サテュロスの魔力は高いので、全員抵抗失敗。

魔物が使うラブソングだと恋愛感情の対象は魔物になってしまうんですが、PCが使用するラブソングだと「すでに恋人や婚姻関係にある者が近くにいるのであればそちらに近寄り、そうでない場合には最も近くの異性(種族問わず)に近寄り、愛を囁きあってしまう」と書いてあったのでそっちの解釈でいかせてもらいました。

「ハッ!今日は妻と結ばれてからウン10年と120日の記念日ではないか!こうしちゃおれん、愛を伝えなければ!!」族長ダッシュ!続いて戦士たちもダッシュ

「バーーカ!ボクはにげるっ!」

 

誰に恋するかは自由に決めてもらいました。結果は以下。

 

ポーレ→サテュロス

エリザ→ケンタウロス

ロサ→ポーレ(しかし、ポーレはサテュロスになびいたので嫉妬する、というRP)

アンはフェローなので効かない

 

 インスタント胸の高鳴りに突き動かされ走り出すポーレ。叶わぬインスタント恋心に胸を痛めるエリザ。目にインスタント嫉妬の炎を宿し、エリザの手を引きサテュロス抹殺に向かうロサ。素知らぬ顔でサテュロスを追うアン。ラブソングはやはりギャグ展開になる。

 

「うわーっ追ってくんなよキモチワルイ!たすけてボスー!」

サテュロスが頼ったのはゴブリンシャーマン。こいつがボスであり、サテュロスの彼氏のようだ。

「お前・・・サテュロスちゃんの何なんだ・・・?」

今彼をぶっ殺してサテュロスを奪おうとするポーレ。さらに複雑化するインスタント・ラブ。そんな感じで戦闘開始!

 

ラブソングは術者が演奏を止めてもその後1時間は効果が持続します。戦闘終了後はそりゃもう大変だったことでしょう。なんて描写したかあんまり覚えてません。

 

目が覚め、気まずいかんじでケンタウロスの集落に戻ると、ケンタウロスの奥さんらが戸惑いながらもまんざらでもないかんじで愛を囁かれていました。

そんなかんじでエルフとケンタウロスは和解、依頼達成です。

 

そしてサテュロスとゴブリンシャーマンは生け捕りにしました。ポーレが蛮族動物園的なものを開きたいと。

ルール的にはどう処理したらいいんだろうか・・・わからないしポーレの立場的にもやばいことになりそうだしな・・・。できるだけ叶えさせてあげたいんだけど、さすがに無理っぽい。

「蛮族は穢れがあるから街の中には入れないよ。彼らを入れておける檻とかもすぐには用意できないから、街の近くの木に縛っておく、くらいしかできないかな」

と返答。そしてまぁ、順当に考えてこれは、逃げられておかしくない。

翌朝には逃げられちゃったよ、と結果を伝えると、後日PL的にはそれでよかったと言ってもらえた。ポーレが世間を知らないが故に無茶なことをしようとして現実を知る、というくだりはツボだったみたい。なるほど・・・PLに媚びすぎてもいけないんだな。

 

エピローグ

ケンタウロスの族長がお礼に、妖精の槍をくれた。売ってもいいし、使うなら土属性のついたつよい槍です。ポーレは生け捕りを諦め、剥製を展示することにしたようです。マジか・・・

 

感想

 GMの用意したルートを選ばない、なんてことは全然あり得ることで、それを想定してなかったというか、ギミックはあったけど繋ぎをちゃんと考えられてなかったなー、という反省でした。もしこれを見て回してみようと思ってくれた方は、そのへんをうまくやってみてください。

 そして、ポーレは自ら行動指針を作って積極的に動くものの、ロサとエリザは展開に引っ張られがちというか、そのキャラらしさがまだ見つかってないという印象があった。このときから、「まずは、それぞれのPCにスポットライトを当てたシナリオを一つずつやろう」と思った。ポーレとエリザは種族関連で話が作りやすいけど、人間のロサについてはそれが難しい。種族に特色がないからこそ、ロサの話で中心になってくるのは親交を深めてきたNPCや、PCとの関係性だろう。そういう意味では、スポットライトを一人ずつ当てていくキャンペーンのラストは、ロサになるのかな。みんなシリアス方面で来てるからロサもシリアスでやりたいね、まだ全然考えられてないけど、セッション重ねればエモい関係性も出てくるはず!

