あとで名づけるものがたり

たかはるのTRPGセッションログ。あらすじ、シナリオ、キャラ紹介など。いっしょに遊んでくれた人が、よそのセッションはどんな感じかな?って見れるようなブログ。TRPG沼もっとひろがれ。スマホ表示は見づらいのでpc表示をおすすめします(おすしも回るし)

【ネタバレ有】限りなく永遠に近く(本編)

 

日常パートや仕込みが終わり、やっと本編です。

お話の流れのネタバレがあるので、いつかPLやるかもなー...と思ってる人は見ないほうがいいかも。

 

f:id:takahaltrpg:20200320030100p:plain

スターチス。セッション当時はこの立ち絵がありませんでした...

 

PCは、「雷雨に遊ぶ鳥亭」の受付嬢になったルーンフォークのジーさん(3話『忌子が生きていく事』に登場。このキャンペでの顛末はまだ記事にしてません。そのうち書きます...)から魔剣の迷宮の情報を得ます。

 

導入 

f:id:takahaltrpg:20200626095155p:plain

学びの機会を見逃さないPoRE校長

魔剣の迷宮の入り口は、雪山の中にありました。

雪崩によって入り口があらわになったようです。

 

展開① ビエンナの墓

一行が内部へ入ると、そこは一面の花畑。そしてぽつんとあるのは、魔動技師ビエンナの墓。夭逝した娘を偲んでスターチスを創造し、もう一人の娘のように愛したという。その晩年クレセントをスターチスに遺した、魔剣の研究者でした。

 

呆然とする一行の前に、花束を持ったルーンフォークの少女が現れます。

 

PCは彼女に話しかけますが、どうやら見えも聞こえもしないよう。触ることはできるみたいです。

 

f:id:takahaltrpg:20200626095455p:plain

 

このルーンフォークの少女こそがスターチスでした。墓からマシーナリー機構が展開・御開帳ゥ!クレセントが、スターチスの手に渡りました。

 

f:id:takahaltrpg:20200626095457p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626095505p:plain

 

録音されていたのは、「あなただけの幸せを見つけなさい」という、ビエンナのスターチスに向けた遺言でした。

 

悲しみに暮れていたスターチスですが、涙を拭いて立ち上がり、魔動機文明時代の街で働くことにしました・・・

 

展開② スターチスの新生活

スターチスは新しい主人の下で働き始めますが、何をやらせてもうまくいきません。しまいにはクビになってしまいます。

 

f:id:takahaltrpg:20200626100121p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626100129p:plain

 

スターチスの散々な仕事ぶりを見て困惑するPC。

そのとき、さっきのルンバとはまた別の魔動機が暴走!街の人々に襲い掛かる。

スターチスは咄嗟に割り込み、人々を守ろうとします。

 

「そういえば触ることはできた」と、PCはスターチスを援護します。

f:id:takahaltrpg:20200626101952p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626101956p:plain

 

どうやら魔剣スターチス・クレセントは、次なる持ち手に『善き人格者』であることを求めているようです。娘を想う親の気持ちでしょうか。

 

f:id:takahaltrpg:20200626102003p:plain

解説役として有能なNPC、クラウスくん

 

人々を守ったことが評価され、スターチスは心優しき老夫婦の下で働き始めます。

本来のポンコツっぷりはここでも発揮されますが、PCに助けられながら、なんとか無事に仕事をこなし。夫妻に愛されながら幸せな日々を過ごしていました。

 

お仕事その1

f:id:takahaltrpg:20200626102015p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626102035p:plain

魔動機文明時代にもファフロッキーズ現象はある



お仕事その2

f:id:takahaltrpg:20200626102218p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626102221p:plain

よかったね、スターチス

 

展開③ 大破局

愛と喜びに満ちた日々は、突然終わりを迎えます。魔動機文明時代の終焉、大破局です。

スターチスのいる街も例に漏れず、破壊の波に呑まれてしまう。

 

現れたバジリスクと対峙するスターチス。PCはそれを助けます。

f:id:takahaltrpg:20200626104528p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104535p:plain

