あとで名づけるものがたり

たかはるのTRPGセッションログ。あらすじ、シナリオ、キャラ紹介など。いっしょに遊んでくれた人が、よそのセッションはどんな感じかな?って見れるようなブログ。TRPG沼もっとひろがれ。スマホ表示は見づらいのでpc表示をおすすめします(おすしも回るし)

【SW2.5 オフセ用】GM用エネミーデータ管理シート

オフラインセッション用に、印刷して直接書き込むタイプのエネミーメモをエクセルで作ってみました。

初コンベンションGMを控え、少しでもあたふた要素を減らせるように...!

自分的には使いやすそうだなーと思うので(まだ使ってない)、ネットの海に投げておきます。微妙だったらご自身で使いやすいように改変してください。

二次配布おっけーです。

 

プレビュー

↓原紙

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↓複数種・複数個体同時出現用

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↓多部位用(2~3部位、4~6部位用あります)

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ダウンロードはこちらから。

 

 

Dropbox - オフライン用エネミーデータ管理シート.zip - Simplify your life

6話 Steps,and Gambles!!

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だいぶ時間が経ってからの更新です。そして眠気がそこそこなので走り書き程度になると思う...

今回のテーマは「シティやってみよう」。シティの基本のキの字も知らないんですが、イメージだけぶちこんで習うより慣れろ精神でやってみました。

シティといえばよ...「酒場」「賭博」「ギャング」だろぅ!?(そうなの?)

さらに...一度扱ってみたかったネタ「仮面舞踏会」をぶちこみ、雑にミキサーにかけるゥ!

 

まぁ、盛り上がりはしたと思います。課題も見つかった。

今回のコミケで配布できるくらいには改善したいです。

 

PC紹介

ロサ

(人間・女性・13歳・魔動銃手/PL余白氏)

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今回の導入におけるキーキャラクター。貴族設定を存分に生かし、後半は大活躍でした。

 

エリザ

(ナイトメア・女性・19歳・操霊術師/PLloly氏)

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ゴーレムを連れた操霊術師。中盤、ドール・サイトを駆使したイカサマで情報料を稼ぎに稼いでくれました。

 

イドラ

(リルドラケン・男性・100歳以上・拳闘士/PLおじさん氏)

おじさん氏は毎回キャラを新規作成して参加するスタイルのようです

筋肉モリモリマッチョマンの無口な紳士。お酒は飲めない。武を極める為山に篭っている。感謝の正拳突きを一日一万回行うのが朝の日課である。主要NPCとまさかの恋仲になり、逢瀬を重ねるラブロマンスエンドを迎えた。

 

ベック

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(ナイトメア・女性・15歳・剣士/PLたかはる)

ポーレが予定合わずセッション参加が叶わなかったため、GMが別卓PCで参加。今回に限らず、人数が足りなかったらちょいちょい参加させてもらってます。特別な情報は持ってない!単純に混ざりたいだけ!

 

導入

まずはイドラの導入。

 

 イドラは武を極めんとするリルドラケンである。ルーフェリア南西の山に篭って暮らしている。日の出前に目覚め、山頂の大木、『神樹』と呼ばれるほど巨大な樹に向かう。自分を生かしてくれる自然、世界そのものに感謝し、拳を突き出す。それを一万回繰り返す。

「九千九百九十六、九千九百九十七、九千九百九十八、九千九百九十九....」

「一万」

それは、空気を裂く神速の拳だった。雷鳴の如き轟音を立て、大木はイドラの拳を祝福する。彼の武を見守り続けた神樹は、ついに彼に旅立つことを許したのだ。

 

彼はルーフェリアの街門までやってきた。

 

「...待て」

守衛2人は警戒し、槍を構えて言う。そうか、今まで山を降りて獲物を売ったことはあっても旅人相手だ。自分は街には似つかわしくないのだろうか。

「怪しいものじゃないんだ」

「嘘をつけ!その肉体、全身凶器のようではないか!貴様何者なのだ!」

「...武を極めた者だ」

「やはり危険人物ではないか!」

「まいったな、どうしたら信用してもらえるだろうか」

 

そこへ唐突に現れたのはルーフェリアンイナカヒグマ!

10年に一度人里に降りて暴れるといわれる、凶暴な種だ!!