 

 

サテュロスちゃん

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だまされてはいけない

 

シナリオソース:バルトゥーの屋敷(微改変)

注)このシナリオソースを回すには、基本ルルブⅠ、Ⅱが必要です。

 

チップ君のRPに関しては以下を

takahaltrpg.hatenablog.jp

(セッションレポート。リプレイがわりに参考にしてください)

もしチップ君をバルトゥーの屋敷シナリオに挟み込む場合、PCの誰か一人をあらかじめ接触させておくと、家庭事情も察して「チップ君は根っからの悪い奴ではないかも」と思ってもらえるかもしれません。

 

☆ルルブのシナリオに加えて、追加した要素

・街に入るときに危険感知判定(判定の内容はPLには伝えなくていいと思います)、失敗なら財布をスられている。成功ならスられずにすむ。成功の際にチップを目撃させるのはやめたほうがいいです。

なぜなら、「街中で追いかけっこが始まる→判定で勝っちゃったらチップをとっちめる→ヤクザを成敗する!」みたいな流れになる可能性があるからです。

・マイエルはじめ酒場の冒険者たち(PC含め)の財布がスられている。描写はセッションレポを参考に。チップの生存確認の依頼をマスターから受ける。報酬はひとり50G上乗せ。

・遺跡の入り口で足跡追跡判定を行うと、蛮族の足跡に加えてチップの足跡も見つかる。ゴブリンとボガードのいる部屋では、チップが彼らにいじめられている。

・蛮族を倒すと、チップが同行を求めてくる(PCが断る、その場で痛めつけるなどしようとするならチップは逃げる。そして、PCが魔法生物大全を手に出てくるところを待ち伏せ、書物を奪う)。PCが魔法生物大全を手に入れたタイミングで、本を奪って逃げる。

・チップを追って街の前まで来ると(もう夜になっている)、怪しげな幌馬車の前でチップとゴロツキ風の男達が言い争っている。(描写はセッションレポ参照)

 

チップのステータスは、

種族:グラスランナー

生まれ:盗人

技能はフェンサー1、スカウト3

武器はストーンかナイフ程度。戦闘特技はご自由に。器用度はスリの腕前を表現するために、敏捷度は蛮族の攻撃を避け続けていたことを表現するためにそれぞれ最大値に設定して良いと思いますが、GMの裁量にお任せします。

キャラロールの指針としては、友達や家族を大事にする、約束はできる限り守ろうとするといった、グラスランナーにはやや珍しいタイプです。グラスランナーと聞くだけで信用しないPLは多いので、チップはあくまで真面目な性格であることをRPの中で、あるいはGMの描写の中で出してしまって構いません。

 

チップの画像は私が描いたものです。セッションや動画の使用はご自由にどうぞ。無断転載や自作発言はお控えください。

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1話 バルトゥーの屋敷(微改変)

 ムーブメン卓第一話。初めて本格的にGMした記念すべきセッションです。

 

シナリオ

いきなりオリジナルシナリオなんて作れないので、初心者らしく公式シナリオです。でも、まるっきりなぞるだけではつまらないので、NPC(後述)を追加しました。

キャラメイク

 Loly氏と余白氏に、前回O太氏にしたのと同じ説明をババーッと。ちゃんと伝わっただろうか・・・

 

 loly氏はツノっ娘が好きなのでナイトメアを選択、迷いなくコンジャラーにして、名前は「エリザ」。王道魔女っ子ってかんじのイラストでした。

 余白氏はマギシューに興味を持ったらしく、「このスタイルが向いてる種族ってありますか?」と聞かれ言葉に詰まった。イメージ的にはルンフォ?でも知力そんな高くないしMPもアレなんだよな・・・今の僕なら

