ユドナリウム用 ソードワールド2.5 基本/上級/熟練戦闘用プレイマット&定規
ユドナリウムでソードワールド2.5の戦闘をしたい人のためのプレイマット&定規ツール集です。
解凍後、地形&マップマスクがzip形式になって入っていますので、ユドナリウムでそのまま読み込んでください。
↓ダウンロードはこちら
【内容】
・基本戦闘はエリア+ラウンド管理表とマーカーです。
・上級戦闘は目盛り&ラウンド管理表、マーカー、乱戦エリア、移動範囲(円形・線形)、射程(円形、線形)、効果範囲(半径3,4,5,6,10m)
・熟練戦闘はラウンド管理表、マーカー、乱戦エリア(円形・方形)、移動範囲(円形・線形)、射程(円形、線形)、効果範囲(半径3,4,5,6,10m)、敵対キャラクターによる遮蔽(半径1m)
【使いかた】
[読み込み]
zipファイル解凍後、基本/上級/熟練にファイル分けされています。中身のzip形式のファイルをそのままユドナリウムで読み込んでください。
一気に読み込むと超大きい地形(半径100の射程とか)も召喚されて邪魔なので、必要な時にひとつずつ読み込むといいと思います。
[上級/熟練]
・キャラコマの大きさは1にするとずれがなく分かりやすいです。
・通常移動/全力移動は(キャラの移動力×2)の値をそれぞれwidth/depthに入力します。(キャラの移動力=半径)
・上級戦闘ではキャラコマは目盛りの線上に配置してください(マス目の中ではありません)。
・熟練戦闘では、移動力が許す限りは途中で曲がることが許されています。しかし、途中で曲がる場合の移動距離は円形定規では表現しきれません(途中で曲がる場合は移動距離が大きくなる)。そのため、線形の移動定規も作ってあります。移動ができるかを確かめるときには線形定規を複数作るとよいでしょう。
ただし、ユドナリウムは地形をくるくる回すとき角度を細かく調整できないので、斜めに移動したいときには、グリッド線に沿って縦横に動き、直角に曲がるルートを取ると処理が早く済みます。
どういう裁定にするかは各卓にお任せです。ご自身でやりやすいように活用してください。
★追記
2020/05/24 上級戦闘用のマップの目盛の数字が間違っていたのを修正しました。
2020/07/23 上級戦闘用マップのラウンド表画像において、一部透過処理が誤っていたのを修正しました。
「私のあなたのたまごちゃん!?」とたけ卓感想
2019年の卓納めはとたけGM卓。野良卓デビューもとたけ卓で、今回が二度目です。ありがたいことじゃ...
PLは以前私GMで「忌子が生きていくという事」をプレイしてくれた皆さん、そしておじさん氏です。
彼は忌子卓見学時に圧倒的出目の強さを振るい初期作成NPCにもかかわらずPCよりも高いダメージを叩き出していましたが今回は果たして...
PC紹介
・ラートリウ(ラートリウ・ミス・シャン・ローデ):PLじゃっく氏
リルドラケンのフェアリーテイマー。キャラ案を聞いたとき「まじか!?」と思ったんだけどキャラシ見てびっくり。リルドラケンでも知力3いくんだ。生命や筋力は何もしなくても高いし妖精使いは金属鎧ペナルティもないので、前衛壁マジックユーザーという隙のないスペックでした。ポーションボールと妖精召喚によるに回復スキルも圧倒的で、おかげでメイベルさんは神官だけど一回もキュアうーんず使いませんでした。バッファー業メイン。弓も撃ちたかったのでありがたかった
RP面では、まず見た目は「リルドラケンだけど人間に近い見た目」をしており(つまり人間態ドレイクに近い)、シーン神殿で育った孤児。
シーンは夜を司る神であり、娼婦の信徒も多いそう。「弱きを助ける」が教義なので、シーン信者が娼館を経営して孤児院の資金にすることもある(公式サプリ参照)。
その流れでラートリウも娼館で働いている。PLの趣味なのか物腰柔らかなお姉さんという印象で、誰からも好かれていましたね。特にヴォイテクおじさま
いつのまにかメイベルは大人の世界に興味を持たされ(娼館デビューはしません)新たな属性が開拓されてしまった
シナリオテーマにドンピシャの種族ということもあり、今回のパーティの中心人物だった気がします。
・メルリアーナ:PLはやみ氏
人間のファイター&スカウト怪力少女。なぎ払い+切り返しで、命中重視で削る役割がはっきりした安定のビルド力。探索面でも戦闘面でも、かなり難しい目標値の場面もあったにもかかわらず見事に仕事をこなしてくれていました。
RP面では、導入時はラートリウとペア感。同じくシーン神殿の孤児院出身ですが、メルは持ち前の怪力を活かし(個人的にはカンの良さもあると思う)冒険者になった。
シーン神殿にはミカミカという聖女さまがいるらしく(どうやらお金好きらしい)、その下で育てられたメルも12歳ながら鋭い金銭感覚を持っている。はやみ氏のキャラはお金を愛するリアリストが多い気がしますね。
聖女ミカミカはとたけ氏のキャンペーンの中で名前を耳にしたことがあって、かなりパンチが効いてるキャラクターのようなので、動いているところを一度見てみたいです!
