6話 Steps,and Gambles!!
だいぶ時間が経ってからの更新です。そして眠気がそこそこなので走り書き程度になると思う...
今回のテーマは「シティやってみよう」。シティの基本のキの字も知らないんですが、イメージだけぶちこんで習うより慣れろ精神でやってみました。
シティといえばよ...「酒場」「賭博」「ギャング」だろぅ!?(そうなの?)
さらに...一度扱ってみたかったネタ「仮面舞踏会」をぶちこみ、雑にミキサーにかけるゥ!
まぁ、盛り上がりはしたと思います。課題も見つかった。
今回のコミケで配布できるくらいには改善したいです。
PC紹介
ロサ
(人間・女性・13歳・魔動銃手/PL余白氏)
今回の導入におけるキーキャラクター。貴族設定を存分に生かし、後半は大活躍でした。
エリザ
(ナイトメア・女性・19歳・操霊術師/PLloly氏)
ゴーレムを連れた操霊術師。中盤、ドール・サイトを駆使したイカサマで情報料を稼ぎに稼いでくれました。
イドラ
(リルドラケン・男性・100歳以上・拳闘士/PLおじさん氏)
おじさん氏は毎回キャラを新規作成して参加するスタイルのようです
筋肉モリモリマッチョマンの無口な紳士。お酒は飲めない。武を極める為山に篭っている。感謝の正拳突きを一日一万回行うのが朝の日課である。主要NPCとまさかの恋仲になり、逢瀬を重ねるラブロマンスエンドを迎えた。
ベック
(ナイトメア・女性・15歳・剣士/PLたかはる)
ポーレが予定合わずセッション参加が叶わなかったため、GMが別卓PCで参加。今回に限らず、人数が足りなかったらちょいちょい参加させてもらってます。特別な情報は持ってない!単純に混ざりたいだけ!
導入
まずはイドラの導入。
イドラは武を極めんとするリルドラケンである。ルーフェリア南西の山に篭って暮らしている。日の出前に目覚め、山頂の大木、『神樹』と呼ばれるほど巨大な樹に向かう。自分を生かしてくれる自然、世界そのものに感謝し、拳を突き出す。それを一万回繰り返す。
「九千九百九十六、九千九百九十七、九千九百九十八、九千九百九十九....」
「一万」
それは、空気を裂く神速の拳だった。雷鳴の如き轟音を立て、大木はイドラの拳を祝福する。彼の武を見守り続けた神樹は、ついに彼に旅立つことを許したのだ。
彼はルーフェリアの街門までやってきた。
「...待て」
守衛2人は警戒し、槍を構えて言う。そうか、今まで山を降りて獲物を売ったことはあっても旅人相手だ。自分は街には似つかわしくないのだろうか。
「怪しいものじゃないんだ」
「嘘をつけ!その肉体、全身凶器のようではないか!貴様何者なのだ!」
「...武を極めた者だ」
「やはり危険人物ではないか!」
「まいったな、どうしたら信用してもらえるだろうか」
そこへ唐突に現れたのはルーフェリアンイナカヒグマ!
10年に一度人里に降りて暴れるといわれる、凶暴な種だ!!
「あ、あれはルーフェリアンイナカヒグマ!10年に一度現れるといわれる凶暴な種じゃないか!!俺たちでは止められないぞ!!」
「あれを止めれば、信用してくれるか?」
「何のんきなこと言ってるんだ!誰でもいいから止めてくれぇ!」
イドラは熊の突進を正面から受け止め、投げとばし、拳で片付けた。その間10秒。
「これでよいだろうか?」
守衛は震え続けるのみで答えなかった。ダメだとは言われなかったので街へ入った。
そして本編の導入です。
今回のキーキャラクターはロサ。冒険者ギルド支部「雷雨に遊ぶ鳥亭」に、高飛車なお嬢様が現れます。彼女はマリーローズ、ロサのいとこです。
(余白氏が描いてくれたよ、かわいいね)
「おーっほっほ!ロサったら、こんなところでしみったれたお食事を召し上がってらしたのね。冒険者なんて泥にまみれた職業、よくやれますわね」
「私、仮面舞踏会にお呼ばれしちゃいましてよ。素敵な男性の心を射止めて、我が一族に繁栄をもたらしちゃうのですわよ。世界を知るだとかなんだとかいって家出した誰かさんとは違いましてよ!」マリーローズはバリバリ貴族として生きたい人のようです。
ロサ「マリーは家のために頑張ってるんだね...偉いなぁ。でも、冒険者の仕事も悪くないよ?」
「...ふん!ま、いいですわ。お家に帰りたいよぅとか泣き言おっしゃってたら思いっきり笑ってやろうと思ってただけなのですわ」
その時店のドアが開き、慎重に身を屈めながらイドラが入ってきます。熊の死体を担いで
「これを調理できるか?」
「わぁ、すごい!可能です!ありがとうございます!」
普段通りの調子で答える受付嬢兼料理担当のジーナさんでした
マリーローズは声も出せず、腰を抜かしてしまいます。イドラが優しく手を差し伸べ、助け起こしますが。
「さ、触らないでくださいまし!獣のにおいがうつってしまいますわ!」
マリーローズはよろけながら冒険者の店を出て行きました。この二人がまさかのちに結ばれることになるとは...
