あとで名づけるものがたり

たかはるのTRPGセッションログ。あらすじ、シナリオ、キャラ紹介など。いっしょに遊んでくれた人が、よそのセッションはどんな感じかな?って見れるようなブログ。TRPG沼もっとひろがれ。スマホ表示は見づらいのでpc表示をおすすめします(おすしも回るし)

わたしのえいゆうさんへ 2019/04/20 とたけ卓

初の野良オンセにPL参加してきました!

感想はツイッターで語り尽くしたし、他の参加者さんたちの感想も見れるので、ここにはtogetterのリンクを貼るのみ...

 

togetter.com

 

セッション後にPC絵を描いたので、それもここに載せておきます。

 

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アルマ=カインド(PL:冬雨氏)

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カティア・アルジェント(PL:はやみ氏)

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ツグミ(PL:山田田中氏)

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メイベル=ハンター(PL:たかはる)

 

5話 おいでよ妖精温泉

5話!突発卓に合わせて慌てて仕上げた割にはかなり綺麗にまとまった気がする日常回シナリオ。今回はレギュラーメンバー3人に加え、初心者のおじさん氏(でいいのか?)を迎えてのオフライン4人セッション。

このシナリオは、TRPGのシナリオ投稿サイト「scenerch(しなーち)」で公開中です。どんなキャンペーンにも挟めて、単発でも楽しいシナリオだと思うのでぜひ!回したら感想もいただけると嬉しいです。

おいでよ妖精温泉|scenarch(シナーチ)

 

参加PC

ロサ(人間/魔動銃手)

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毎回気絶することに定評のあるマギシュー(それはGMのミスでは?)。今回も残HP1で危うく気絶しかけた。戦闘ではレベル6帯に見合った成長で、今やPTのメインウェポン。

 

エリザ(ナイトメア/操霊術士)

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人間嫌いのナイトメア...だったけどさすがにパーティメンバーとは打ち解けてきたみたい(「そうしないと話が進まないので」中の人談)。現在は骨わんこの軽量化に余念がない。

 

ポーレ(ルーンフォーク/剣士)

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大いなる野望(建国)のためなら手段を選ばぬ冷血と、「義を見てせざるは勇なきなり」の熱血を併せ持つ青年。ルーンフォークは妖精が見えないので、今回のシナリオでは苦戦を強いられた...のか?

 

フェイ(人間/グレンダール神官)

今回初のキャンペーン参加。中の人はおじさん氏(我々の中では最も若いんですが)。アサシンクリード的なナリですが神官専門。圧倒的な回復力と機転でPTを勝利に導いた。

 

導入

 まずはフェイのオープニング。「異種族の友人がいる」「有名人が友人にいる」「家族が病気」を引いた。出来上がったオープニングは以下。

 超高位のさすらいのグレンダール神官おじいちゃんの面倒を家で見ていて仲良くなり、グレンダールの導きを受けていたフェイ。ある日ジェイドバジリスクが村にやってきて、自分の家族以外は皆殺されてしまった。神官のおじいちゃんが刺し違える形で倒すことができたが、妹がフェイを庇って石化の視線に晒されてしまった。

それからフェイはグレンダールに祈り続けた。

 

「妹を助ける力を」

 

ある日、いつものように祈りを終えると、フェイは胸の中に力を感じた。神からの明確な言葉があったわけではない。しかし、

 

「自分は旅に出る必要がある。そのための力は今、ここにある」

 

フェイはそう『納得』し、石化した妹にしばしの別れを告げて街を目指したのであった。

 

 

 じっさいレベル7になれば「キュア・ストーン」を修得できるから経験を積めば妹を助けられそう。ただし、レベル7になったばかりではジェイドバジリスクの達成値には遠く及ばないのでまだまだこれからですね!

 

 キャンペーン組との合流はあっさりと。

いつも通り雷雨に遊ぶ鳥亭で思い思いに過ごすメンバーたち。他に客はいない。

ロサ「マギスフィアの新しい能力を引き出したんだ!エリザみて!」

エリザ「シュッシュッシュッシュッ......(ボーンアニマルの骨を削って軽量化してるらしい)」

ポーレ「実はなんとこの世界、平面じゃなくて球面らしい。どこか高い塔に登れば、景色の見え方でそれがわかるはずなんだ」

クラウス「それなら、エルリュート湖の真ん中に立つ『水晶の塔』に登ればいいよ。あれは、魔神を封印するために小神ルーフェリアが騎士神ザイアから賜った槍だという伝説があって...」

 

バタン!

