4話 ルーンフォークの叛乱/ルーンウォーカーの目覚め
3ヶ月空けての更新。待たせたなでろんちょ氏!
ロックマンゼロをソドワでやりたかったシナリオなんじゃ!
PCはポーレ・ロサ・エリザ・イェルム、そしてイブリール。イブリールの中の人はソドワ初プレイ(たぶん)のでろんちょ氏でした。イブリールのキャラシ自体は以前loly氏と一緒に作ってたりした?のかな?
もともとポーレの掘り下げ用として用意していたシナリオだったけど、イブリールもルーンフォークと聞いて「いけるやん!」となり、メインキャラはイブリールとなりました。ポーレくんには先輩ルーンフォークとして、兄貴的な役割を。
セッション当日、イブリールはかつて蛮族に仕えてたと聞き。神の導きかってくらいマッチしているキャラ背景だ。この時点ですでに狙い通りのシナリオになることは確信できていて、みんなのRPで何倍になるかが楽しみでした。
導入
イブリール編:
ーただの山肌に反応があると思うたら、とんだめっけもんじゃな。
ー行き場がないかの、ならわしが雇ってやろう。ただし勘違いするな、わしはおまえの主人じゃあない。
イブリールは初期型ルーンフォークだそうで、肩の排気口から煙が出るスチームパンク的な感じ。タロス(ルーンフォークの元になった蛮族)に近いとのこと。擦り合わせしてないのにシナリオ真相とフルシンクロさせてきて驚きました。ちなみに名前の由来はビリーっていうバンドマン?の名前のアナグラムだそうで。オイシイので使いました。
でろんちょ氏が考えてきてくれた背景はこんな感じ:蛮族についてヒャッハーしてた彼は敗北、記憶の大部分を失いスリープモードに。その後心やさしきおじいさんに拾われて改心するも蛮族の襲撃を受けておじいさんは死んでしまう。誰かが言った、
「あいつはタロスだ」「襲撃もあいつの手引きに違いない」
行き場をなくしたイブリールは、山の中に入り口のない部屋をつくり、誰とも関わらず自然死を待っていた。
彼を虚しさから引きずり出したのはドワーフの女性だった。名はユミル・コード。マギテック協会ルーフェリア支部支部長と名乗るユミルはイブリールの『雇い主』になった。
一転、イブリールは多忙な博士の雑用係として慌ただしい日々を送るようになった…と思っていたのだが、ある日目覚めると、昨日のことが思い出せない。昨日どころではない、直近一年まるまる記憶が飛んでいた。どうやら自分は一度死に、蘇生させられたようだ。隣にはいつものように紅茶をすするユミル。
「起きたかこのばかちんめ。おまえはクビじゃ」
ポーレ・ロサ・エリザ・イェルム編:
①3話でPCに助け出されたメイドの「ジーナ」と、しばらくエリザの実家にお世話になっていたナイトメアの少年「クラウス」が、雷雨に遊ぶ鳥亭にやってきました。
ジーナは、「クラウスが魔術士として勉強を始めて、自分はやることがなくなったので」と、鳥亭の窓口業務をやることになりました。
クラウスは勉強熱心なところと、魔術の素養もあったようで飛び級、冒険者登録ができるレベルにまであっという間に成長して、ドヤ顔でやってきました。受付にジーナがいるのを見てびっくり。
そして、過保護気味なジーナはクラウスの冒険者登録を受け付けません。公私混同も甚だしい。
②前回は青空教室だったスラム街ですが、ポーレくんがギルドマスターを通して孤児問題どうにかしてってお願いしてたのを受けて校舎が建ちました。
ポーレは校長(?)、エリザは図書室の司書さん、ロサとイェルムは先生としてそれぞれの立ち位置を決めてくれました。どんどん楽しくなってきたな
今日はそのお披露目式で、ささやかなお菓子パーティをしているシーンからスタート。録音してなかったのでちゃんと思い出せないんだけど、それぞれ皆らしいのびのびRPでした。
そこへやってきたのは噂のマギテック協会支部長。PCが思ってたよりだいぶ小さい。のじゃロリじゃった。
「のう先生、この大きなガキンチョの面倒見てやってくれんかのう」
こうしてイブリールはパーティに加入したのだった
進行
シティパート
ユミル所長はなぜイブリールの記憶がないのかも、クビになった理由も教えてくれない。PLにも当然伝えていないので素直にあたふたしてて面白かったですね。
その後パーティは、ルーンフォークが主人を殺したという事件の調査依頼を受ける。すでに蘇生した主人から話を聞くと、「偽りの主人を殺し、真の主人のもとへ行くのだー」的なことを口走っていたとのこと。
情報収集に乗り出すPCたち。
イェルム・エリザは足跡を追っていく。足跡は街の外へ向かい、途中からドゥームのタイヤ痕に変わり、砂漠地帯へ伸びている。
ロサ・ポーレ・イブリールはユミルが「自分はルーンフォーク研究が専門」と言っていたことを思い出しマギテック協会へ。
ポーレは主人と犯人ルンフォの関係が悪かったのではと疑い、そういう調査記録ない?と受付に聞いた。(なるほどGMはそこまで考えてなかった。マギテック協会から斡旋されて働きに行ってそうだからね、ルンフォの人権保護のためにも、定期的に査察もあるだろうね)
関係は良好、との返事が返ってきた。ルーンフォークは何者かに操られて主人を殺したっぽい。では操っているのは誰?ユミルなら知ってるかな?