見るからに悪人な奴らが集まっているところにどストレートに尋ねちゃったり、ドレイク夫妻に「冒険者だよ!」って名乗っちゃったり。子どもらしい純粋さとはやみさん本人の小細工のなさがリンクして「ハイパー有能幼女」キャラとして映えていました。
・ヴォイテク:PL山田田中氏
リカントくまおやじ二刀フェンサー。ダメージ量の低さを手数と筋力で補い、圧倒的ダメージソースとして機能していました。頑強持ちでもあったので体力にも不安なし、くわえてパラライズミストの効果はやはり大きい。
「削りのメルリアーナ、潰しのヴォイテク」といったかんじで前衛は抜群の安定感。おかげで弓撃つ余裕たっぷりでした(W1ゾロだったけど)
RP面では事前に「ダラダラしたおじさん」と聞いていたので、なんとなく休日のお父さんみたいなのをイメージして絡んでいきました。
冒頭では暇つぶしに背肉をつまむとかいう馴れ馴れしさ全開の絡みをしてしまいましたがあれは「ダラダラゴロゴロしてるお父さんに兄妹でが群がる」という自分の幼少の記憶が元ですね
父のビールっ腹にエンピツ押し当てて飛ばして「腹肉ロケット」とか遊んでましたね
いっぽうでヴォイテクさんはラートリウの娼館の常連という顔がありラートリウの前ではニヘニヘしてしまうというだらしなさがもうほんとだめなおじさんて感じでよかった
プレイ内容が総受けなのはやはりイメージ通り
まぁメイベルも成人済だし実子でもないし娼婦も誇りある職業だからそれで軽蔑したりはしませんが、気安く触るのはやめとこうかと思った次第でした
・バレク:PLおじさん氏
圧倒的....ッ....出目....ッ!!!
知力ボーナス5!平目の軽業判定11!竜化ドレイク相手に毎ターン抵抗ぶち抜き!やはり神の子なのだ...
代わりに(?)後衛組として隣に立っていたメイベルは弓の命中判定W1ゾロという奇跡的な悪運だった(ダイス運吸われていた説まで出た)けどセイグリッド系はちゃんと出たのでヨシ
ヴォーパルウェポンAも地味に高い効果を発揮してくれていました。特に2回攻撃のヴォイテクとのシナジーは高い。パラライズミスト、ヴォーパルウェポン、ヒールスプレー、バークメイル。これらが補助動作で使えるというのは非常に大きい。アルケミスト技能あり環境となし環境は戦闘難易度がだいぶ違いますね。
外で上級戦闘やるのは初めてだったろうし、乱戦エリアの巻き込み、移動妨害、行動順とか、かなり難しい話をしていたんだけどよく食らいついてきてくれていました。行動宣言の洗練されていく速度が半端なく、飲み込みの早さを見せつけてくれました。さすがすぎる...
