【ネタバレ有】限りなく永遠に近く(本編)
日常パートや仕込みが終わり、やっと本編です。
お話の流れのネタバレがあるので、いつかPLやるかもなー...と思ってる人は見ないほうがいいかも。
PCは、「雷雨に遊ぶ鳥亭」の受付嬢になったルーンフォークのジーナさん(3話『忌子が生きていく事』に登場。このキャンペでの顛末はまだ記事にしてません。そのうち書きます...)から魔剣の迷宮の情報を得ます。
導入
魔剣の迷宮の入り口は、雪山の中にありました。
雪崩によって入り口があらわになったようです。
展開① ビエンナの墓
一行が内部へ入ると、そこは一面の花畑。そしてぽつんとあるのは、魔動技師ビエンナの墓。夭逝した娘を偲んでスターチスを創造し、もう一人の娘のように愛したという。その晩年クレセントをスターチスに遺した、魔剣の研究者でした。
呆然とする一行の前に、花束を持ったルーンフォークの少女が現れます。
PCは彼女に話しかけますが、どうやら見えも聞こえもしないよう。触ることはできるみたいです。
このルーンフォークの少女こそがスターチスでした。墓からマシーナリー機構が展開・御開帳ゥ!クレセントが、スターチスの手に渡りました。
録音されていたのは、「あなただけの幸せを見つけなさい」という、ビエンナのスターチスに向けた遺言でした。
悲しみに暮れていたスターチスですが、涙を拭いて立ち上がり、魔動機文明時代の街で働くことにしました・・・
展開② スターチスの新生活
スターチスは新しい主人の下で働き始めますが、何をやらせてもうまくいきません。しまいにはクビになってしまいます。
スターチスの散々な仕事ぶりを見て困惑するPC。
そのとき、さっきのルンバとはまた別の魔動機が暴走!街の人々に襲い掛かる。
スターチスは咄嗟に割り込み、人々を守ろうとします。
「そういえば触ることはできた」と、PCはスターチスを援護します。
どうやら魔剣スターチス・クレセントは、次なる持ち手に『善き人格者』であることを求めているようです。娘を想う親の気持ちでしょうか。
人々を守ったことが評価され、スターチスは心優しき老夫婦の下で働き始めます。
本来のポンコツっぷりはここでも発揮されますが、PCに助けられながら、なんとか無事に仕事をこなし。夫妻に愛されながら幸せな日々を過ごしていました。
お仕事その1
お仕事その2
展開③ 大破局
愛と喜びに満ちた日々は、突然終わりを迎えます。魔動機文明時代の終焉、大破局です。
スターチスのいる街も例に漏れず、破壊の波に呑まれてしまう。
現れたバジリスクと対峙するスターチス。PCはそれを助けます。
バジリスクを倒した一行でしたが、スターチスはその後、再び夫妻に会うことは叶いませんでした。
それからスターチスは、放浪を始めます。伝説通り、行く先々で人を助け、別れ。
自分が生まれた意味を再び探すかのように。
その果てにたどり着いたのは、PC達がいる雪山でした。
ここも昔は街の中かあるいはルーンフォークの研究所だったのでしょう。
しかし、大破局の天変地異と長い年月の中ですっかり自然のものとなり、そこにはフロストワイバーンが棲み付いていました。
ラストバトルです!
展開④ スターチスの願い
スターチスの最後の仕事は、ジェネレータを起動しルーンフォークを生み出し、た人族の復興を助けさせることでした。
また独りになったスターチスの口から300年ぶりに、弱音がこぼれ落ちました。
これが、魔剣スターチス・クレセントが生まれてから見てきた景色の全て。
PCとスターチスは、現実の世界で再開を果たします。
魔剣がPC見せた景色は、独り眠るスターチスが見た夢でした。魔剣は、スターチスを独りにしないよう、PC達を夢に招き入れたのです。
目覚めたスターチスは果たして、「自分の幸せとは、ビエンナのために生まれて、ビエンナのために死ぬ事なのだ」と答えを出したのです。
そして、スターチス・クレセントをルーンフォークであるPoREに託します。
クレセントを貰い受けようとするPoRE。そこに、ナイトメアでありジーナの主人であるクラウス少年が割り込みます。
クラウスは、PoREがもし拒んだなら、仲間と戦うことも辞さないつもりでした。それだけ本気で、ジーナさんを大切に思っていたのです。
エピローグ 限りなく永遠に近く
スターチスは最後に、フェンディルに眠るビエンナとその娘の側に行かせてほしいとPCに頼みます。
別れと、感謝と、未来の希望を口にして、スターチスは永遠の眠りにつきました。
ルーフェリアに戻った一行を、ユミル博士が迎えます。
ユミルはマギテック協会ルーフェリア支部支部長であり、300年のコールドスリープから目覚めたぷりちー天才すーぱードワーフ博士なのです。ビエンナとスターチスのことも、ちょっと知ってます。
そんなユミルが、ビエンナとスターチスの真意をそっとPCに告げます。あくまでユミルの推測なんですが。
GM的には、このシナリオタイトルにはスターチス・クレセントの能力の他にもう一つ意味を込めていました。
意志や知は受け継がれていくもの。バトンを正しく貰い受け、走り、次代に繋いでいくこと。それはきっと、永遠の命の中でひとり続けていくよりも強く、あたたかく広がっていくのではないでしょうか。
そしてそんな営みが、限りなく永遠に近く続いていくといいなーと思います
そして雷雨に遊ぶ鳥亭に帰還した一行。
クラウスは、ジーナさんに飾らない言葉でクレセントと、思いを伝えました。