 

「あ、あれはルーフェリアンイナカヒグマ!10年に一度現れるといわれる凶暴な種じゃないか!!俺たちでは止められないぞ!!」

 

「あれを止めれば、信用してくれるか?」

「何のんきなこと言ってるんだ!誰でもいいから止めてくれぇ!」

 

イドラは熊の突進を正面から受け止め、投げとばし、拳で片付けた。その間10秒。

「これでよいだろうか?」

守衛は震え続けるのみで答えなかった。ダメだとは言われなかったので街へ入った。

 

 

そして本編の導入です。

 

 今回のキーキャラクターはロサ。冒険者ギルド支部「雷雨に遊ぶ鳥亭」に、高飛車なお嬢様が現れます。彼女はマリーローズ、ロサのいとこです。

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「おーっほっほ!ロサったら、こんなところでしみったれたお食事を召し上がってらしたのね。冒険者なんて泥にまみれた職業、よくやれますわね」

「私、仮面舞踏会にお呼ばれしちゃいましてよ。素敵な男性の心を射止めて、我が一族に繁栄をもたらしちゃうのですわよ。世界を知るだとかなんだとかいって家出した誰かさんとは違いましてよ!」マリーローズはバリバリ貴族として生きたい人のようです。

ロサ「マリーは家のために頑張ってるんだね...偉いなぁ。でも、冒険者の仕事も悪くないよ?」

「...ふん!ま、いいですわ。お家に帰りたいよぅとか泣き言おっしゃってたら思いっきり笑ってやろうと思ってただけなのですわ」

 

その時店のドアが開き、慎重に身を屈めながらイドラが入ってきます。熊の死体を担いで

「これを調理できるか?」

「わぁ、すごい!可能です!ありがとうございます!」

普段通りの調子で答える受付嬢兼料理担当のジーナさんでした

 

マリーローズは声も出せず、腰を抜かしてしまいます。イドラが優しく手を差し伸べ、助け起こしますが。

「さ、触らないでくださいまし!獣のにおいがうつってしまいますわ!」

マリーローズはよろけながら冒険者の店を出て行きました。この二人がまさかのちに結ばれることになるとは...

 

 

マリーローズが去った後、心を入れ替え真面目になったグラスランナー斥候のチップが声をかけてきます。

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「おい、あの娘仮面舞踏会って言ってたか?実はそれに悪い噂があってな...蛮族が潜り込んでるかもしれねぇんだ」

「いまからあんたらに依頼として話そうと思ってたんだけど、あの娘も危ないかもしれない」

「その舞踏会、宿場街オルミ近くのとある屋敷で二日後に行われるらしいが...あの辺りは盗賊ギルドのシマで、おいらは顔が割れてて動きづらいんだ。蛮族が潜り込んでるらしいってくらいしかわからねぇ。この仕事、引き継いでくれないか」

「情報を集めるには金がかかる場合がある。というわけでパーティ予算一万ガメル」

 

イドラ「それは...私も参加して構わないだろうか」

チップ「えっ...まぁロサたちがいいならいいけど」

 

二つ返事でOKするPCたちでした。ありがとな!

 

進行

PCはオルミに来るのが初めてで勝手がわからないため、まずは酒場へ向かってもらいます。

その道中では闇市が開かれていて、「マジックアイテム福袋」と称したお買い物イベント。

 

 

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ルールブック1〜3に乗っていたマジックアイテムをすっごい雑にぶち込んだもの(なので、改善の余地あり)。値段からすればだいたい得するものを入れたつもり

 

買うかどうかはPCの自由でしたが、ノリのいい彼らは買ってくれました。これを買うとあとで盗賊ギルドがふっかける情報料に足りなくなるんですよね

 

酒場に着いたら!酒場といったら!『飲み比べ対決』だろ!!?

イドラは早々お茶を注文しましたが(見た目と飲み物のチョイスのギャップがめちゃくちゃ面白かった)

ということで、酒飲みいちゃもんドワーフさんと飲み比べをさせる!生命抵抗だァ!

ロサは未成年なので不参加、ジュースで。

エリザとベックはあっという間に酔い、RPでふざけ倒します

イドラが勝利。

負けたけど気を良くしたおじさんは、盗賊ギルドへの接触の仕方を教えてくれます。

 

盗賊ギルドとの接触といえば!『合言葉』だろ!!?