RP面では、あんまり喋る余裕がなかったのかもしれないけど、要所要所で...なんだろう、シュールかわいいというか
「ヒーッ!そう思います!」とかはツボだった
真面目さと可愛さがあって、パーティのマスコット的な存在感がありました。なでもふりたくなる10さい児
・メイベル(メイベル=ハンター):PLたかはる
初登場からどれくらい成長したのか、とたけGMと当時の同卓PLに見せたいなという思いはありました。
初シナリオではフッドやボルグ相手にもビビってたからね...
無力化した蛮族を殺すのすら多少迷いはあったくらいのところから、オーガ三兄弟をオーバーキルし「ひとり残しても怨恨残って報復するから」と迷わず処すくらいには冒険者寄りの考え方になってきたのかもしれない
PL的にも蛮族だからという理由だけで殺すのはあんまりしたくないんだけど、血を浴びる覚悟は付いてきたくらいには
シナリオのテーマも「蛮族も人族も、いのちを授かる奇跡を喜ぶことに違いはない」みたいなかんじだったので、イーヴ神官で良かったなと思いました
ヴォイテクとラートリウ、メルリアーナと絡んでいるうちに、ひそかに持たせておいた「ムッツリ妄想勢」という設定がついに出てしまいましたね...
以前から「くっつきそうな男女が離席したらこっそり追跡して覗く」くらいのことはしてたんですけど
戦闘面はもう語ることほぼないですね、「他の人が優秀なのでセイグリッドウェポンとセイグリッドシールド張ってあとはクロスボウ撃たせてもらいました」
「神官レベル4だとキュアうーんずしかなくて不安だからヒールスプレー取っときました、でもほぼ使わなくて済みました」
これくらい
ブロードヘッド・ボルト初使用してみましたが「一回転」「1ゾロ」「1ゾロ」という極端な結果だったのでコンスタントな実力はわからなかった...でも1回転で27ダメージ出るのはすごいよね(c値+1だから滅多に回らないけど)
雷鳴の矢/太矢はすごかった。敵の初動をボロッボロにできる。ただし基本初手しか使えない手なので、プリーストの役割と多少競合することもあるかもしれない。
シナリオ・マスタリングについて
シナリオ内容の詳細はナイショです。身内卓PCたちにも刺さりそうな要素があり、コミカルとハートフルの緩急があって非常に良かったです...これは身内で回したい&こういうシナリオ自分も作りたい
とたけ卓は非常に闇が深いともっぱらの噂ですが、今回は前回にもまして光のあるシナリオでした。
シンプルな構造でPLは迷いなく進められたし、成否によってRPに違いを生んでくれる判定を置いてくれていたのは流石。
判定って攻略の障壁以外の意味があるというか、基本的に&最終的には成功させるつもりで置くので、「RPかき混ぜ機〜!!(パンパカパンパンパーパーパー)」ってつもりで考えるのが正解なんですよね。味わってみると改めてわかる、うれしい
新年もまたこの人たちと卓を囲みたいものです。ありがとうございました。そしてまたよろしくお願いします!
【SW2.5 オフセ用】GM用エネミーデータ管理シート
オフラインセッション用に、印刷して直接書き込むタイプのエネミーメモをエクセルで作ってみました。
初コンベンションGMを控え、少しでもあたふた要素を減らせるように...!
自分的には使いやすそうだなーと思うので(まだ使ってない)、ネットの海に投げておきます。微妙だったらご自身で使いやすいように改変してください。
二次配布おっけーです。
プレビュー
↓原紙
↓複数種・複数個体同時出現用
↓多部位用(2~3部位、4~6部位用あります)
ダウンロードはこちらから。
6話 Steps,and Gambles!!
だいぶ時間が経ってからの更新です。そして眠気がそこそこなので走り書き程度になると思う...
今回のテーマは「シティやってみよう」。シティの基本のキの字も知らないんですが、イメージだけぶちこんで習うより慣れろ精神でやってみました。
シティといえばよ...「酒場」「賭博」「ギャング」だろぅ!?(そうなの?)
さらに...一度扱ってみたかったネタ「仮面舞踏会」をぶちこみ、雑にミキサーにかけるゥ!