そこに入ってきたのは、アサシンクリードみたいないかつい男。一同は盗賊ギルドの一味かと身構えるが、「冒険者志望で人助けをするために旅に出た」とのこと。神官ならばある程度信用はおける。ただ、人助けの旅に出た理由は話せないみたい(そこはRP的に大事なところなんだね)。

 

「何はともあれ冒険者の店へようこそ!

...とはいってもいま、お願いできる依頼がないんだよねー」

 

「そうだ!エリザの実家からそう遠くない山奥に、『妖精温泉』ってところがあるらしいんだけど」

「最近みんなよく働いてくれてるから、特別休暇ってことで行ってみない?お小遣いもあげるからさ」

「新入りの君も、なんだか重たいものを抱えているみたいだから。一緒に行って頭スッキリさせてきなよ?」

 

ということで、新たな仲間を迎えた一行は慰安旅行へ。

 

雷雨に遊ぶ鳥亭店主、はじめは豪快なおっさんだったり若い丁寧な青年になったりときどき女性言葉になったりとキャラブレが半端ない

 

進行

 進行はおおむねシナリオページ通り。

 ポーレだけ妖精の声と姿が知覚できないので仲間に通訳してもらいながら気付かないフリで煽りを入れてたり、お湯が抜けちゃった大浴場に入ったとき、女性陣は服脱いでたりと皆いきいきRPしてくれて面白かったですね。

暗所を進んでいくシーンが多く、ルーンフォークの暗視が頼られるいっぽうで妖精が見えないポーレ。そのため、仲間と手を繋いで、「妖精が見えたら手を握ってもらう」ことで、暗視で先導しながらも妖精との接触に備える作戦を立案してくれた。おもしろい!

 

 今回PCがたどったルートは、サラマンダー→シルフ→ウンディーネ(中ボス)→ノーム→シルフ(ラスボス)。戦闘難易度的には一番易しく、順当なルートでした。まぁ、多少熱気がくる道と「むむむ〜ん」とか聞こえる道だったら普通は前者を選ぶよね笑

 

 戦闘では、やはりレベル6帯。戦略性が高く、敵の弱点属性を突く立ち回りで常に優位に立っていた。行使判定、精神抵抗は常にPCが勝ってたね。

あとフェロー妖精の出目がだいぶ走っていた。サラマンダーくん...最後4回転44点ダメージって...妖精じゃなかったら炭も残らないよ

そして今回はGMの出目がぜんぜん振るわなかった...四大妖精はそれぞれ固有の主動作技を持ってるんだけど、ウンディーネもシルフもそれを使ったときに限って1ゾロ。

 

 個人的に面白くできたと思ったのは、フォビドゥン・マジックを使われてやることがなくなったエコーがウィンドボイスで

「(にいちゃん、やばいよ)コソッ」

「こっそり言われんでもわかるわ!」

という掛け合い。フォビドゥン・マジックだから本当はウィンドボイスも使えないんだけど...すみません、その時は忘れてました。

 

エピローグ

 フェイくんせっかく来たのに石化に関係ないんじゃアレですね、ってことで、ポーレがあらかじめ持って来た瓶に妖精温泉のお湯を採取。のちのちの石化解除判定に役立ててあげたかったので、

 

アイテム名:妖精の湯

効果時間:1時間 

効果:飲んで使用。効果時間中に一度だけ、行使判定の達成値を+4する

 

というくそつよアイテムにしました。

 

 ポーレはカナリスまで温泉を引き込む画策をはじめた...いつも通りのポーレだ。

セッション中には描写しなかったけど、みんな温泉に浸かってゆっくりしたはず。後日、余白氏がスピンオフ漫画を、loly氏が入浴エリザのイラストを、O太氏がポーレのひみつ図解を描いてくれたよ!うれしい!!

 

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余白氏による漫画。かわいい

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謎の光がいい仕事をしている

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PoREの7つのひみつ。7つめは...ひみつだ!

 




 

3.5話 リュチルとゆめのおかし(ネタバレ注意!)

『アルフレイムは爆発した!!!』(著:オーク的好奇心様)収録のふわふわほのぼの系良シナリオ。ネタバレ注意です。

 

 

 キャンペーンの立ち位置的には3.5話にあたるセッション。というのも今回はロサとエリザだけが参加の番外編ちっくな位置付けだったから。

テラスティア大陸でやってるって事ととある神がチョイ出すること以外はほぼ変えず、シナリオ通りに進行しました。はじめてのリドルに独特の世界観。GMはワックワクでした!