酒場の裏口に立ってる従業員風の男に

「あんなエールが飲めるかよ!馬のションベンのがましだぜ!金返しやがれ!」と話しかけると、

「それは申し訳ない。裏で、飲み直しますか?」と言われ、体格のいい男たちが現れます。

ここで同意するとただボコられて追い出されますが、ここで拒否をすることが盗賊ギルドへの接触の合言葉です。

 

盗賊ギルドのアタマ、シャクレール=アゴデールはタビット。やたら顎がしゃくれている。(実家にあったシャクレルプラネットのウサギ人形を出したかっただけだ)

盗賊ギルドは仮面舞踏会が開かれる場所も、招待状を偽装する技術も知っています。

しかし、それには多額の情報料がかかる。福袋を買っちゃったので、お金が足りません。

 

金が足りないなら...『ギャンブル』だろ!!?

というわけで、シャクレールが運営するカジノでお金を増やしてもらいました。ミニゲームイベントですが、魔法や運命変転などのイカサマ大歓迎です。

インディアンポーカーはドール・サイトのイカサマで楽勝(カジノで売ってるシャクレールの人形だけ持込可)、ルーレットはサイコロを使って表現。当然運命変転OK。他にもいくつかあった

魔法の場合はバレるかバレないかの判定を設けたほうがよさそうです。

 

そして盗賊ギルドが提示する額まで稼ぎ、仮面舞踏会が開かれる屋敷へ行けるようになります。屋敷に入ってからのことをあんまり考えてなかったので、このパートはもっともっと改善の余地あり。

 やりたかったことは、「ダンスをしながら目標まで近づき」、有利な位置どりで人に化けたオーガを倒すということ。

冒険者レベル+敏捷度」、一般技能のノーブルがあればさらに固定値追加で、ダンスを踊ってもらいました。成功すれば華麗に踊ることができ、次の相手をPCが指定できます(好きな位置に移動できる)。失敗すると相手が見つからず、ランダムな位置に飛ばされます。

エリザはゴーレムにディスガイズをかけて踊ってましたが、敏捷低いので失敗しまくってました。クールキャラなのですがめちゃくちゃ面白かったです。イドラはマリーローズを指定し続けていた。それはこれから始まる激しい戦闘から彼女を守るためである。

 

そして戦闘。オーガ×1、ラミア×1。リアリティで考えるとドレスで着飾っているので、大きな武器は持ち込めないことにしたけど、このせいでだいぶ厳しい戦いになってしまった...クリエイトウェポンがなければまず戦えないし!それでも初動がだいぶ遅くなっちゃうし!どうにか理由をつけて持ち込み可にしたいです。

 

 オーガくんの体力が半端ないわりに攻撃が大したことなくて、削りきるのにターンがかかってグダッてしまった印象。戦闘が主眼のシナリオでもない限り、ボスでも3〜5ターンで倒せちゃうのがベストだよねと反省しました。

 

エピローグ

このシナリオ、ボスに深いドラマ性はない。その後のキャラロールがメインです。

前線に立ち、仲間や一般客を守る姿を見たマリーローズ。それだけではない、野獣のような見た目に反しダンスは華麗で、それでいて気遣いにあふれている。惚れてまうやろ!ダイスで判定→惚れた。

 

 貴族街道を爆進するつもりだったマリーローズ嬢は。閑静な貴族街にある屋敷の、小さな裏庭。夜は彼を待つのだ。闇に乗じて現れるのは、翼を優雅にはためかせる、筋骨隆々とした竜人。身分も、種族さえも超えた恋愛に二人は身を投じるのであった。

 

〜〜Fin〜〜

 

疫病の村ーコウノトリ亭アンダーグラウンド!

漫研OB組(+でろんちょ氏)の深夜ノリで始まった2.5卓。カルパニキやロク氏とソドワする時はこのメンツになりそう。今のところかっちりしたキャンペーンではないですが、継続キャラを使っていくという意味合いでのキャンペーン。

あまりよそには見せられない下ネタRPが飛び交う卓だぞ!

全員初期作成で、シナリオはざしきわらしさん作「疫病の村」。蛮族との戦闘あり、奈落の魔域探索あり、物語的よさありの初心者向け優良シナリオです!