まぁ、盛り上がりはしたと思います。課題も見つかった。
今回のコミケで配布できるくらいには改善したいです。
PC紹介
ロサ
(人間・女性・13歳・魔動銃手/PL余白氏)
今回の導入におけるキーキャラクター。貴族設定を存分に生かし、後半は大活躍でした。
エリザ
(ナイトメア・女性・19歳・操霊術師/PLloly氏)
ゴーレムを連れた操霊術師。中盤、ドール・サイトを駆使したイカサマで情報料を稼ぎに稼いでくれました。
イドラ
(リルドラケン・男性・100歳以上・拳闘士/PLおじさん氏)
おじさん氏は毎回キャラを新規作成して参加するスタイルのようです
筋肉モリモリマッチョマンの無口な紳士。お酒は飲めない。武を極める為山に篭っている。感謝の正拳突きを一日一万回行うのが朝の日課である。主要NPCとまさかの恋仲になり、逢瀬を重ねるラブロマンスエンドを迎えた。
ベック
(ナイトメア・女性・15歳・剣士/PLたかはる)
ポーレが予定合わずセッション参加が叶わなかったため、GMが別卓PCで参加。今回に限らず、人数が足りなかったらちょいちょい参加させてもらってます。特別な情報は持ってない!単純に混ざりたいだけ!
導入
まずはイドラの導入。
イドラは武を極めんとするリルドラケンである。ルーフェリア南西の山に篭って暮らしている。日の出前に目覚め、山頂の大木、『神樹』と呼ばれるほど巨大な樹に向かう。自分を生かしてくれる自然、世界そのものに感謝し、拳を突き出す。それを一万回繰り返す。
「九千九百九十六、九千九百九十七、九千九百九十八、九千九百九十九....」
「一万」
それは、空気を裂く神速の拳だった。雷鳴の如き轟音を立て、大木はイドラの拳を祝福する。彼の武を見守り続けた神樹は、ついに彼に旅立つことを許したのだ。
彼はルーフェリアの街門までやってきた。
「...待て」
守衛2人は警戒し、槍を構えて言う。そうか、今まで山を降りて獲物を売ったことはあっても旅人相手だ。自分は街には似つかわしくないのだろうか。
「怪しいものじゃないんだ」
「嘘をつけ!その肉体、全身凶器のようではないか!貴様何者なのだ!」
「...武を極めた者だ」
「やはり危険人物ではないか!」
「まいったな、どうしたら信用してもらえるだろうか」
そこへ唐突に現れたのはルーフェリアンイナカヒグマ!
10年に一度人里に降りて暴れるといわれる、凶暴な種だ!!
「あ、あれはルーフェリアンイナカヒグマ!10年に一度現れるといわれる凶暴な種じゃないか!!俺たちでは止められないぞ!!」
「あれを止めれば、信用してくれるか?」
「何のんきなこと言ってるんだ!誰でもいいから止めてくれぇ!」
イドラは熊の突進を正面から受け止め、投げとばし、拳で片付けた。その間10秒。
「これでよいだろうか?」
守衛は震え続けるのみで答えなかった。ダメだとは言われなかったので街へ入った。
そして本編の導入です。
今回のキーキャラクターはロサ。冒険者ギルド支部「雷雨に遊ぶ鳥亭」に、高飛車なお嬢様が現れます。彼女はマリーローズ、ロサのいとこです。
(余白氏が描いてくれたよ、かわいいね)
「おーっほっほ!ロサったら、こんなところでしみったれたお食事を召し上がってらしたのね。冒険者なんて泥にまみれた職業、よくやれますわね」
「私、仮面舞踏会にお呼ばれしちゃいましてよ。素敵な男性の心を射止めて、我が一族に繁栄をもたらしちゃうのですわよ。世界を知るだとかなんだとかいって家出した誰かさんとは違いましてよ!」マリーローズはバリバリ貴族として生きたい人のようです。
ロサ「マリーは家のために頑張ってるんだね...偉いなぁ。でも、冒険者の仕事も悪くないよ?」
「...ふん!ま、いいですわ。お家に帰りたいよぅとか泣き言おっしゃってたら思いっきり笑ってやろうと思ってただけなのですわ」
その時店のドアが開き、慎重に身を屈めながらイドラが入ってきます。熊の死体を担いで
「これを調理できるか?」
「わぁ、すごい!可能です!ありがとうございます!」
普段通りの調子で答える受付嬢兼料理担当のジーナさんでした
マリーローズは声も出せず、腰を抜かしてしまいます。イドラが優しく手を差し伸べ、助け起こしますが。
「さ、触らないでくださいまし!獣のにおいがうつってしまいますわ!」
マリーローズはよろけながら冒険者の店を出て行きました。この二人がまさかのちに結ばれることになるとは...