ユミルはイブリールを部屋から締め出してから語り始めた。
「正体がバレて、とっくに死んだと思っとったがのう。うまいこと逃げ延びたんじゃな」
心当たりは、かつての学友でユミルと並ぶ天才と評された男。名をバイル。バイルもユミルも、当時ルーンフォークが所有物として使い捨ての駒のように扱われることに疑問を持ち、日々論を戦わせていた。ユミルは人族社会とルーンフォーク自身に彼らの人権を認めさせるべきと言った。バイルはこう語った。ルーンフォークがそもそも、人族に従うように人族がプログラムした。生物レベルでルーンフォークを、人族から解放するのだ。バイルの正体はダークドワーフ、蛮族だった。
「時代は変わった。ルーンフォークも好きに生きていいんじゃ。お前さんのように、主人を持たず自らの信念にしたがうもよし。大切な主人を見つけてその者のために生きるもよし。自分で考えて、自分で決めるもんじゃ。…イブリールはそのことに自分で気づかんといかん。」
バイルを追うならば、とユミルはロサに特製マギスフィアを渡す。ユミルからの通信を受けられ、小さなものならテレポートもできるというオーパーツ。ユミル何者感。ユミルの正体は魔動機文明からコールドスリープして目覚めたさいきょー科学者ですが、シナリオ内では語られませんでした。
PCの帰りぎわにユミルは、
「もし身近にあるじを持つルーンフォークがいるなら、気をつけた方がいい。バイルに何かされているかもしれん」と付け加えた。
これはちょっとした分岐で、もし犯人ルンフォの行方をPCが掴めなかったら操られたジーナを尾行してアジトに行ってもらうつもりでした。その場合クラウスくんもフェローとして同行するので、難易度はむしろイージー。今回はイェルム・エリザがしっかり成功して、クラウスにジーナを任せる選択をしてくれたので、ノーマルモードでした。
余談ですが、ジーナさんは催眠波に必死で抵抗するも勝てず、主人であるクラウスくん(13さい)の部屋に刃物を持ってやってくるわけです、クラウスくんはすべてわかっていて、ジーナさんを「ナップ」で眠らせてベッドに運び、翌日風邪じゃないかとかなんとかいってユミルのところへ連れて行ったわけですね。クラウスくんを子供扱いしてるジーナさんは、本当のところクラウスくんに守られてる。すごく良いおねショタ...PLのみんなありがとな!
そして明け方、全員でドゥームの追跡を開始。ロサの魔動バイクにみんなで乗っていきます。砂漠の一見何もないところでタイヤ痕は途絶えている。マナサーチしてみると地面から「マナ反応アリ!」足元が落っこちて、砂漠の地下に秘密基地がありました〜。なんてガバガバなセキリュティ!
VSドゥーム
レベル詐欺と悪名高い敵で、果たして倒せるか怖かったんですが...二刀流槍使いイブリール、強かった。ロサも命中・威力が安定してきて強力なダメージディーラーでした。あっさり撃破。
ルーンフォークを解放せよ!
奥へ進んでいくと、タロス×3。曲がり角に隠れていた設定なんだけど、ちょっと上手く処理しきれなかった感。ただpcにペナルティがかかっただけだった気がする...