ソードワールド2.5用シナリオ「疫病の村」|scenarch(シナーチ)

 

PC紹介

・ノエル

(エルフ・34歳・女性・妖精使い PL:カルパ氏)

本当はノーブルエルフ...なんだけど、魔法文明時代に謎魔法によるコールドスリープに入り、現代で目覚め、眠っている間にマナが失われただのエルフと変わらない体になってしまった子。貴族らしい尊大な態度をとる。

目覚めてから街に着くまでに限界生活をしていたらしく、ピュリフィケーションで自らの聖水を飲み水に変えて渇きをしのいでいたという誰にも言えない過去がある。

身分なし文無し状態でハーヴェスにたどり着き、「退廃より来たる鸛(こうのとり)亭」の雑用兼ウェイトレスとして働いている。下世話な話題に疎く、エクスやマスターのセクハラ発言を全く理解していない。

 

・エクス(ラヴ・エクスプレス)

(ルーンフォーク・?歳・男性型・魔動銃手 PL:西雀O太氏)

魔動機文明時代、幻のモーテル列車「ラブ・エクスプレス」の車掌として稼働していたルーンフォーク。どすけべである。同じくどすけべなマスターと意気投合し、「退廃より来たる鸛(こうのとり)亭」を立ち上げた。ノエルには隙あらば意味深なセリフを投げかけるがノエルには全く気付かれていない。外向きには真面目な好青年で、頼れるダメージディーラー

 

・デトロチド

(人間・16?歳・男性・拳闘士 PL:でろんちょ氏)

傭兵出身で、「自分が暮らしやすい世の中にする」をモットーに冒険者稼業をしている。蛮族はもちろん、相手が人族であっても邪魔するものには容赦しないリアリスト。

アウトローっぽく見えるが、パーティ内では一番常識的。面倒見がよく、世間知らずのノエルやルチルを助ける場面が多い。相応にスケベトークは好きだが、セクハラ発言はしない紳士。

 

・ルチル

(ティエンス・?歳・男性・脚闘士 PL:ロク氏)

魔法文明時代は戦うことのみが自分の使命と考え戦いに明け暮れていたが、何かのきっかけで戦うことに疲れ、眠りについた。冒頭デトロチドに発掘され、ノエルからマナを注がれて目覚める。現代の事情を全く知らず、言われるがままノエルの従者となった。といっても本人は誰かに仕えることが自分らしいと思っているようで、ノエルを第一に考え行動する。

 

・「退廃より来たる鸛(こうのとり)亭」マスター

(人間・40歳・男性 NPC

バーカウンターに足を乗せ、常にタバコの吸い殻の山を作っているダメ人間。演出的に顔が映らないキャライメージ。どすけべ。ただしガキくさい性格のひんぬーエルフであるノエルのことは女性と思っていない。

ハーヴェスの裏路地に居を構える小汚い冒険者ギルド支部「退廃より来たる鸛亭」は、エクスと猥談しながらノリでつけた最低な支部名である。外面がよく事務仕事に強いエクス、仕事は真面目にやるノエル、そして冒険者として意欲の高いデトロがいなければ間も無く潰れていただろう。

 

導入

導入は、デトロがルチルを掘り出して「こいつの身内を見つければ回収費用をふんだくれるのでは?」とルチルを鸛亭に連れてきたところから。エクスとマスターはノエルが下ネタがわからないのをいいことにいつも通り隠語で猥談世間話をしていた。

ルチルがティエンスであることに気付かないアホ一同、「金にならないなら捨てるか」と言う者もいる中、元ノーブルエルフのノエルだけがルチルの種族に気付き、マナを投げかける。

起き上がったルチル。「ここは...何処だ。なぜオレは起きているんだ」

ノエルが答える。「おまえは私が目覚めさせた。だから今から、私がおまえの主人じゃ!」

 

そこへタイミングよく依頼人がやってきて、依頼開始。

右も左もわからないルチルと街へ出たことのないノエルの面倒をデトロが見てやり、エクスは依頼人から詳細を聞き取ったり。薬屋のおばあちゃんは外面のよいエクスのファンであるようだ。疫病の特効薬も手に入り、首尾よく出発!

 

進行

 ダンジョンはところどころに物語的背景を漂わせる情報が落ちていたりして、洞窟を彷徨うアンデッドのことを考えさせてくれます。探索などの判定の数もちょうどいい。ルチルが戦闘でも登攀でもファンブルやスカを連発し、寡黙なクール系キャラだったはずが「天を仰ぎ静かに泣く」→「ひとり後ろを向いて目頭をおさえる」と哀愁漂うキャラになっていってしまったのはご愛嬌。

 魔域のなかのアンデッド村ではギミックをPLが拾ってくれて、ひとり佇むゴーストを成仏させることに成功しました。

アンデッド戦ではウインドボイスとスカウト判定のコンビネーションで敵を出口の前から引き離すことに成功、戦わずしてアビスコアを破壊し脱出しました。

ただ民家には行ってないのでボーナスアイテムの「月光の魔符」はゴーストが消えた場所に落ちていた、ということにしましたが、結果的にこれがエピローグへの繋ぎとして機能しました。