マリーローズが去った後、心を入れ替え真面目になったグラスランナー斥候のチップが声をかけてきます。
「おい、あの娘仮面舞踏会って言ってたか?実はそれに悪い噂があってな...蛮族が潜り込んでるかもしれねぇんだ」
「いまからあんたらに依頼として話そうと思ってたんだけど、あの娘も危ないかもしれない」
「その舞踏会、宿場街オルミ近くのとある屋敷で二日後に行われるらしいが...あの辺りは盗賊ギルドのシマで、おいらは顔が割れてて動きづらいんだ。蛮族が潜り込んでるらしいってくらいしかわからねぇ。この仕事、引き継いでくれないか」
「情報を集めるには金がかかる場合がある。というわけでパーティ予算一万ガメル」
イドラ「それは...私も参加して構わないだろうか」
チップ「えっ...まぁロサたちがいいならいいけど」
二つ返事でOKするPCたちでした。ありがとな!
進行
PCはオルミに来るのが初めてで勝手がわからないため、まずは酒場へ向かってもらいます。
その道中では闇市が開かれていて、「マジックアイテム福袋」と称したお買い物イベント。
ルールブック1〜3に乗っていたマジックアイテムをすっごい雑にぶち込んだもの(なので、改善の余地あり)。値段からすればだいたい得するものを入れたつもり
買うかどうかはPCの自由でしたが、ノリのいい彼らは買ってくれました。これを買うとあとで盗賊ギルドがふっかける情報料に足りなくなるんですよね
酒場に着いたら!酒場といったら!『飲み比べ対決』だろ!!?
イドラは早々お茶を注文しましたが(見た目と飲み物のチョイスのギャップがめちゃくちゃ面白かった)
ということで、酒飲みいちゃもんドワーフさんと飲み比べをさせる!生命抵抗だァ!
ロサは未成年なので不参加、ジュースで。
エリザとベックはあっという間に酔い、RPでふざけ倒します
イドラが勝利。
負けたけど気を良くしたおじさんは、盗賊ギルドへの接触の仕方を教えてくれます。
盗賊ギルドとの接触といえば!『合言葉』だろ!!?
酒場の裏口に立ってる従業員風の男に
「あんなエールが飲めるかよ!馬のションベンのがましだぜ!金返しやがれ!」と話しかけると、
「それは申し訳ない。裏で、飲み直しますか?」と言われ、体格のいい男たちが現れます。
ここで同意するとただボコられて追い出されますが、ここで拒否をすることが盗賊ギルドへの接触の合言葉です。
盗賊ギルドのアタマ、シャクレール=アゴデールはタビット。やたら顎がしゃくれている。(実家にあったシャクレルプラネットのウサギ人形を出したかっただけだ)
盗賊ギルドは仮面舞踏会が開かれる場所も、招待状を偽装する技術も知っています。
しかし、それには多額の情報料がかかる。福袋を買っちゃったので、お金が足りません。
金が足りないなら...『ギャンブル』だろ!!?