 

導入

 漫研卓「忌子が生きていくという事」のエピローグは、エリザ(リルドラケン生まれのナイトメア)の実家の温泉に行ってパーっと楽しくやろうや!だった。チップ君はじめルーフェリアスラムのガキンチョたちもなんか付いてきて、とにかく楽しい宴エンド。

ジェラルディン邸、完膚なきまでの焼け野原にされてたのでクラウスとジーナはしばらくこっちで療養する事に。ポーレとイェルムは一足先にルーフェリアに帰り、ロサとエリザはガキンチョたちを送り届けるという名目で、途中にある《溶ける黄金亭》に立ち寄ります。ルーフェリアに興味のあるクラウスくんも付いてきてNPCとして参加(途中リドルがあるのでそれへのヒント出しあるいはミスリードのために同行させた....ってのは建前でGMがクラウスくん使いたかっただけだ)

 

導入の詳細を書いてしまうとよろしくないので要約すると「オムライスのなかに、食べた人の精神を夢の世界に飛ばしてしまうキノコが混入していた。助けに行くには自分たちも同じキノコを食べて夢の世界に行かなきゃいけない」ということ。

じっさいやらかしの幼女や彼女に振り回される執事、料理人コボルドに店主とそれぞれ濃いキャラ設定がありテンポよくギャグ風味の導入ができました。

一番笑ってしまったのは執事が「お嬢様!私もお供しますぞ!」ってオムライスに顔を突っ込んで動かなくなり、おでこからキノコがニョキって生えてきたシーン。全員爆笑だった...

 

進行(ほぼ感想?)

 PCが目を覚ますとそこは星降る無限の丘。月に立ったように体は軽い。こんぺいとうの流れ星、うそつきの3枚のドア、望遠鏡と光る星座と影法師のかごめかごめ。かわいくもあやしいものたちとの出会い。ソードワールドでこんなふしぎ体験ができるのかと感心する描写の数々でした(セッションでは書いてあったことを読み上げただけ)。

 戦闘難易度は骨太でしたね。漫研卓は経験点基本1500点(依頼達成1000、GMが裏で設定した条件達成で+500)で3回やってるPCだったので軽く遊んでやる程度で済んだんですが。いやゴーレム作れるエリザじゃなかったらだいぶ危なかった気がする。ロサは今回も気絶したんだっけ、どうだったっけ...

 

 途中のリドル、GMは読み込んできたつもりだった。ドアのなぞなぞの理論自体はしっかり噛み砕いていたつもりだった。しかし、看板と看板の裏に書いてあること、と執事がミスったことまで含めるとどうなるのか?までわかってなかった...わかったつもりでいた......思考停止してただただシナリオ本通りに読み上げて、真理に気づいたエリザPLにGMが解説してもらうというおバカマスタリングをしてしまった......

 

...TRPGはみんなでやるものだからな!GMだって万能じゃないんだよ!(逆ギレ)

 

エンディングでは、夢の世界を抜けようとするPC一行に対し眠りを司る神『カオルルウプテ』(名は明かさず、ねむそうな少女の幻影として登場させた)が、

「どうして行ってしまうの?めざめの世界はつらくてかなしいことばっかりなのに」と問いかけてきた。

そこでPCがなんと返したか....じつはおぼえてない.....ただ、駄々をこねるリュチルお嬢様に対し、「ともだちや大切な人に会えなくてもいいの?」的なことを言ってくれたような気がするようなしないような。少なくとも、クラウスは「僕は外の世界をもっとよく知りたいんだ。辛くても悲しくても」みたいなことは言わせた。

 

雑感

 なぜこのシナリオを選んだかって、キャンペーンに挟みやすい1話完結で全体的にあったかほのぼの、最後だけちょっとミステリアスに終わる味わいのよさ。ギミック戦闘よりもRPや没入感を優先してしまうタイプのGMとしてはとってもおいしそうだったしやっぱりおいしかった。それと、忌子シナリオを終えてロサとエリザの仲はどうなったんだろう?というのも見てみたくてですね...

リドルに関してはGMの力量不足(GMとしての力量ではなく単純におバカなだけ)でした、完全に...シナリオやPLさんらはわるくないよ...