 

エピローグ

洞窟内の魔域で冒険者たちが目にしたものは、

 

①村内のアンデッドは洞窟内に捨てられた患者で生者のことを憎んでいる。

②佇むゴーストだけは、「自分たちが犠牲になっても村人たちが助かって欲しい」と望んでいる

冒険者の言葉を聞いた後は月光の魔符を残して消えた

ということ。

村についた一向は特効薬を村人に配る。「ありがとうございます、これで子供や老人らにも間に合う」と感謝されるも、「もう助からない疫病患者を洞窟に閉じ込めた」という村の過去について、デトロ・エクスは「しょうがないんじゃないの」という感じであるが、ノエルは煮え切らない表情だった。あのゴーストに似た顔の村長が、ノエルに声をかける。

 

「おそらくは、洞窟内でアンデッドを見られたことでしょう。

あれは...過去に村で同じ疫病が流行った際に、当時の村長、私の父が、助かる見込みのないものを連れて閉じこもったのです。彼らの行動のおかげで我々は助かることができましたが、アンデッドとして動いているということは、のうのうと生き延びた私たちをやはり恨んでいたことでしょう。何も弁解はありません、私たちは自分たちが助かるために彼らを切り捨てたのです」

 

「少なくともお主のおやじさんは、そうは思っておらんかったぞ」

と言って月光の魔符を渡します。月光の魔符は月神シーンの力を宿したもの。シーンは静寂を司り、争いを好みません。つまりは、ゴーストが残した魔符は生き残った村人へのメッセージのようなものなのです。

 

数十年持ち続けた自責の念から解き放たれ、泣きながら礼を言う村長。思いがけないアドリブ処理でしたがなんかいい話に繋がった、いいセッションでした。

SW2.5ビギナーズインストラクション「Welcome to らくしあ!」

概要

ソドワ未経験者さんを沼に落とすために作った、初心者向け資料です。

ソードワールド2.5の世界観・種族紹介・技能紹介を、著作権に触れない範囲でわかりやすく(たぶん)まとめたものです。

 

ソドワ初体験の方がいるセッションの事前資料やインストラクションのお役に立てれば幸いです。

(注:内容を見ていただければわかると思いますが、この資料はルールブック未所持プレイを助長するものではなく、またルルブ絶対所持を唱えるものではありません。ルルブ所持・未所持問題に関するご意見は返答致しかねます)

 

ダウンロード

 

zipファイルです。解凍するとパワーポイント形式のファイルがあります。

こちらからダウンロードできます。

 

↓こちら約40MBありますが...こちらは画質が高い

Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション.zip - Simplify your life

 

↓約7MBに圧縮したもの。PC上で共有するならこちらのほうが良いと思われます

Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション(サイズ軽).zip - Simplify your life

 

↓pdfファイル

Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション.pdf - Simplify your life

Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション(サイズ軽).pdf - Simplify your life

 コンビニでは10MBまでしか印刷できないらしいので、オフセの行きがけにコンビニで印刷してこ!って人はサイズ軽pdfをダウンロードするのがおすすめです

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ドロップボックスが開きます。右上の「・・・」にダウンロードボタンがあります

 資料内のガイドラインに沿いご使用ください。

 

資料画像(一部)

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イラスト展示

この資料を作るにあたり、多くの方からイラスト提供をいただきました。

どれもキャラクターへの愛を感じる魅力的なイラストばかりでしたが、都合上どうしても資料内に載せきれなかったものが出てしまいました。

資料掲載に代えて、ここにまとめて掲載させていただきます。

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謝辞

 この資料を作ろうと思い立った私自身はデータに疎く、ひとりでは技能や種族の紹介文をまともに書くことができませんでした。また、イラストも数点は自分で用意できたものの、2.5全種族+全技能すべてを用意することは到底できません。行き当たりばったりで行動力だけの私が公開にまで至ることができたのは、快くイラストを提供してくださった皆様、私が泣き喚いているとすぐにアドバイスをくださった皆様、権利関係の文章などの相談に乗ってくださった皆様、そして応援してくださった皆様のおかげです。

ありがとうございました。

 

追記

究極完全体与謝野晶子(@benzene_dm)さんからリルドラケンバードのリュドミラさんのイラストを預かりました!募集期間を過ぎており残念ながら掲載できませんでしたが、当ページにてラストを飾って頂こうと思います。ありがとうございました!