「両者とも十分に適していると前置きしたうえで、敏捷、威力もほしいならエルフ、命中とMPを安定して取りたいならドワーフ

くらいは返せるだろうが、結局

「ナイトメアならなんでも向いてるし、人間もなんでも向いてるし何にも向いてないとも言えるよ」

というフワッフワな答えしか返せなかった。

ナイトメアはloly氏とかぶるので人間を選択。身内の中では、人間をとる人は逆にレアである。「ロサ」はボウケンジャーのピンクがモデル。元キャラはクール系らしいけど、RPには反映しないそうです。

 ソドワPCは長く使っていくので振り直し3回までOKにしたんだけど、ロサはだいぶ初期ステが低くなっちゃいましたね・・今はようやく、それも関係ないほどに強くなってきたけど。

導入

 どんな導入にしたいか、PLと打ち合わせながら開始。

 

エリザ

ナイトメアのエリザの生まれをダイスで決めたらリルドラケン生まれだったので、「差別のない幼少期を過ごし、勉強をしに人里の学校に入学したらめっちゃ差別された」というかんじの導入にしようということになった。

  おおらかな両親に見送られ、希望を胸に人里に降りたエリザ。自分と同じ見た目の人がいっぱいいるということにまずは、戸惑いと同時に嬉しさを感じただろう。積極的にコミュニケーションを取り、友達と呼べる存在に恵まれた・・・と思っていたある日、自分のツノをクラスメイトに見られてしまう。その日から、手のひらを返したような激しい差別を受けるようになっていった。ナイトメアが差別をされるという話は伝え聞いて知ってはいたが、見た目が違う、ただそれだけでこうもできるものか。エリザは「人間」の心が恐ろしくなった。限界を感じていたある日、エリザは教師に呼び出される。教師が言うには、

「ナイトメアであることが悪いことではもちろんない。しかし、人々の心に染み付いた偏見を拭い去ることは到底難しい。本意ではないが、こんな環境に身を置くよりは、外に出て広い世界に生きるべきだ」

 この時のエリザには、教師も遠回しに自分を排除しようとしていると感じられたかもしれない。しかし教師は、魔法の基礎の書物をエリザに与えた。

 

 エリザは人間に対する恐怖を抱えたままリルドラケンの集落に戻り、操霊術を学んだ。魂を操る魔法ならば、ナイトメアの穢れた魂をなんとかできるかもしれないと考えたからだ(実際は浄化よりむしろ穢すだけなんだけど)。そして数年後、知識と技術を吸収し尽くしたエリザは、さらなる知識と、そして自分の中の穢れを消す方法を求めて広い世界へ旅に出た。

 

ロサ

 マギテックを持っていることから、ある程度裕福な生まれだろうということになり、「貴族の娘として蝶よ花よと大切にされながら狭い社会で生きることに疑問を持ち旅に出た」と言う流れでいこう、と決まったけどきっかけが思いつかず、「神の声を聞いて」(経歴表振ったんだっけ?)を採用した・・・これが当時の僕には難しく、かなり無理矢理な導入になってしまった感が否めない。

 

 ロサは13歳。愛情深い母と魔動機の扱いに長けた父(婿?)に囲まれて、汚れをしらず、優しい子に育った。そんなある夜・・・ロサの夢枕に女神が現れた・・・!

「この広いラクシアに生まれ、狭い貴族社会で、この世の汚れを知らず、囲われた世界で苦もなくぬくぬくと生きていく・・・ええんか。お前・・・それでええんか・・・!

旅に出よ!世を知れ、人を知れ!そして・・・時には起こせよムーブメン!!」

続く言葉が出て来ず途中からポプテピピックになってしまった。女神はピピ美だった(CV:日高のり子)。

 

 何かに目覚めたロサは両親を説得、冒険者の心得がある父親にルーフェリアまで送ってもらい、期待と不安を胸に冒険者の店の扉を開いたのだった。

 

ポーレ

 ポーレ君は一足早くルーフェリア入りしています。ただ、追加NPCの背景描写のために、スラム街を通ってルーフェリア入りしてもらいました。

水の女神に守られし都といえど、人が集まれば上下の差は自然と生まれるもの。スラム街にはボロ布を纏った子供たちがたむろしていて、旅人と見れば人懐っこくまとわりついて小銭をせびってくる。