これにめげずがんばろうと思いました。

そしてシナリオのキーとなった料理、オムライス。お夕飯はみんなで近くのガストでオムライス食べて、PCの気持ちを味わいながら歓談してました。

 

いいシナリオでした!作者の神砂わらびさんに感謝を。

2019/05/26 忌子が生きていくという事(twitterオンセ卓)

初めてtwitter募集でオンセGMをやってみました。

といっても相互フォロー同士のみの募集で、PLは自分がPLのときの同卓済PL+欠員出たのでその人が急遽連れてきてくれたPLだったので変な気負いなくできました。

 

他の人はネタバレ防止のために気を遣ってくれてるみたいですが....まいーかこれオンセンSNSでもないし。さすがにプレイ前にシナリオ作者のブログをのぞきに来る人おらんやろ!というわけで、ネタバレあんまり気にせず書きます

 

キャラ紹介を兼ねてグッときたシーンも語る:(立ち絵は出典不明のため載せません)

PC① レイラ・アリアータ(PLとたけ氏)

 ナイトメアに対する立場『嫌悪』担当。

 金髪紅眼、白リボンがよく似合うツンデレ少女(人間)。幼少期蛮族に村を襲われ、初動にあたったナイトメアの冒険者(のちのシナリオボス)が自身の親を守れなかったことを恨み(それどころか、その冒険者が自分の親を殺したと勘違いしている)、ライフォス神官になってもなおナイトメアへの嫌悪感を拭えないこじらせシスター。

 はじめはナイトメアを見ただけで嫌悪感をあらわにするような扱いづらい感じの娘だったのが、飄々ナイトメアPCのウィングやNPCとの関わりの中で差別意識が洗い流されていく様子、極悪ラスボスナイトメアのノワールのことも最終的に救おうとしたRPは見ていて一番泣かされた(セッション中は泣いてないけどあとでログ見返して泣いた)。

「親や村人が殺されるさまを見ても何も感じられなかった自分はもう蛮族だ」と自己嫌悪するクラウスに対して、「蛮族だったら私を刺せ」と言ったところ。あそこでレイラの持つ差別意識と、それを持ったまま生きている自分への怒りがぶつかっていた。

クラウスがレイラを刺さなかったことで、「ナイトメアは蛮族ではない」とレイラも信じることができ、クラウスを救ったようでレイラ自身も救われた感動的なシーンだった。GMも予想しなかった流れですごい、すごかった。

 

 PCがひどい目に遭えば遭うほど愉悦をおぼえることで有名なボンドルドとたけ氏も、どうやってこの子にノワールと、そして自分のことを許させようかと必死に考えてくださったそう。PCをひどい目に遭わせたいのって、それを乗り越えた時のカタルシスがものすごいからっていうことだと思うんですが、とたけさんはいかがですか?

 

PLからのツンデレにシリアスにコメディシーンにいずれも丁寧にRPを返していたので、GMからも手加減なしで無茶振りができました(愉悦)イリーナの親友でレイラに一目惚れしちゃったヘタレメアのユアンくんとは今後どうなっていくのか、妄想が捗りますね!

 

戦闘では安定のセージプリースト。バードも取っていたみたいですが、そういえば一度も歌わなかったね

 

PC② イリーナ(PLはやみ氏)

 ナイトメアに対する立場『無知』担当。

 とってもかわいいけど野生児のエルフ。喰うか喰われるかの自然の掟の中で生きている。しかしそれはただの弱肉強食とは異なる。獣と人との別、好き嫌いと敵味方の別。無知だったからこそ中立に、曇りない目で他PCやNPCに接していた印象でした。悩んでしまうレイラ、螺旋の背中をふっと押す、一番の名脇役

「ナイトメアの親友がいて、そいつは獲物をよく取ってこれたから差別意識はとくにない」という設定を作ってきてくれたけど、実際はナイトメアの名称すら知らない子だった(それはある意味、「差別しない」というRPにおいてはかなり重要だったかもしれない)。

個別導入が最後まで決まらなくて悩んでいたけど、

 

①ナイトメアの親友がいたけど差別意識に触れたことがない→ナイトメアの親友が自分の種族で悩んでいるシーンを見せて、「あ、ナイトメア差別ってこいつも悩むようなことなんだ」と思ってもらおっと!

②他の人がだいぶ重いシチュエーションになってしまったのでほんわか感を出したかった

 

結果、『レイラに恋しちゃった悩める少年』ユアンが出来上がりました。当のレイラはナイトメア嫌いだからそれはそれで重いんですけど笑

ユアンが悩んでいてもイリーナは気にしないタイプなのでどうかな...と思ったけど、強烈な嫌悪を持つレイラと絡ませるきっかけになったのでナイトメア差別について嫌でも触れる機会は作れた。

戦闘では投げで常に攻勢の起点となってくれていたし、探索も大活躍でした!ラスボス戦ではHP2にまでなってくれたのでGMの戦闘欲も満たしてくれたいい子^^

 

PC③ 螺旋(PL山田田中氏)