 

f:id:takahaltrpg:20200626104543p:plain

 

バジリスクを倒した一行でしたが、スターチスはその後、再び夫妻に会うことは叶いませんでした。

 

f:id:takahaltrpg:20200626104603p:plain

 

それからスターチスは、放浪を始めます。伝説通り、行く先々で人を助け、別れ。

自分が生まれた意味を再び探すかのように。

 

その果てにたどり着いたのは、PC達がいる雪山でした。

f:id:takahaltrpg:20200626104613p:plain

 

ここも昔は街の中かあるいはルーンフォークの研究所だったのでしょう。

しかし、大破局の天変地異と長い年月の中ですっかり自然のものとなり、そこにはフロストワイバーンが棲み付いていました。

 

ラストバトルです!

 

f:id:takahaltrpg:20200626104626p:plain

 

展開④ スターチスの願い

スターチスの最後の仕事は、ジェネレータを起動しルーンフォークを生み出し、た人族の復興を助けさせることでした。

また独りになったスターチスの口から300年ぶりに、弱音がこぼれ落ちました。

 

f:id:takahaltrpg:20200626104633p:plain

 

これが、魔剣スターチス・クレセントが生まれてから見てきた景色の全て。

PCとスターチスは、現実の世界で再開を果たします。

 

f:id:takahaltrpg:20200626104647p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104710p:plain

 

魔剣がPC見せた景色は、独り眠るスターチスが見た夢でした。魔剣は、スターチスを独りにしないよう、PC達を夢に招き入れたのです。

 

目覚めたスターチスは果たして、「自分の幸せとは、ビエンナのために生まれて、ビエンナのために死ぬ事なのだ」と答えを出したのです。

 

そして、スターチス・クレセントをルーンフォークであるPoREに託します。

 

f:id:takahaltrpg:20200626104724p:plain

PoREはなんと答えるのか。GMはこのシーンを楽しみにしていました

 

f:id:takahaltrpg:20200626104737p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104801p:plain

ええ話やで.....(GM号泣)

 

クレセントを貰い受けようとするPoRE。そこに、ナイトメアでありジーナの主人であるクラウス少年が割り込みます。

 

f:id:takahaltrpg:20200626104813p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104824p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104837p:plain

 

クラウスは、PoREがもし拒んだなら、仲間と戦うことも辞さないつもりでした。それだけ本気で、ジーナさんを大切に思っていたのです。

 

エピローグ 限りなく永遠に近く

スターチスは最後に、フェンディルに眠るビエンナとその娘の側に行かせてほしいとPCに頼みます。

別れと、感謝と、未来の希望を口にして、スターチスは永遠の眠りにつきました。

f:id:takahaltrpg:20200626104903p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104916p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104940p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626104953p:plain

 

ルーフェリアに戻った一行を、ユミル博士が迎えます。

ユミルはマギテック協会ルーフェリア支部支部長であり、300年のコールドスリープから目覚めたぷりちー天才すーぱードワーフ博士なのです。ビエンナとスターチスのことも、ちょっと知ってます。

そんなユミルが、ビエンナとスターチスの真意をそっとPCに告げます。あくまでユミルの推測なんですが。

 

f:id:takahaltrpg:20200626105003p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626115629p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626115550p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626105016p:plain

 

GM的には、このシナリオタイトルにはスターチス・クレセントの能力の他にもう一つ意味を込めていました。

 意志や知は受け継がれていくもの。バトンを正しく貰い受け、走り、次代に繋いでいくこと。それはきっと、永遠の命の中でひとり続けていくよりも強く、あたたかく広がっていくのではないでしょうか。

そしてそんな営みが、限りなく永遠に近く続いていくといいなーと思います

 

 

そして雷雨に遊ぶ鳥亭に帰還した一行。

クラウスは、ジーナさんに飾らない言葉でクレセントと、思いを伝えました。

 

f:id:takahaltrpg:20200626105026p:plain

f:id:takahaltrpg:20200626105031p:plain

クレセントを受け取ったジーナさんは、以降彼を「坊っちゃん」と呼ぶことはなかったそうです



 



5.