ポーレには、「もっと広い世界を見て(蛮族の被害などもこの目で確かめて)、豊かな国を作りたい」という大きな野望がある。彼は子供たちをあしらうことはせず、持っているお金のほとんどを渡し、ついでに遊んであげた。

 そんなポーレ君に近づき、お礼を言う少年が現れる。追加NPCの「チップ」君です。彼はグラスランナー。スラム街に生き、幼い妹(+そこで生きるチビッ子たち)を養うために仕方なく手を汚す少年です。一応、金持ちしか狙わない(冒険者は一般人よりはお金があるので、ターゲットに含まれます)というポリシーがあります。

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チップ君は、お金をくれるだけでなく子供たちと遊んでくれたポーレに友好的な態度をとります。もちろんスリません。

これから冒険者登録をしに行く、と話すポーレに対し、

「そっかー・・・頑張れよ」

と、視線を泳がせながら返す。ポーレはそのことに気づきません。

 

進行

その後酒場で合流し、"葉っぱをのせた"マイエルさんから遺跡の情報を買うところまではルルブの通り。

マイエルがPCに地図を渡そうとするが、

「あれ、ないぞ?おかしいな・・・あ、ついでに財布もない」

それを聞いた他のモブ冒険者たちからも、

「俺の財布がもねぇ!」「俺も」「私も」

と声が上がる。

じつは、PCたちにもルーフェリアに入ったところで危険感知判定を振ってもらい、失敗した人の財布をスっていたのです。(気付いたら、「誰かにぶつかられたが特に何事もなかった」で財布も無事)

「こんなことができるのはチップの野郎で間違いねぇ!」

「あいつ、一度絞られておとなしくなったと思ってたがまたやりやがった!とっ捕まえてやるぜ!」

怒りをあらわにするモブ冒険者たち。それを酒場のマスターがたしなめる。

「お前ら、スられたことにも気づかないっつーのは冒険者として甘ぇんじゃねえのか?そいつはてめえらの落ち度だぜ。・・・しかし、俺の言葉はチップに届かなかったか。

なぁ、そこの(PC)。バルトゥーの魔法生物大全、持ってきてくれりゃ俺が買い取ると言ったが、追加の依頼だ。もし遺跡でチップのバカを見かけたらとっ捕まえてきてくれねぇか。まぁ、もし死んでたらそれは仕方ねぇ」

マイエル

「僕は一度歩いた道は忘れないから直接案内できる。財布はたいして入ってないから別にいいんだけどさ、遺跡の中、僕立ち入ったわけじゃないから何がいるかわかんないし、ちょっと危ないね。」

 

みたいなかんじで差し込みました。

 

 PCがバルトゥーの屋敷へ踏み込むと、蛮族の足跡と真新しい靴跡が。ゴブリンとボガードがいる部屋でいじめられています。ストリートチルドレンの嗜みでフェンサー1+くそ高敏捷のおかげで回避し続けていますが、部屋の隅に追い詰められ絶体絶命のところにPCに助けられます。

 戦闘終了後、財布を返せと詰め寄るPC。しかし彼は、申し訳ないが金は今は持っていないと言います。

 これは嘘ではなくて、チップくんは街のヤクザをスった結果捕まってしまい、スリの腕を買ったヤクザにゆすられています。盗ったお金はヤクザに渡してしまっていたのです。しかしヤクザの要求する額には足りず、遺跡の地図を見て金目のものはないかと忍び込んだはいいものの蛮族に見つかってしまいました。

 しかし強がりな彼は、そのことはPCに話しません。むしろPCが魔法生物大全を見つけたらスキを見て奪い取ってやろうと思っています。まさに貧すれば鈍す。PCに対しては、自分には(スリで身につけた)スカウトの心得があるから協力すると言います。

 

 ここでPCが拒否したら、逃げたふりして屋根の上に待機させて、PCが魔法生物大全持って出てきたところで奪って逃げてやろうとGMは考えていましたが、ポーレ君は「金に困っているなら協力する。魔法生物大全を買い取ってもらったら、その金は君に渡そう」と人情派ロール。うーん、こんな相手から盗むのはさすがのチップ君も思いとどまるぞ。さっき友好深めたし。