ナイトメアに対する立場『保護』担当。擁護ではなくあえて『保護』

 防具習熟Sの野球のキャッチャーみたいなガチフェンサーシャドウ。初期設定は「ナイトメアは積極保護していかなくてはならない社会的弱者。悪事を働こうがそれも守られるべき!」ってかんじの、妄信的危うさを持つキャラクターだった。

 個別導入では、「盗賊ギルドに娼館で無理やり働かされているナイトメアを救うのだ!」ってかちこんだ先で、「あなたは『正義感』という靴で踏み込んできた偽善」と言われてしまいモヤる、という流れに。(ぶっちゃけここ、「土足で踏み込む」は日本でしか通じない言い方だなどうしようか!?って焦りながら娼婦RPしてた。上品エロい娼婦のしゃべりを崩してはならない!と必死でした)

 ツイッターでも書いたんだけど、それぞれRPが難しい中でも一番難しい立ち位置だと思います。レイラ以上に答えが見つかりにくい苦悩だったはず。善意の手を払われて、今度はナイトメアの少年が生まれゆえに幽閉されていたことを知って、ナイトメアによる理不尽な殺しを見せられて。行く先々で彼の思いは揺れ動き、何度も答えを見失ったのではないでしょうか。一番さいごに彼が絞り出したのは、

「ただ、嫌だっただけなのかもしれません。無条件な嫌悪とかいろいろ」

そう言ったとき、彼自身はそれが合っている答えなのかまだ自信がなさそうでした。でもね、気持ちってそのくらいシンプルでいいとGMは思います。

 

 「しかしな〜NPCのいない場でGMは返しができないな〜」と思っていた矢先、イリーナが即席で「『リーブラ』(エルフ族の言葉で、『天秤の守り手』)」というエモ概念を作ってくれて、否定され続けた螺旋くんの思いを肯定してくれたのです。こうして螺旋くんはパーティの中でも「妄信的なちょっと怖い人」から「公平を愛する優しい人」になったのです。

 

ちなみにGMの個人的な思いですが、螺旋くんは行く先々で、否定されようと相手に非があろうと「あなたに罪はない」と言葉をかけ続けていました。それってやはり、「ナイトメアたちが選択肢を奪われていることへの怒り」と、「そうするしかなかった悪のナイトメアや、罪を自覚したものへの優しさ」から来る行動だったのだと思います。

「お前は善か悪か」の二元論的思考ではない。相手の中の葛藤の天秤も見ることのできる、パーティいち優しい人。優しいからこそ悩むんです。

 

 

PC④ウィング・ナイト(PLじゃっく氏)

 ナイトメアに対する立場『当事者』担当。

 白髪ひょろ長飄々チャラ男のマギシューター。このお話のテーマ「自分の生き方は自分で決める」の表現を許された唯一のポジションであり、理不尽をものともせず(PLの誰かの言葉を借りれば「理不尽があるのはわかっているけどそれで下を向いてちゃ前に進めない」)、あくまで自然体で自分らしく振る舞うその様は夜光鳥(造語)と呼ぶにふさわしい。立ち絵を見た時点からL'Arc〜en〜Cielの世界観に通ずるところがあると思っていたけどその立ち振る舞いはやはりL'Arc〜en〜Ciel的な、見ているこちらが気恥ずかしくなってしまうようなかっこよさがある。

しかし開幕「熱くな〜った〜、銀のめーたりっくhear〜t♪」なんて流すとギャグになってしまうので、ギリギリでこらえてオサレなジャズ風味のBGMをかけました。

個別導入はPCの中では一番おしゃれだ。はじめは一般的(?)なナイトメアと同じく迫害されて保護された孤児だったが、「好きになった男子を青田買いして自分好みに育て上げたい貴族令嬢」の目に止まり、めちゃめちゃかっこいい男になった。

そのRPは、柔和なのに芯の通ったかっこよさというのだろうか、飄々軽妙に見えてスッとカッコよくなる。いわゆるギャップ萌え?そんな陳腐な言葉で片付けたくないんですが...

差別問題に限らずかもしれないけど、周りが熱くなってあーだこーだ紛糾してる中で当事者たちは楽しそうにイキイキとやってるとこ見るとなんか安心するっていうか。いや、その安心感って多分偽物なんだけど

 

ナイトメアである彼がナイトメア嫌いのレイラに、それとは関係ない動機で迫っていき、ナイトメア擁護の螺旋くんにはむず痒さや信頼あるいは不信などを持つこともなく。ナイトメアのことなんかより明日のご飯のほうが重要なイリーナとは割といいコンビだったりして。そう、当事者はそんなこと気にしない。ナイトメアだからって贔屓もも迫害もないことが正常なんですよね。その真理を体現するキャラクター。(とはいっても、それができたのは貴族令嬢Xに騎士道精神を叩き込まれたからであって。やっぱり積極的に救われる必要はありそうだなぁと思う)