というわけで、シャクレールが運営するカジノでお金を増やしてもらいました。ミニゲームイベントですが、魔法や運命変転などのイカサマ大歓迎です。
インディアンポーカーはドール・サイトのイカサマで楽勝(カジノで売ってるシャクレールの人形だけ持込可)、ルーレットはサイコロを使って表現。当然運命変転OK。他にもいくつかあった
魔法の場合はバレるかバレないかの判定を設けたほうがよさそうです。
そして盗賊ギルドが提示する額まで稼ぎ、仮面舞踏会が開かれる屋敷へ行けるようになります。屋敷に入ってからのことをあんまり考えてなかったので、このパートはもっともっと改善の余地あり。
やりたかったことは、「ダンスをしながら目標まで近づき」、有利な位置どりで人に化けたオーガを倒すということ。
「冒険者レベル+敏捷度」、一般技能のノーブルがあればさらに固定値追加で、ダンスを踊ってもらいました。成功すれば華麗に踊ることができ、次の相手をPCが指定できます(好きな位置に移動できる)。失敗すると相手が見つからず、ランダムな位置に飛ばされます。
エリザはゴーレムにディスガイズをかけて踊ってましたが、敏捷低いので失敗しまくってました。クールキャラなのですがめちゃくちゃ面白かったです。イドラはマリーローズを指定し続けていた。それはこれから始まる激しい戦闘から彼女を守るためである。
そして戦闘。オーガ×1、ラミア×1。リアリティで考えるとドレスで着飾っているので、大きな武器は持ち込めないことにしたけど、このせいでだいぶ厳しい戦いになってしまった...クリエイトウェポンがなければまず戦えないし!それでも初動がだいぶ遅くなっちゃうし!どうにか理由をつけて持ち込み可にしたいです。
オーガくんの体力が半端ないわりに攻撃が大したことなくて、削りきるのにターンがかかってグダッてしまった印象。戦闘が主眼のシナリオでもない限り、ボスでも3〜5ターンで倒せちゃうのがベストだよねと反省しました。
エピローグ
このシナリオ、ボスに深いドラマ性はない。その後のキャラロールがメインです。
前線に立ち、仲間や一般客を守る姿を見たマリーローズ。それだけではない、野獣のような見た目に反しダンスは華麗で、それでいて気遣いにあふれている。惚れてまうやろ!ダイスで判定→惚れた。
貴族街道を爆進するつもりだったマリーローズ嬢は。閑静な貴族街にある屋敷の、小さな裏庭。夜は彼を待つのだ。闇に乗じて現れるのは、翼を優雅にはためかせる、筋骨隆々とした竜人。身分も、種族さえも超えた恋愛に二人は身を投じるのであった。
〜〜Fin〜〜
疫病の村ーコウノトリ亭アンダーグラウンド!
漫研OB組(+でろんちょ氏)の深夜ノリで始まった2.5卓。カルパニキやロク氏とソドワする時はこのメンツになりそう。今のところかっちりしたキャンペーンではないですが、継続キャラを使っていくという意味合いでのキャンペーン。
あまりよそには見せられない下ネタRPが飛び交う卓だぞ!
全員初期作成で、シナリオはざしきわらしさん作「疫病の村」。蛮族との戦闘あり、奈落の魔域探索あり、物語的よさありの初心者向け優良シナリオです!
ソードワールド2.5用シナリオ「疫病の村」|scenarch(シナーチ)
PC紹介
・ノエル
(エルフ・34歳・女性・妖精使い PL:カルパ氏)
本当はノーブルエルフ...なんだけど、魔法文明時代に謎魔法によるコールドスリープに入り、現代で目覚め、眠っている間にマナが失われただのエルフと変わらない体になってしまった子。貴族らしい尊大な態度をとる。