わたしのえいゆうさんへ 2019/04/20 とたけ卓

初の野良オンセにPL参加してきました!

感想はツイッターで語り尽くしたし、他の参加者さんたちの感想も見れるので、ここにはtogetterのリンクを貼るのみ...

 

togetter.com

 

セッション後にPC絵を描いたので、それもここに載せておきます。

 

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アルマ=カインド(PL:冬雨氏)

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カティア・アルジェント(PL:はやみ氏)

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ツグミ(PL:山田田中氏)

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メイベル=ハンター(PL:たかはる)

 

5話 おいでよ妖精温泉

5話!突発卓に合わせて慌てて仕上げた割にはかなり綺麗にまとまった気がする日常回シナリオ。今回はレギュラーメンバー3人に加え、初心者のおじさん氏(でいいのか?)を迎えてのオフライン4人セッション。

このシナリオは、TRPGのシナリオ投稿サイト「scenerch(しなーち)」で公開中です。どんなキャンペーンにも挟めて、単発でも楽しいシナリオだと思うのでぜひ!回したら感想もいただけると嬉しいです。

おいでよ妖精温泉|scenarch(シナーチ)

 

参加PC

ロサ(人間/魔動銃手)

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毎回気絶することに定評のあるマギシュー(それはGMのミスでは?)。今回も残HP1で危うく気絶しかけた。戦闘ではレベル6帯に見合った成長で、今やPTのメインウェポン。

 

エリザ(ナイトメア/操霊術士)

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人間嫌いのナイトメア...だったけどさすがにパーティメンバーとは打ち解けてきたみたい(「そうしないと話が進まないので」中の人談)。現在は骨わんこの軽量化に余念がない。

 

ポーレ(ルーンフォーク/剣士)

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大いなる野望(建国)のためなら手段を選ばぬ冷血と、「義を見てせざるは勇なきなり」の熱血を併せ持つ青年。ルーンフォークは妖精が見えないので、今回のシナリオでは苦戦を強いられた...のか?

 

フェイ(人間/グレンダール神官)

今回初のキャンペーン参加。中の人はおじさん氏(我々の中では最も若いんですが)。アサシンクリード的なナリですが神官専門。圧倒的な回復力と機転でPTを勝利に導いた。

 

導入

 まずはフェイのオープニング。「異種族の友人がいる」「有名人が友人にいる」「家族が病気」を引いた。出来上がったオープニングは以下。

 超高位のさすらいのグレンダール神官おじいちゃんの面倒を家で見ていて仲良くなり、グレンダールの導きを受けていたフェイ。ある日ジェイドバジリスクが村にやってきて、自分の家族以外は皆殺されてしまった。神官のおじいちゃんが刺し違える形で倒すことができたが、妹がフェイを庇って石化の視線に晒されてしまった。

それからフェイはグレンダールに祈り続けた。

 

「妹を助ける力を」

 

ある日、いつものように祈りを終えると、フェイは胸の中に力を感じた。神からの明確な言葉があったわけではない。しかし、

 

「自分は旅に出る必要がある。そのための力は今、ここにある」

 

フェイはそう『納得』し、石化した妹にしばしの別れを告げて街を目指したのであった。

 

 

 じっさいレベル7になれば「キュア・ストーン」を修得できるから経験を積めば妹を助けられそう。ただし、レベル7になったばかりではジェイドバジリスクの達成値には遠く及ばないのでまだまだこれからですね!

 

 キャンペーン組との合流はあっさりと。

いつも通り雷雨に遊ぶ鳥亭で思い思いに過ごすメンバーたち。他に客はいない。

ロサ「マギスフィアの新しい能力を引き出したんだ!エリザみて!」

エリザ「シュッシュッシュッシュッ......(ボーンアニマルの骨を削って軽量化してるらしい)」

ポーレ「実はなんとこの世界、平面じゃなくて球面らしい。どこか高い塔に登れば、景色の見え方でそれがわかるはずなんだ」

クラウス「それなら、エルリュート湖の真ん中に立つ『水晶の塔』に登ればいいよ。あれは、魔神を封印するために小神ルーフェリアが騎士神ザイアから賜った槍だという伝説があって...」

 

バタン!