 

「あはは。ナイトメアは強くてかっこいいんだよ」

そう、その通りだ!パーティいちかっこいい奴。

 

ちなみにGMは彼のファーストネームはナイトだと思っていたんだけどウィングなのか。ウィングは旅立ちの時に贈られた称号みたいなもんだと思っていたし、「ナイトメア」「騎士」「夜」のトリプルミーニングでめちゃかっこいい名前だと思ったので積極的に呼びたくなってしまってた

貴族令嬢Xどんな顔してんだろ...20代後半の頃に拾って今30半ばってところだろうか、そろそろしわが増えて若さの魔法が解けていく頃だろうけど...ナイトくんはそんなこと気にしないんだろうなぁ。令嬢Xの死に際まで「あなたは最期の一瞬まで美しくなり続ける」とか言ってくれそう。ほれる

それなのに中の人は...ゲンメツぅ〜〜!

 

スペシャルサンクス

 今回はザルツ地方ルキスラ帝国、以前同卓したアルマ・カインド(PL冬雨氏)のホームタウン。彼はうっかりアルフレイムに来てしまい、ザルツに帰るために&離れ離れになってしまった相棒エドワードを探すために冒険者になったキャラクターだったので、「ザルツに帰り相棒にも会えた、その後のアルマさん」という体で、PCと同じレベルまで成長をしたフェローを冬雨氏に作ってもらい参戦しました。

 囚われの子供達を助けてラスボスへ向かうPC、という構図にしたかったけどエグすぎるシーンにおいてエキストラは不要。体よく子供たちを連れ帰ってくれるNPCが必要だったのでせっかくなら、とお願いしました。急なお願いにもかかわらず快諾してくださりありがとうございました!

引率者の役割以上に、戦闘のサポーターとしての仕事を大いにしてくれました。ダイス振りをお願いした見学者氏の出目が良すぎたんだ...

 

 そうです、今回は見学者さん(私のリアル知り合い。TRPGは私と2、3回したことがある程度)がいて、フェローとクラウスくんの操作をお願いしたんですが、出目がすごい。

特にクラウスの操作においては、ストーリーの立ち位置的にもクラウスが決めてくれると最っ高に気持ちいいんだけど、それをGMがやるのもねぇ?と思っていた矢先に来てくれたのでお願いするとなんと、本当に決めてくれた。抵抗抜き2回転22点ダメージはまさに主人公の一撃だった。「剣の加護など無くとも、運命は自分で切り拓く!」ってかんじでクソエモヤッバだった!攻撃の前に挟んでくれたクラウスのセリフもすごくよかったよ〜

 

NPC紹介:

f:id:takahaltrpg:20190529032949p:plain illust:たかはる

ノワール:ラスボス。迫害されて育ち、村人らが逃げおおせるための囮として蛮族の前に放り出されたのち冒険者に助けられ、それでもまだ人族を信じたかったために冒険者になった。そうしてやっと手に入れた家族は、ナイトメア差別主義の者たちに殺されてしまった。彼の中で何かが砕けて、社会への復讐者へと身をやつしてしまった。

...なんだけど、その決意のために襲った村でクラウスを見つけると息子と重ねちゃって連れて行こうとしたり、子どもたちは結局殺すことができず、「遅かれ早かれ冒険者来るだろうし、来なかったなら襲撃手伝わせた蛮族あとで殺してから解放しよっと」って考えてた中途半端マン。まぁ、だからこそ最後の最後でPCが目を醒まさせることができたのでしょう。しかし悪は悪らしくしぬべき。かっこいいってみんな言うけど、私個人的には残念なやつだと思います(物語の立ち位置的にバチクソエモボスなのは間違いない)。



f:id:takahaltrpg:20190529033042p:plain illust:picrew「泥ん子」by泥氏にて作成

クラウス:ナイトメアイケメンショタ。優しいぼっちゃまでありお兄ちゃん。生まれてからずっと隠し子として地下室に幽閉されていた。魔術の才能と思慮深さはピカイチで、ノワールに「お前は才能がある、蛮族社会でもやっていける」と言わしめるほど。しかしその心は年齢相応に脆く、「親や村人が目の前でむごたらしく殺されていても何も感じなかったのは、ナイトメアである自分は蛮族だからだ」と感じ自己嫌悪からノワールについて行こうとしてしまう。「何も感じなかった」のなかにジーナやアナが含まれていないのは、その大きすぎるショックのために無意識に考えないようにしていたから。