「しかし、今度はヤクザはこのお人好しに目をつけるかもしれない。だったらおれは悪者のままでいい」

GMは心の中でそんなRPをして、PCが魔法生物大全を手に入れたところで奪って逃げます。

 

・・・というのが心の中で考えていた流れだったんですけど、ポーレのRPにほだされ、ついヤクザにゆすられているところまでゲロってしまいました。ダメなGMだ。まぁ、ヤクザは強いので。やつらに狙われたらポーレたちでも勝てないかもと思ったということで。結局魔法生物大全を奪って逃げました。ロサとエリザは「やっぱりな、あいつ許さんぞ!」という反応だった。

 

 逃げたチップを追っていくと、ヤクザと言い争いをしている。門前に怪しげな幌馬車が。その中に見えたのは、どうやらチップくんの妹だ。さるぐつわをかまされている。

「話がちがうじゃねーか!まだ明日にはなってないぞ!それにほら、これ高く売れるらしいんだ。これで言ってた金には届くだろ!?」

「げっへっへ、〇〇ガメル渡せば許してやる、なんてーの本気で信じてやがったのか?メスガキ好きの変態貴族様がなぁ、早くしろとおっしゃってんのよ。あ、その本、高く売れるってんならもらってやるよ。ご苦労なこったなぁ!!」

「ちくしょう、ちくしょう・・・!」

 

そこへ颯爽とPC参上。ぼこぼこにしてもらいました。

 

エピローグ

 ボコボコにしたヤクザを引きずりながら冒険者の店に帰還。PCの口からチップの事情を聞いたマスターは、チップをこの店専属の斥候として雇うことを提案します。怒りの冷めやらぬモブ冒険者たちに対しては、ちゃんと給料から天引きして返済することをチップに約束させました。

「妹も助かって、あいつらはやっつけられて、おれはまともな仕事に就けるなんて・・・夢みてぇだよ。ぜんぶあんた達のおかげだ、本当にありがとう。そして・・・裏切っちまって悪かった。許してくれとは言わねぇよ、でもちゃんとお金は返すよ」

 

ロサとエリザはどういう反応だったかな、「許しはしないがこれ以上責めない」みたいなかんじだったかな。ともあれ依頼は無事達成。ポーレはというと、バルトゥーの屋敷で手に入れたイグニッションパイプを見て、「大破局以前の貴重な魔具を集めた博物館を作りたい」という新たな野望を見つけたようで、GM的には今後の展開についてひとつの方向性を示してくれたなと思った次第です。

 

 そんな感じで第一話を終えました。ちなみにムーブメン卓と言っているけれど、これはブログに載せるにあたりキャンペーンタイトルが便宜的に必要だったから僕が勝手にそう書いてるだけで、PLたちの前では一度も言ってません。

 

シナリオソースのカテゴリに、この改変案のポイントをまとめています。SW2.0のルルブ1、2があれば十分に回せます。

チップ君 顔Ver.

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0話 冒険の手ほどき

 ソドワ初のGMをつとめられる自信がなさすぎたので、ムーブメン卓の数日前に西雀O太氏に付き合ってもらった戦闘練習シナリオ。厳密に言えばソドワGMデビューはこれが初だけど、シナリオと呼べるレベルではない。

 この時はルールブックに付箋を貼りまくり、見落としがちな部分はノートに書き取って、世界観をスムーズに説明するためにパワポで説明スライドを作った。この時頑張って勉強したからおそらく今順調にソドワ勢を増やせているんだと思います。

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ルルブ読んでも戦闘がどんなものか全然わからなかった。一人で模擬戦してみたらややわかったけど、クトゥルフに比べ計算処理の多さよ。おまけにルルブ付属のキャラシは見づらい。緊張しいの僕がこんなんで多人数を相手取るのは厳しいぞ!