目覚めてから街に着くまでに限界生活をしていたらしく、ピュリフィケーションで自らの聖水を飲み水に変えて渇きをしのいでいたという誰にも言えない過去がある。
身分なし文無し状態でハーヴェスにたどり着き、「退廃より来たる鸛(こうのとり)亭」の雑用兼ウェイトレスとして働いている。下世話な話題に疎く、エクスやマスターのセクハラ発言を全く理解していない。
・エクス(ラヴ・エクスプレス)
(ルーンフォーク・?歳・男性型・魔動銃手 PL:西雀O太氏)
魔動機文明時代、幻のモーテル列車「ラブ・エクスプレス」の車掌として稼働していたルーンフォーク。どすけべである。同じくどすけべなマスターと意気投合し、「退廃より来たる鸛(こうのとり)亭」を立ち上げた。ノエルには隙あらば意味深なセリフを投げかけるがノエルには全く気付かれていない。外向きには真面目な好青年で、頼れるダメージディーラー。
・デトロチド
(人間・16?歳・男性・拳闘士 PL:でろんちょ氏)
傭兵出身で、「自分が暮らしやすい世の中にする」をモットーに冒険者稼業をしている。蛮族はもちろん、相手が人族であっても邪魔するものには容赦しないリアリスト。
アウトローっぽく見えるが、パーティ内では一番常識的。面倒見がよく、世間知らずのノエルやルチルを助ける場面が多い。相応にスケベトークは好きだが、セクハラ発言はしない紳士。
・ルチル
(ティエンス・?歳・男性・脚闘士 PL:ロク氏)
魔法文明時代は戦うことのみが自分の使命と考え戦いに明け暮れていたが、何かのきっかけで戦うことに疲れ、眠りについた。冒頭デトロチドに発掘され、ノエルからマナを注がれて目覚める。現代の事情を全く知らず、言われるがままノエルの従者となった。といっても本人は誰かに仕えることが自分らしいと思っているようで、ノエルを第一に考え行動する。
・「退廃より来たる鸛(こうのとり)亭」マスター
(人間・40歳・男性 NPC)
バーカウンターに足を乗せ、常にタバコの吸い殻の山を作っているダメ人間。演出的に顔が映らないキャライメージ。どすけべ。ただしガキくさい性格のひんぬーエルフであるノエルのことは女性と思っていない。
ハーヴェスの裏路地に居を構える小汚い冒険者ギルド支部「退廃より来たる鸛亭」は、エクスと猥談しながらノリでつけた最低な支部名である。外面がよく事務仕事に強いエクス、仕事は真面目にやるノエル、そして冒険者として意欲の高いデトロがいなければ間も無く潰れていただろう。
導入
導入は、デトロがルチルを掘り出して「こいつの身内を見つければ回収費用をふんだくれるのでは?」とルチルを鸛亭に連れてきたところから。エクスとマスターはノエルが下ネタがわからないのをいいことにいつも通り隠語で猥談世間話をしていた。
ルチルがティエンスであることに気付かないアホ一同、「金にならないなら捨てるか」と言う者もいる中、元ノーブルエルフのノエルだけがルチルの種族に気付き、マナを投げかける。
起き上がったルチル。「ここは...何処だ。なぜオレは起きているんだ」
ノエルが答える。「おまえは私が目覚めさせた。だから今から、私がおまえの主人じゃ!」
そこへタイミングよく依頼人がやってきて、依頼開始。
右も左もわからないルチルと街へ出たことのないノエルの面倒をデトロが見てやり、エクスは依頼人から詳細を聞き取ったり。薬屋のおばあちゃんは外面のよいエクスのファンであるようだ。疫病の特効薬も手に入り、首尾よく出発!