何も感じなかったというのも実際はあまりの恐怖やショッキングすぎる出来事のために感情の処理が追いついていなかっただけで、いっぽう頭の良さは大人顔負けのために悪い意味で理性的に捉えてしまっているという、本当はすごく優しい子なんです。

だからセッションではジーナやアナ、そしてお前は蛮族じゃない的なことを言ってあげれば説得できるよ

ちなみに「人が死んでるのになんとも感じないのは自分が薄情だからだ」という気持ちは、GMのおばあちゃんが亡くなった時にお葬式で泣けなかった経験からきています。でもそういうのって後から来るんですよね

 

 

f:id:takahaltrpg:20190529033150p:plain  illust:picrew「レトロ風メイドメーカー」byプラチナ氏にて作成

ジーナ:ジェラルディン家(クラウスくん家)に仕えるルーンフォークのメイド。ナイトメアのクラウスくんの育児を放棄した毒親ジェラルディン夫妻に代わってクラウスくんのお世話の一切をしていた。クラウスくんが優しいのはジーナさんが優しい人だからに違いない。ルーンフォークしかもメイドという立場である以上両親の方針には逆らえぬまま、12年間彼女も悩みながらクラウスくんに接してきたんだと思います。怒りのままに侵入してきたノワールの前に立ちはだかり、斬られて致命傷を負うも、「自分が伝えなければクラウスは誰にも知られないまま蛮族の国へ連れられてしまう」という一心でPCが来るまで3時間以上生命抵抗判定に耐え続けた...ってすごすぎない?愛の力か。

ハッピーエンドでPCが蘇生してあげれば、晴れてクラウスくんと一緒に外の世界へ。おそらくは、PCらの所属する冒険者の店で受付嬢をすることになる。クラウスくんは魔術の勉強に冒険者見習いにで忙しいからね!

 

 

f:id:takahaltrpg:20190529033255p:plain illust:「宝玉転生ジュエルセイバー」オープンコンテンツ

ユアン:イリーナの導入のために登場させたナイトメアの少年。イリーナの親友で旅人だが、立ち寄った都でレイラを見てひとめぼれ、恋の虜となってしまう。イリーナと一緒にいた頃は差別など感じさせなかった(イリーナが感じてなかっただけかもしれないが)彼も、じつはけっこうナイトメアであることを気にしている。「あんまりいい仕事につけなかったり、『ナイトメアは少なくて体の構造がよく知られてないから』とか言われて医療費がクソ上がる」みたいな噂を聞いていて、こんな自分はレイラと釣り合うのかと悩んでいるところからロールプレイをしてもらった。ちなみに恥ずかしくなったり慌てたりするとつい異貌化しちゃうお茶目さんなのでどんどんレイラに避けられちゃうかなCボーイである。最後は、ノワール自死でしみじみ...だった卓の雰囲気を吹き飛ばす風になってくれた。

他の人が回すときはユアンくん別に出さなくていいぞ!

 



 

4話 ルーンフォークの叛乱/ルーンウォーカーの目覚め

3ヶ月空けての更新。待たせたなでろんちょ氏!

 

ロックマンゼロをソドワでやりたかったシナリオなんじゃ!

 

 PCはポーレ・ロサ・エリザ・イェルム、そしてイブリール。イブリールの中の人はソドワ初プレイ(たぶん)のでろんちょ氏でした。イブリールのキャラシ自体は以前loly氏と一緒に作ってたりした?のかな?

 

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イブリール

 

 もともとポーレの掘り下げ用として用意していたシナリオだったけど、イブリールもルーンフォークと聞いて「いけるやん!」となり、メインキャラはイブリールとなりました。ポーレくんには先輩ルーンフォークとして、兄貴的な役割を。

セッション当日、イブリールはかつて蛮族に仕えてたと聞き。神の導きかってくらいマッチしているキャラ背景だ。この時点ですでに狙い通りのシナリオになることは確信できていて、みんなのRPで何倍になるかが楽しみでした。

 

導入

イブリール編:

 

ーただの山肌に反応があると思うたら、とんだめっけもんじゃな。

 

ー行き場がないかの、ならわしが雇ってやろう。ただし勘違いするな、わしはおまえの主人じゃあない。

 

 

  イブリールは初期型ルーンフォークだそうで、肩の排気口から煙が出るスチームパンク的な感じ。タロス(ルーンフォークの元になった蛮族)に近いとのこと。擦り合わせしてないのにシナリオ真相とフルシンクロさせてきて驚きました。ちなみに名前の由来はビリーっていうバンドマン?の名前のアナグラムだそうで。オイシイので使いました。