 

 そして初セッション。付き合いの長いO太氏一人相手ですらかなり緊張した・・・だって僕自身よくわかってないことを、何も知らない相手に説明しなきゃいけないんだもん。

 

特撮好きなO太氏らしく、ルーンフォークの戦士を選択。このときポーレ君が出来上がりました。

loly氏と余白氏がのちに参加することは決まっていたので、とりあえずサンプルキャラクター2名を追加して3人パーティとした。ポーレ君が近接型なので、バランス型の妖精剣士ちゃんと神官のエルフちゃん。それぞれライラとシンディと名付けた。

 

導入

 ポーレ君は、裕福な家で息子同然に育てられたルーンフォーク。魔動技師くずれのお父さんは溺愛気味で、むしろ母親の方が豪快?というか、外界を見てみたいポーレ君に理解がある。外は危険だからダメ、の一点張りな父親に悶々とするポーレ君。

ある日、ポーレ君よりちょっと年上で先に旅立って冒険者となったライラ、シンディ(と言ってもガキンチョからの付き合いだったので、ポーレが遊んであげてた印象が強いのだが)の二人が村に帰ってきた。どこか危なっかしげで誰もが心配しながら送り出したのだが、たった一年で見違えるほど頼もしく落ち着きが出て、いっぱしの冒険者に成長していた。

 ポーレはこの機を逃すまいと、ライラとシンディに父親の説得に協力してほしいと頼み込む。二人は快諾するが、父親は危険だと断固拒否。その様子を見た母親が口を開いた。

「ポーレが密かに鍛錬をしていたのをあたしゃ見てたよ。ポーレはあたしらの大切な息子だ。だからこそ、息子のしたいことを頭ごなしに否定するのはよしな」

そう言って母親が取り出したのは、へそくりをはたいて用意したバスタードソード。

「そういえば森に狼が出て草が取りに行けないんだ。ポーレ、助けちゃくれないかい?」

 

進行

 戦闘をやってみるのが目的のシナリオなので一本道。森の前に奥さんと父さんを待たせ、森の中でウルフ×2、次にジャイアンリザードとグレイリンクスだったかな?を討伐。割と楽に倒せちゃったので、盗賊3人唐突に出してみたら、ようやくぎりぎりといったかんじでした。

エピローグ

 ライラとシンディの証言や目の前で盗賊を撃退したこともあって、ようやく父の許しを得たポーレはライラ、シンディに見送られ、新たな仲間との出会いを期待しつつルーフェリアへと旅立ったのでした・・・。

感想

 びびったのはMP回復手段が少ないこと。魔香草の回復量は雀の涙、魔晶石は初期作成ではせいぜい3〜5点分しか買えない。回復役は必須かつMPは温存しないとまずいなと思った(なおムーブメン卓はプリースト不在のまま)。TRPGCRPGと違い、キャラが死んだらめちゃくちゃ落ち込む。死をチラつかせつつなんとか勝たせる、というGMの大事な仕事は、ソドワGMを10回ほど重ねた今になってようやくできるようになってきた気がする。あと妖精剣士ちゃんかわいい。

 ムーブメン卓のPCが5レベくらいになった今、ライラ、シンディはお助けキャラではなく対等なレベルにあると思うので、ポーレくんの成長をPL、GMともに実感する機会として出してみたい。

蛮族包囲網を突破せよ!

2018年の漫研の合宿で布教のために回した公式シナリオ。「テラスティア冒険録」に収録されています。有料シナリオなので解説はあまりしません。

 

あらすじ(&シナリオ紹介)

リーゼン地方の街に所属する冒険者たちのお話。街はすでに蛮族に包囲されており、敵の目をくぐり抜けて、湖の向こうの同盟都市に助けを求めにいくのがPCらの使命。

舞台の全体背景絵をマス目で区切ったマップが用意されていて、それぞれのマスでイベントが起こる。人生ゲームっぽいかんじ。分かれ道や行き止まりもあったりして。

GMは描写を読み上げればいいだけなので回すのは非常に楽でしたが、罠も敵も強い。PLたちは阿鼻叫喚だったかも。

 

プレイヤーキャラクター(左から)