進行
ダンジョンはところどころに物語的背景を漂わせる情報が落ちていたりして、洞窟を彷徨うアンデッドのことを考えさせてくれます。探索などの判定の数もちょうどいい。ルチルが戦闘でも登攀でもファンブルやスカを連発し、寡黙なクール系キャラだったはずが「天を仰ぎ静かに泣く」→「ひとり後ろを向いて目頭をおさえる」と哀愁漂うキャラになっていってしまったのはご愛嬌。
魔域のなかのアンデッド村ではギミックをPLが拾ってくれて、ひとり佇むゴーストを成仏させることに成功しました。
アンデッド戦ではウインドボイスとスカウト判定のコンビネーションで敵を出口の前から引き離すことに成功、戦わずしてアビスコアを破壊し脱出しました。
ただ民家には行ってないのでボーナスアイテムの「月光の魔符」はゴーストが消えた場所に落ちていた、ということにしましたが、結果的にこれがエピローグへの繋ぎとして機能しました。
エピローグ
洞窟内の魔域で冒険者たちが目にしたものは、
①村内のアンデッドは洞窟内に捨てられた患者で生者のことを憎んでいる。
②佇むゴーストだけは、「自分たちが犠牲になっても村人たちが助かって欲しい」と望んでいる
③冒険者の言葉を聞いた後は月光の魔符を残して消えた
ということ。
村についた一向は特効薬を村人に配る。「ありがとうございます、これで子供や老人らにも間に合う」と感謝されるも、「もう助からない疫病患者を洞窟に閉じ込めた」という村の過去について、デトロ・エクスは「しょうがないんじゃないの」という感じであるが、ノエルは煮え切らない表情だった。あのゴーストに似た顔の村長が、ノエルに声をかける。
「おそらくは、洞窟内でアンデッドを見られたことでしょう。
あれは...過去に村で同じ疫病が流行った際に、当時の村長、私の父が、助かる見込みのないものを連れて閉じこもったのです。彼らの行動のおかげで我々は助かることができましたが、アンデッドとして動いているということは、のうのうと生き延びた私たちをやはり恨んでいたことでしょう。何も弁解はありません、私たちは自分たちが助かるために彼らを切り捨てたのです」
「少なくともお主のおやじさんは、そうは思っておらんかったぞ」
と言って月光の魔符を渡します。月光の魔符は月神シーンの力を宿したもの。シーンは静寂を司り、争いを好みません。つまりは、ゴーストが残した魔符は生き残った村人へのメッセージのようなものなのです。
数十年持ち続けた自責の念から解き放たれ、泣きながら礼を言う村長。思いがけないアドリブ処理でしたがなんかいい話に繋がった、いいセッションでした。
SW2.5ビギナーズインストラクション「Welcome to らくしあ!」
概要
ソドワ未経験者さんを沼に落とすために作った、初心者向け資料です。
ソードワールド2.5の世界観・種族紹介・技能紹介を、著作権に触れない範囲でわかりやすく(たぶん)まとめたものです。
ソドワ初体験の方がいるセッションの事前資料やインストラクションのお役に立てれば幸いです。
(注:内容を見ていただければわかると思いますが、この資料はルールブック未所持プレイを助長するものではなく、またルルブ絶対所持を唱えるものではありません。ルルブ所持・未所持問題に関するご意見は返答致しかねます)
ダウンロード
zipファイルです。解凍するとパワーポイント形式のファイルがあります。
こちらからダウンロードできます。
↓こちら約40MBありますが...こちらは画質が高い
Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション.zip - Simplify your life
↓約7MBに圧縮したもの。PC上で共有するならこちらのほうが良いと思われます
Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション(サイズ軽).zip - Simplify your life
↓pdfファイル
Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション.pdf - Simplify your life
Dropbox - SW2.5 ビギナーズインストラクション(サイズ軽).pdf - Simplify your life
コンビニでは10MBまでしか印刷できないらしいので、オフセの行きがけにコンビニで印刷してこ!って人はサイズ軽pdfをダウンロードするのがおすすめです
ドロップボックスが開きます。右上の「・・・」にダウンロードボタンがあります
資料内のガイドラインに沿いご使用ください。
資料画像(一部)
イラスト展示
この資料を作るにあたり、多くの方からイラスト提供をいただきました。
どれもキャラクターへの愛を感じる魅力的なイラストばかりでしたが、都合上どうしても資料内に載せきれなかったものが出てしまいました。
資料掲載に代えて、ここにまとめて掲載させていただきます。
謝辞
この資料を作ろうと思い立った私自身はデータに疎く、ひとりでは技能や種族の紹介文をまともに書くことができませんでした。また、イラストも数点は自分で用意できたものの、2.5全種族+全技能すべてを用意することは到底できません。行き当たりばったりで行動力だけの私が公開にまで至ることができたのは、快くイラストを提供してくださった皆様、私が泣き喚いているとすぐにアドバイスをくださった皆様、権利関係の文章などの相談に乗ってくださった皆様、そして応援してくださった皆様のおかげです。
ありがとうございました。
追記
究極完全体与謝野晶子(@benzene_dm)さんからリルドラケンバードのリュドミラさんのイラストを預かりました!募集期間を過ぎており残念ながら掲載できませんでしたが、当ページにてラストを飾って頂こうと思います。ありがとうございました!