マリーローズが去った後、心を入れ替え真面目になったグラスランナー斥候のチップが声をかけてきます。
「おい、あの娘仮面舞踏会って言ってたか?実はそれに悪い噂があってな...蛮族が潜り込んでるかもしれねぇんだ」
「いまからあんたらに依頼として話そうと思ってたんだけど、あの娘も危ないかもしれない」
「その舞踏会、宿場街オルミ近くのとある屋敷で二日後に行われるらしいが...あの辺りは盗賊ギルドのシマで、おいらは顔が割れてて動きづらいんだ。蛮族が潜り込んでるらしいってくらいしかわからねぇ。この仕事、引き継いでくれないか」
「情報を集めるには金がかかる場合がある。というわけでパーティ予算一万ガメル」
イドラ「それは...私も参加して構わないだろうか」
チップ「えっ...まぁロサたちがいいならいいけど」
二つ返事でOKするPCたちでした。ありがとな!
進行
PCはオルミに来るのが初めてで勝手がわからないため、まずは酒場へ向かってもらいます。
その道中では闇市が開かれていて、「マジックアイテム福袋」と称したお買い物イベント。
ルールブック1〜3に乗っていたマジックアイテムをすっごい雑にぶち込んだもの(なので、改善の余地あり)。値段からすればだいたい得するものを入れたつもり
買うかどうかはPCの自由でしたが、ノリのいい彼らは買ってくれました。これを買うとあとで盗賊ギルドがふっかける情報料に足りなくなるんですよね
酒場に着いたら!酒場といったら!『飲み比べ対決』だろ!!?
イドラは早々お茶を注文しましたが(見た目と飲み物のチョイスのギャップがめちゃくちゃ面白かった)
ということで、酒飲みいちゃもんドワーフさんと飲み比べをさせる!生命抵抗だァ!
ロサは未成年なので不参加、ジュースで。
エリザとベックはあっという間に酔い、RPでふざけ倒します
イドラが勝利。
負けたけど気を良くしたおじさんは、盗賊ギルドへの接触の仕方を教えてくれます。
盗賊ギルドとの接触といえば!『合言葉』だろ!!?
酒場の裏口に立ってる従業員風の男に
「あんなエールが飲めるかよ!馬のションベンのがましだぜ!金返しやがれ!」と話しかけると、
「それは申し訳ない。裏で、飲み直しますか?」と言われ、体格のいい男たちが現れます。
ここで同意するとただボコられて追い出されますが、ここで拒否をすることが盗賊ギルドへの接触の合言葉です。
盗賊ギルドのアタマ、シャクレール=アゴデールはタビット。やたら顎がしゃくれている。(実家にあったシャクレルプラネットのウサギ人形を出したかっただけだ)
盗賊ギルドは仮面舞踏会が開かれる場所も、招待状を偽装する技術も知っています。
しかし、それには多額の情報料がかかる。福袋を買っちゃったので、お金が足りません。
金が足りないなら...『ギャンブル』だろ!!?
というわけで、シャクレールが運営するカジノでお金を増やしてもらいました。ミニゲームイベントですが、魔法や運命変転などのイカサマ大歓迎です。
インディアンポーカーはドール・サイトのイカサマで楽勝(カジノで売ってるシャクレールの人形だけ持込可)、ルーレットはサイコロを使って表現。当然運命変転OK。他にもいくつかあった
魔法の場合はバレるかバレないかの判定を設けたほうがよさそうです。
そして盗賊ギルドが提示する額まで稼ぎ、仮面舞踏会が開かれる屋敷へ行けるようになります。屋敷に入ってからのことをあんまり考えてなかったので、このパートはもっともっと改善の余地あり。
やりたかったことは、「ダンスをしながら目標まで近づき」、有利な位置どりで人に化けたオーガを倒すということ。
「冒険者レベル+敏捷度」、一般技能のノーブルがあればさらに固定値追加で、ダンスを踊ってもらいました。成功すれば華麗に踊ることができ、次の相手をPCが指定できます(好きな位置に移動できる)。失敗すると相手が見つからず、ランダムな位置に飛ばされます。
エリザはゴーレムにディスガイズをかけて踊ってましたが、敏捷低いので失敗しまくってました。クールキャラなのですがめちゃくちゃ面白かったです。イドラはマリーローズを指定し続けていた。それはこれから始まる激しい戦闘から彼女を守るためである。
そして戦闘。オーガ×1、ラミア×1。リアリティで考えるとドレスで着飾っているので、大きな武器は持ち込めないことにしたけど、このせいでだいぶ厳しい戦いになってしまった...クリエイトウェポンがなければまず戦えないし!それでも初動がだいぶ遅くなっちゃうし!どうにか理由をつけて持ち込み可にしたいです。
オーガくんの体力が半端ないわりに攻撃が大したことなくて、削りきるのにターンがかかってグダッてしまった印象。戦闘が主眼のシナリオでもない限り、ボスでも3〜5ターンで倒せちゃうのがベストだよねと反省しました。
エピローグ
このシナリオ、ボスに深いドラマ性はない。その後のキャラロールがメインです。
前線に立ち、仲間や一般客を守る姿を見たマリーローズ。それだけではない、野獣のような見た目に反しダンスは華麗で、それでいて気遣いにあふれている。惚れてまうやろ!ダイスで判定→惚れた。
貴族街道を爆進するつもりだったマリーローズ嬢は。閑静な貴族街にある屋敷の、小さな裏庭。夜は彼を待つのだ。闇に乗じて現れるのは、翼を優雅にはためかせる、筋骨隆々とした竜人。身分も、種族さえも超えた恋愛に二人は身を投じるのであった。
〜〜Fin〜〜