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ケリーヌ/PL:ロク氏

エルフ/男性/年齢不明/魔動銃手

Vtuberのケリンがモデル。他の森に住むエルフの女性(おそらくエルフのえる)に片想いをしていたが、彼女の村は蛮族に焼かれてしまった。蛮族への復讐を胸に生きてきたが、彼女が蛮族に囚われながらも生きているとの情報を得たため、この任務に志願した。なお、想い人の女性はケリンのことを知らない。

 

イノ/PL:loly氏

ヴァルキリー/女性/15歳?/双槍使い

育ての親のイノシシをリスペクトし、両手に突撃槍を構えて必殺のいちげきを繰り出す型破りな戦闘スタイル。一に突撃二に突撃、三、四がなくて五に突撃。これまでに味わったことのない突撃を求めてエグロフに同行、冒険者となった。書いてる自分も何言ってるかよくわからない

  

クッカ/PL:杢人氏

グラスランナー/女性/15歳/拳闘士

グラスランナーらしく、いつどこで生まれたのかなんて気にしない。神になるという野望を抱き、風の向くまま気の向くままに生き、食うものがなくなって行き倒れていたところをタビットに助けられた。神になるチャンスがあればいいな〜と軽い気持ちでこの任務に参加した。

 

ルナ/PL:(*°ー°)氏

タビット/女性/年齢?/真語魔術士

パーティ内でいちばんまともで、思いやりがある。一人旅で心細かったところに行き倒れたクッカを見つけ、一緒にごはんを食べて仲良くなった。クッカの野望に付き合う形で今回の任務に参加した。正直この子がいなかったらいろんな意味でやばかったね。

 

エグロフ/PL:えるごー氏

ドワーフ/男性/年齢不明/戦士

傭兵の生まれで、強い奴に出会うために旅をするおじさん。ハルバードを手にいつでも全力攻撃をかましていくがファンブルが多い。軽業判定を振らされるイベントが多かったため、金属鎧の彼はかわいそうなことになっていた。

 

セッションのいろいろ

 

導入について。 

 まずはイノがやばかった。ヴァルキリーはナイトメアの逆で神の祝福を受けし種族らしいんですが、イノシシリスペクトゆえに突撃が趣味で(いみがわからん)、村の柵も家も壊しまくる歩く災害でした。村長は、旅の途中に立ち寄ったエグロフに厄介者を押し付ける形でイノを送り出しました。経歴表はとんでもない(いい意味で)導入をさせてくれるので面白いですね。

 

 クッカとタビットちゃんはホンワカしたかんじで平和に進みました。経歴表の「神になる」はいまだにどう調理したらいいかわからん・・でもいつか必ずそういうシナリオもやりたい、待っててくれ杢人氏。

 

 ケリーヌは蛮族への復讐という具体的な目的を持っててくれたので、こちらも敵を設定しやすかった。しかし僕は当時Vtuber文化を全然知らなくて、えるふのえるのキャラもケリンのキャラも掴めていなかった・・・

 「助け出したえるにフラれるシーンをやりたい」という申し出にちゃんと応えられたかというと、おそらく応えられなかった。「というかお前誰だよキモッ」でバッサーリ。すまぬ、すまぬ・・・

 

 後日karupa氏と「GMが知らないキャラをPLがやりたい」と言ってきたらどうする?という話になり、「キャライメージを聞いて、自分の知ってるキャラの中から『こういう感じ?』というのを提示するといいよ」という回答を得ました。なるほどね!

 

 

進行について。

  今回はイノ(loly氏)以外は全員初ソドワということで、ちゃんと布教できるかなーとめちゃ緊張していた。時間がたっぷりあったしloly氏も解説を手伝ってくれたおかげで、じっくり丁寧に世界観説明とキャラ作成はフォローできたと思う。本だけだとみんなで見れないし、やっぱ紹介スライドは有用やね

 

 手を加えたところといえば、序盤の妖精イベントをリザードマンブラザーズ(チュートリアル盗賊団的な)との戦闘に変えたのと、ケリンの設定に合わせてえるふのえるを救出するイベントを加えて、ボスを森焼いたやつに変えたくらいで、あとはほぼ変わりなし。