そこに入ってきたのは、アサシンクリードみたいないかつい男。一同は盗賊ギルドの一味かと身構えるが、「冒険者志望で人助けをするために旅に出た」とのこと。神官ならばある程度信用はおける。ただ、人助けの旅に出た理由は話せないみたい(そこはRP的に大事なところなんだね)。

 

「何はともあれ冒険者の店へようこそ!

...とはいってもいま、お願いできる依頼がないんだよねー」

 

「そうだ!エリザの実家からそう遠くない山奥に、『妖精温泉』ってところがあるらしいんだけど」

「最近みんなよく働いてくれてるから、特別休暇ってことで行ってみない?お小遣いもあげるからさ」

「新入りの君も、なんだか重たいものを抱えているみたいだから。一緒に行って頭スッキリさせてきなよ?」

 

ということで、新たな仲間を迎えた一行は慰安旅行へ。

 

雷雨に遊ぶ鳥亭店主、はじめは豪快なおっさんだったり若い丁寧な青年になったりときどき女性言葉になったりとキャラブレが半端ない

 

進行

 進行はおおむねシナリオページ通り。

 ポーレだけ妖精の声と姿が知覚できないので仲間に通訳してもらいながら気付かないフリで煽りを入れてたり、お湯が抜けちゃった大浴場に入ったとき、女性陣は服脱いでたりと皆いきいきRPしてくれて面白かったですね。

暗所を進んでいくシーンが多く、ルーンフォークの暗視が頼られるいっぽうで妖精が見えないポーレ。そのため、仲間と手を繋いで、「妖精が見えたら手を握ってもらう」ことで、暗視で先導しながらも妖精との接触に備える作戦を立案してくれた。おもしろい!

 

 今回PCがたどったルートは、サラマンダー→シルフ→ウンディーネ(中ボス)→ノーム→シルフ(ラスボス)。戦闘難易度的には一番易しく、順当なルートでした。まぁ、多少熱気がくる道と「むむむ〜ん」とか聞こえる道だったら普通は前者を選ぶよね笑

 

 戦闘では、やはりレベル6帯。戦略性が高く、敵の弱点属性を突く立ち回りで常に優位に立っていた。行使判定、精神抵抗は常にPCが勝ってたね。

あとフェロー妖精の出目がだいぶ走っていた。サラマンダーくん...最後4回転44点ダメージって...妖精じゃなかったら炭も残らないよ

そして今回はGMの出目がぜんぜん振るわなかった...四大妖精はそれぞれ固有の主動作技を持ってるんだけど、ウンディーネもシルフもそれを使ったときに限って1ゾロ。

 

 個人的に面白くできたと思ったのは、フォビドゥン・マジックを使われてやることがなくなったエコーがウィンドボイスで

「(にいちゃん、やばいよ)コソッ」

「こっそり言われんでもわかるわ!」

という掛け合い。フォビドゥン・マジックだから本当はウィンドボイスも使えないんだけど...すみません、その時は忘れてました。

 

エピローグ

 フェイくんせっかく来たのに石化に関係ないんじゃアレですね、ってことで、ポーレがあらかじめ持って来た瓶に妖精温泉のお湯を採取。のちのちの石化解除判定に役立ててあげたかったので、

 

アイテム名:妖精の湯

効果時間:1時間 

効果:飲んで使用。効果時間中に一度だけ、行使判定の達成値を+4する

 

というくそつよアイテムにしました。

 

 ポーレはカナリスまで温泉を引き込む画策をはじめた...いつも通りのポーレだ。

セッション中には描写しなかったけど、みんな温泉に浸かってゆっくりしたはず。後日、余白氏がスピンオフ漫画を、loly氏が入浴エリザのイラストを、O太氏がポーレのひみつ図解を描いてくれたよ!うれしい!!

 

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余白氏による漫画。かわいい

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謎の光がいい仕事をしている

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PoREの7つのひみつ。7つめは...ひみつだ!

 




 

3.5話 リュチルとゆめのおかし(ネタバレ注意!)

『アルフレイムは爆発した!!!』(著:オーク的好奇心様)収録のふわふわほのぼの系良シナリオ。ネタバレ注意です。

 

 

 キャンペーンの立ち位置的には3.5話にあたるセッション。というのも今回はロサとエリザだけが参加の番外編ちっくな位置付けだったから。

テラスティア大陸でやってるって事ととある神がチョイ出すること以外はほぼ変えず、シナリオ通りに進行しました。はじめてのリドルに独特の世界観。GMはワックワクでした!