タロスの能力に苦戦しつつも勝利。タロスたちが警護していた扉の向こうには、洗脳されたルーンフォークたちが集められていた。
そこにユミルから通信。「自分が主人と認める相手を殺してから基地へ来る」ように刷り込まれていたようです。ユミルはワクチン的なナノマシンを転送してくれる。
これはpcたちがジーナというサンプルを提供してくれたおかげなんだけど、これジーナ追跡ルートだったらワクチンは作れないことになるから、洗脳されたルンフォたちを力ずくで抑えなきゃいけなかった流れにしてもいいね。戦力が多くなるぶん、しんどい戦闘を増やしてバランスとる的な(セッション時は洗脳されててもべつに襲いかかってくるような描写はしなかったけども、もし次同じのやることがあったら)。
ルンフォ解放後、残る道は2つ。ラスボスべやと、ルンフォの無くした記憶を復元する装置(MPの半分消費)。イブリール食いつくかなと思ったけど、ラスボス倒してからにした。ネタバラシは倒した後のエピローグ的扱いになった。先にするか後にするかで、ラスボス前後のRP大きく変わってたんじゃないかな。どちらにしろアツそう。
イブリール的には、「与えられた答えを欲するんじゃなくて自分で考える」というRPをしてくれたのだろうなぁ、と個人的には思っています。良い...。
ラスボス!
ラスボスはDr.バイル&オメガ(データはタロスウォリアー)。
イブリール(=ビリー)はタロスからルーンフォークへの過渡期に作られた存在。
設定としては、「本能的に持っている人族への忠誠心」を取り去ったルーンフォークであり、自己決定ができる、現在のルーンフォークのプロトタイプである。バイルに言わせれば彼らはそれ以前のルーンフォークではなく、自由意志を持つ「ルーン・ウォーカー」であるという。
しかし自由意志を持って生まれた2人は、「生みの親は人族に追われている」という環境に強く影響され、蛮族側について戦闘マシーンと大差なく暴れまわっていた...大破局を経て残されたルーンフォークらは人とともに生きているわけだが、バイルはそれを「人族による洗脳」だという。再び人族の手からルーンフォークを解放する為反乱を起こさせた、というわけです。
バイルさんが考える自由意志は「蛮族寄りの本能的な部分を失くさない」的な意味なんでしょうかね..それとまぁ、自分の子どもたちが自分の意思で人族につくというのが受け入れられなかったんじゃないでしょうか。とにかくPCとは相容れない。
ポーレ君の「もうとっくに救われてる。」っていう返しはシビれた。
オメガは暴れまくって死に、直っては死にを繰り返して本当に殺戮マシーンという哀れな奴です。
バトルでは、やはりオメガ(タロスウォリアー)強い。レベル4のパーティに対してレベル7の敵ぶつければ当然ですわ...ギリギリの戦いでした。HP半分まで減らすと外殻が割れて見た目オメガ
ゼロになり、身軽になって固有武器と双撃で暴れまくってやるぜ!と思っていたんですが、死にかけイブリールが魂のクリティカルを繰り出し、ギリギリの勝利。なんてアツい男なんだイブリール
エピローグ
バイルの処遇は、「グレンラガンのラセン王よろしく首だけ持ち帰って生き字引として永遠に生かす」蛮族よりも恐ろしい?発想です。さすが漫研卓...
そして、イブリールは失くした記憶を復元する。
誰よりもはじめにバイルが狙ったのはイブリールだった。バイルの洗脳は、イブリールに深く染み付いた意識に訴えかけてくる。
「蛮族、爺さん、ユミル。俺はいつも、誰かに従って生きてきた」
「それでいい。従うべき真の主人はバイルだ」
鋭い槍をユミルの胸に突き立てようとしたその時、ユミルがよく言っていた言葉を思い出した。
「わしはお前のあるじじゃない。あくまで雇用主じゃ。どう生きるかは自分で決めろ」
そこに違いがあるとは思わなかった。しかし今は...
イブリールは答えを出せなかった。そのかわり、ユミルではなく自分を刺したのだった...。
街へ
基地にあったマギスフィア(大)をかっさらい、夕日を背に魔動バイク+肩パッドの世紀末感たっぷりで帰還したパーティは状況を報告する。
ユミル&イブリールのシーン。ここのイブリールのRPは、すごく...良かった...。
んだけどなんて言ってたのかいまいち思い出せん......ごめん、エモすぎて..あとででろんちょ氏に思い出して書いてもらおう....録音しとこうな...
とりあえず、洗脳されて襲おうと思った時に、ユミルは主従とかだけじゃなくて、大切な存在なんだと気づいた的な話と、自分の意思で近くにいたいと思うという話と、ユミルは自分に考える時間をくれたんだ、という話をしてくれていた
オメガは何も覚えていなくて、ゼロから始めるって意味で、ユミルによって新しく「ゼロ」と名付けられました。
イブリールはバイルの考えにも思うところがあったようで、「ゼロと共に、不当に扱われるルーンフォークを助ける旅に出る」ことにしました。なるほど...アツい。でろんちょ氏、PCの立場で真剣に考えてくれたんだなぁ。