リザードマンブラザーズは「戦ってもいいし戦わなくてもいい」みたいな選択肢を出して(まぁ当然戦うんだけど)TRPGやってる感味わってもらいたかったのと、こう、滑り出しはギャグっぽいほうがわいわいやれるかなー、大人数だし。という気持ちで差し込みました。「お礼に妖精さんが次のイベントの判定を助けてくれる」っていうのも、頑張って戦闘したご褒美のつもり。・・・だったけど、「もう一度サイコロ振れる」は、エグロフにはまるで意味なかった。軽業自動失敗だから。プラス修正をかけるほうがよかった。反省・・・

 

 道中に「シナリオ進行には影響しないけど、敵を倒すと魔剣が手に入るエリア」があって、そこのスケルトンソルジャー?とデスソードがめっちゃ強かった。ボスより強かった。イノが生死判定した。

シナリオ進行に関係ない敵を出すというのは普段自分なら絶対しないんだけど、このシナリオはどんなルートを進んでもいいのが視覚的にわかるシナリオだったので全然ありだと思った。

「マップの形的に通らなくてもいいってわかるんだけど、でもなんかあるから探索してみたい!」ってこれまさにゲームだ!公式シナリオはそういうところさすがですね。

 

 えるふのえるを助け出すイベントは、クライマックスにふさわしい取捨選択イベだったと思う。思うんだけど、えるを助け出すことのリスクが今にして思えば少なすぎたかも。見つかっても雑魚ゴブリン数体が来ただけだったから。

いやでも初ソドワでラスボス前に死ぬのはよくない。どうしよなー、って思ってたら中途半端な感じになってしまった。反省。

 

 ラスボス直前ではPLたちの策が光りましたね。ゴブリンを誘い出して襲い、物陰からゴブリンの死体に手を振らせて誘い出し、PC側有利の状況を作るという。

GM的にはそういうのやってくれると嬉しいんすよ。PL側が提案してくれるのってそれだけでまず凄いこと。提案する前にPL同士で意見を擦り合わせなきゃいけないわけじゃん、同時に、作戦に合わせたRPもそれぞれ考えてくれてるわけじゃん。たぶん、楽しんでくれてると見ていいよね。GMやっててよかった。嬉しい。

 

  ラストはレッサーオーガのトリアーノ君をぼこぼこのぼこにして終了。

ケリーヌのエピローグは本当にごめんなさい。

 

 そして今回は「あなたがあなたに気付く表」を導入していました。これは、キャラ掘り下げに当然役立つしそれだけじゃなくて、いざ発表する場面になると「あのシーン良かったよね」などと、ごく自然に振り返りざつだんが始まる。これすごい。特に多人数セッションだと、人によってはあまり言えずに終わっちゃうこともあるから素晴らしいなぁこれ。しかしみんなが言ってくれた内容はメモしていなかった。申し訳ない。。。

 

クッカちゃんはムーブメン卓でも参加してくれたので、布教はある程度うまく言ったと思われる。ソドワ沼もっとひろがれ

 

追記(2019/5/3)

ルナちゃんPLの(*°ー°)さんがイラストをくれました〜!あ^〜かわいいんじゃ〜〜〜

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シナリオソースもくじ

シナリオソース置き場です。

 

 

キャンペーンPCのために作ったシナリオは、オリジナルの世界設定やPCならではの動機に沿っていて一般化が難しいため、

「他の卓でも使えそうな要素を抜き出す」「シナリオフックのみを掲載する」という形で公開します。

見やすい形にまとめるのが大変なものや、良さげな導入が思いついたけど続きを考えてないようなものは、シナリオのおおまかな流れやギミックのネタだけ抜き出して掲載します。

 

細かいところやNPCの性格、舞台設定などはご自身の卓のPCに合わせてアレンジしてお使いください。

 

 

ソードワールド2.0 / 2.5

シナリオソース:バルトゥーの屋敷(微改変) - あとで名づけるものがたり

以下掲載予定

エルフとケンタウルス

ルーンフォークの反乱/ルーンウォーカーの目覚め

守りの剣と襲撃者

死の遺跡

紫煙の魔神

新たな魔域と砂漠の王子

 

クトゥルフ神話TRPG

実録!秘境グルメ探検隊

 

5.