5話 おいでよ妖精温泉
5話!突発卓に合わせて慌てて仕上げた割にはかなり綺麗にまとまった気がする日常回シナリオ。今回はレギュラーメンバー3人に加え、初心者のおじさん氏(でいいのか?)を迎えてのオフライン4人セッション。
このシナリオは、TRPGのシナリオ投稿サイト「scenerch(しなーち)」で公開中です。どんなキャンペーンにも挟めて、単発でも楽しいシナリオだと思うのでぜひ!回したら感想もいただけると嬉しいです。
参加PC
ロサ(人間/魔動銃手)
毎回気絶することに定評のあるマギシュー(それはGMのミスでは?)。今回も残HP1で危うく気絶しかけた。戦闘ではレベル6帯に見合った成長で、今やPTのメインウェポン。
エリザ(ナイトメア/操霊術士)
人間嫌いのナイトメア...だったけどさすがにパーティメンバーとは打ち解けてきたみたい(「そうしないと話が進まないので」中の人談)。現在は骨わんこの軽量化に余念がない。
ポーレ(ルーンフォーク/剣士)
大いなる野望(建国)のためなら手段を選ばぬ冷血と、「義を見てせざるは勇なきなり」の熱血を併せ持つ青年。ルーンフォークは妖精が見えないので、今回のシナリオでは苦戦を強いられた...のか?
フェイ(人間/グレンダール神官)
今回初のキャンペーン参加。中の人はおじさん氏(我々の中では最も若いんですが)。アサシンクリード的なナリですが神官専門。圧倒的な回復力と機転でPTを勝利に導いた。
導入
まずはフェイのオープニング。「異種族の友人がいる」「有名人が友人にいる」「家族が病気」を引いた。出来上がったオープニングは以下。
超高位のさすらいのグレンダール神官おじいちゃんの面倒を家で見ていて仲良くなり、グレンダールの導きを受けていたフェイ。ある日ジェイドバジリスクが村にやってきて、自分の家族以外は皆殺されてしまった。神官のおじいちゃんが刺し違える形で倒すことができたが、妹がフェイを庇って石化の視線に晒されてしまった。
それからフェイはグレンダールに祈り続けた。
「妹を助ける力を」
ある日、いつものように祈りを終えると、フェイは胸の中に力を感じた。神からの明確な言葉があったわけではない。しかし、
「自分は旅に出る必要がある。そのための力は今、ここにある」
フェイはそう『納得』し、石化した妹にしばしの別れを告げて街を目指したのであった。
じっさいレベル7になれば「キュア・ストーン」を修得できるから経験を積めば妹を助けられそう。ただし、レベル7になったばかりではジェイドバジリスクの達成値には遠く及ばないのでまだまだこれからですね!
キャンペーン組との合流はあっさりと。
いつも通り雷雨に遊ぶ鳥亭で思い思いに過ごすメンバーたち。他に客はいない。
ロサ「マギスフィアの新しい能力を引き出したんだ!エリザみて!」
エリザ「シュッシュッシュッシュッ......(ボーンアニマルの骨を削って軽量化してるらしい)」
ポーレ「実はなんとこの世界、平面じゃなくて球面らしい。どこか高い塔に登れば、景色の見え方でそれがわかるはずなんだ」
クラウス「それなら、エルリュート湖の真ん中に立つ『水晶の塔』に登ればいいよ。あれは、魔神を封印するために小神ルーフェリアが騎士神ザイアから賜った槍だという伝説があって...」
バタン!
そこに入ってきたのは、アサシンクリードみたいないかつい男。一同は盗賊ギルドの一味かと身構えるが、「冒険者志望で人助けをするために旅に出た」とのこと。神官ならばある程度信用はおける。ただ、人助けの旅に出た理由は話せないみたい(そこはRP的に大事なところなんだね)。
「何はともあれ冒険者の店へようこそ!
...とはいってもいま、お願いできる依頼がないんだよねー」
「そうだ!エリザの実家からそう遠くない山奥に、『妖精温泉』ってところがあるらしいんだけど」
「最近みんなよく働いてくれてるから、特別休暇ってことで行ってみない?お小遣いもあげるからさ」
「新入りの君も、なんだか重たいものを抱えているみたいだから。一緒に行って頭スッキリさせてきなよ?」
ということで、新たな仲間を迎えた一行は慰安旅行へ。
雷雨に遊ぶ鳥亭店主、はじめは豪快なおっさんだったり若い丁寧な青年になったりときどき女性言葉になったりとキャラブレが半端ない
進行
進行はおおむねシナリオページ通り。
ポーレだけ妖精の声と姿が知覚できないので仲間に通訳してもらいながら気付かないフリで煽りを入れてたり、お湯が抜けちゃった大浴場に入ったとき、女性陣は服脱いでたりと皆いきいきRPしてくれて面白かったですね。
暗所を進んでいくシーンが多く、ルーンフォークの暗視が頼られるいっぽうで妖精が見えないポーレ。そのため、仲間と手を繋いで、「妖精が見えたら手を握ってもらう」ことで、暗視で先導しながらも妖精との接触に備える作戦を立案してくれた。おもしろい!
今回PCがたどったルートは、サラマンダー→シルフ→ウンディーネ(中ボス)→ノーム→シルフ(ラスボス)。戦闘難易度的には一番易しく、順当なルートでした。まぁ、多少熱気がくる道と「むむむ〜ん」とか聞こえる道だったら普通は前者を選ぶよね笑
戦闘では、やはりレベル6帯。戦略性が高く、敵の弱点属性を突く立ち回りで常に優位に立っていた。行使判定、精神抵抗は常にPCが勝ってたね。
あとフェロー妖精の出目がだいぶ走っていた。サラマンダーくん...最後4回転44点ダメージって...妖精じゃなかったら炭も残らないよ
そして今回はGMの出目がぜんぜん振るわなかった...四大妖精はそれぞれ固有の主動作技を持ってるんだけど、ウンディーネもシルフもそれを使ったときに限って1ゾロ。
個人的に面白くできたと思ったのは、フォビドゥン・マジックを使われてやることがなくなったエコーがウィンドボイスで
「(にいちゃん、やばいよ)コソッ」
「こっそり言われんでもわかるわ!」
という掛け合い。フォビドゥン・マジックだから本当はウィンドボイスも使えないんだけど...すみません、その時は忘れてました。
エピローグ
フェイくんせっかく来たのに石化に関係ないんじゃアレですね、ってことで、ポーレがあらかじめ持って来た瓶に妖精温泉のお湯を採取。のちのちの石化解除判定に役立ててあげたかったので、
アイテム名:妖精の湯
効果時間:1時間
効果:飲んで使用。効果時間中に一度だけ、行使判定の達成値を+4する
というくそつよアイテムにしました。
ポーレはカナリスまで温泉を引き込む画策をはじめた...いつも通りのポーレだ。
セッション中には描写しなかったけど、みんな温泉に浸かってゆっくりしたはず。後日、余白氏がスピンオフ漫画を、loly氏が入浴エリザのイラストを、O太氏がポーレのひみつ図解を描いてくれたよ!うれしい!!