 

導入

 漫研卓「忌子が生きていくという事」のエピローグは、エリザ(リルドラケン生まれのナイトメア)の実家の温泉に行ってパーっと楽しくやろうや!だった。チップ君はじめルーフェリアスラムのガキンチョたちもなんか付いてきて、とにかく楽しい宴エンド。

ジェラルディン邸、完膚なきまでの焼け野原にされてたのでクラウスとジーナはしばらくこっちで療養する事に。ポーレとイェルムは一足先にルーフェリアに帰り、ロサとエリザはガキンチョたちを送り届けるという名目で、途中にある《溶ける黄金亭》に立ち寄ります。ルーフェリアに興味のあるクラウスくんも付いてきてNPCとして参加(途中リドルがあるのでそれへのヒント出しあるいはミスリードのために同行させた....ってのは建前でGMがクラウスくん使いたかっただけだ)

 

導入の詳細を書いてしまうとよろしくないので要約すると「オムライスのなかに、食べた人の精神を夢の世界に飛ばしてしまうキノコが混入していた。助けに行くには自分たちも同じキノコを食べて夢の世界に行かなきゃいけない」ということ。

じっさいやらかしの幼女や彼女に振り回される執事、料理人コボルドに店主とそれぞれ濃いキャラ設定がありテンポよくギャグ風味の導入ができました。

一番笑ってしまったのは執事が「お嬢様!私もお供しますぞ!」ってオムライスに顔を突っ込んで動かなくなり、おでこからキノコがニョキって生えてきたシーン。全員爆笑だった...

 

進行(ほぼ感想?)

 PCが目を覚ますとそこは星降る無限の丘。月に立ったように体は軽い。こんぺいとうの流れ星、うそつきの3枚のドア、望遠鏡と光る星座と影法師のかごめかごめ。かわいくもあやしいものたちとの出会い。ソードワールドでこんなふしぎ体験ができるのかと感心する描写の数々でした(セッションでは書いてあったことを読み上げただけ)。

 戦闘難易度は骨太でしたね。漫研卓は経験点基本1500点(依頼達成1000、GMが裏で設定した条件達成で+500)で3回やってるPCだったので軽く遊んでやる程度で済んだんですが。いやゴーレム作れるエリザじゃなかったらだいぶ危なかった気がする。ロサは今回も気絶したんだっけ、どうだったっけ...

 

 途中のリドル、GMは読み込んできたつもりだった。ドアのなぞなぞの理論自体はしっかり噛み砕いていたつもりだった。しかし、看板と看板の裏に書いてあること、と執事がミスったことまで含めるとどうなるのか?までわかってなかった...わかったつもりでいた......思考停止してただただシナリオ本通りに読み上げて、真理に気づいたエリザPLにGMが解説してもらうというおバカマスタリングをしてしまった......

 

...TRPGはみんなでやるものだからな!GMだって万能じゃないんだよ!(逆ギレ)

 

エンディングでは、夢の世界を抜けようとするPC一行に対し眠りを司る神『カオルルウプテ』(名は明かさず、ねむそうな少女の幻影として登場させた)が、

「どうして行ってしまうの?めざめの世界はつらくてかなしいことばっかりなのに」と問いかけてきた。

そこでPCがなんと返したか....じつはおぼえてない.....ただ、駄々をこねるリュチルお嬢様に対し、「ともだちや大切な人に会えなくてもいいの?」的なことを言ってくれたような気がするようなしないような。少なくとも、クラウスは「僕は外の世界をもっとよく知りたいんだ。辛くても悲しくても」みたいなことは言わせた。

 

雑感

 なぜこのシナリオを選んだかって、キャンペーンに挟みやすい1話完結で全体的にあったかほのぼの、最後だけちょっとミステリアスに終わる味わいのよさ。ギミック戦闘よりもRPや没入感を優先してしまうタイプのGMとしてはとってもおいしそうだったしやっぱりおいしかった。それと、忌子シナリオを終えてロサとエリザの仲はどうなったんだろう?というのも見てみたくてですね...

リドルに関してはGMの力量不足(GMとしての力量ではなく単純におバカなだけ)でした、完全に...シナリオやPLさんらはわるくないよ...

これにめげずがんばろうと思いました。

そしてシナリオのキーとなった料理、オムライス。お夕飯はみんなで近くのガストでオムライス食べて、PCの気持ちを味わいながら歓談してました。

 

いいシナリオでした!作者の神砂わらびさんに感謝を。

5.