でろんちょ氏が考えてきてくれた背景はこんな感じ:蛮族についてヒャッハーしてた彼は敗北、記憶の大部分を失いスリープモードに。その後心やさしきおじいさんに拾われて改心するも蛮族の襲撃を受けておじいさんは死んでしまう。誰かが言った、

「あいつはタロスだ」「襲撃もあいつの手引きに違いない」

行き場をなくしたイブリールは、山の中に入り口のない部屋をつくり、誰とも関わらず自然死を待っていた。

 

彼を虚しさから引きずり出したのはドワーフの女性だった。名はユミル・コード。マギテック協会ルーフェリア支部支部長と名乗るユミルはイブリールの『雇い主』になった。

一転、イブリールは多忙な博士の雑用係として慌ただしい日々を送るようになった…と思っていたのだが、ある日目覚めると、昨日のことが思い出せない。昨日どころではない、直近一年まるまる記憶が飛んでいた。どうやら自分は一度死に、蘇生させられたようだ。隣にはいつものように紅茶をすするユミル。

「起きたかこのばかちんめ。おまえはクビじゃ」

 

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ユミル=コード博士(Karupa氏のプレイヤーキャラをお借りしました)


 

 

ポーレ・ロサ・エリザ・イェルム編:

 

①3話でPCに助け出されたメイドの「ジーナ」と、しばらくエリザの実家にお世話になっていたナイトメアの少年「クラウス」が、雷雨に遊ぶ鳥亭にやってきました。

ジーナは、「クラウスが魔術士として勉強を始めて、自分はやることがなくなったので」と、鳥亭の窓口業務をやることになりました。

クラウスは勉強熱心なところと、魔術の素養もあったようで飛び級冒険者登録ができるレベルにまであっという間に成長して、ドヤ顔でやってきました。受付にジーナがいるのを見てびっくり。

そして、過保護気味なジーナはクラウスの冒険者登録を受け付けません。公私混同も甚だしい。

 

②前回は青空教室だったスラム街ですが、ポーレくんがギルドマスターを通して孤児問題どうにかしてってお願いしてたのを受けて校舎が建ちました。

ポーレは校長(?)、エリザは図書室の司書さん、ロサとイェルムは先生としてそれぞれの立ち位置を決めてくれました。どんどん楽しくなってきたな

 

今日はそのお披露目式で、ささやかなお菓子パーティをしているシーンからスタート。録音してなかったのでちゃんと思い出せないんだけど、それぞれ皆らしいのびのびRPでした。

そこへやってきたのは噂のマギテック協会支部長。PCが思ってたよりだいぶ小さい。のじゃロリじゃった。

 

「のう先生、この大きなガキンチョの面倒見てやってくれんかのう」

 

こうしてイブリールはパーティに加入したのだった

 

進行

シティパート

 ユミル所長はなぜイブリールの記憶がないのかも、クビになった理由も教えてくれない。PLにも当然伝えていないので素直にあたふたしてて面白かったですね。

 その後パーティは、ルーンフォークが主人を殺したという事件の調査依頼を受ける。すでに蘇生した主人から話を聞くと、「偽りの主人を殺し、真の主人のもとへ行くのだー」的なことを口走っていたとのこと。

 

情報収集に乗り出すPCたち。

イェルム・エリザは足跡を追っていく。足跡は街の外へ向かい、途中からドゥームのタイヤ痕に変わり、砂漠地帯へ伸びている。

ロサ・ポーレ・イブリールはユミルが「自分はルーンフォーク研究が専門」と言っていたことを思い出しマギテック協会へ。

 

 ポーレは主人と犯人ルンフォの関係が悪かったのではと疑い、そういう調査記録ない?と受付に聞いた。(なるほどGMはそこまで考えてなかった。マギテック協会から斡旋されて働きに行ってそうだからね、ルンフォの人権保護のためにも、定期的に査察もあるだろうね)

関係は良好、との返事が返ってきた。ルーンフォークは何者かに操られて主人を殺したっぽい。では操っているのは誰?ユミルなら知ってるかな?

 

 ユミルはイブリールを部屋から締め出してから語り始めた。

「正体がバレて、とっくに死んだと思っとったがのう。うまいこと逃げ延びたんじゃな」

 心当たりは、かつての学友でユミルと並ぶ天才と評された男。名をバイル。バイルもユミルも、当時ルーンフォークが所有物として使い捨ての駒のように扱われることに疑問を持ち、日々論を戦わせていた。ユミルは人族社会とルーンフォーク自身に彼らの人権を認めさせるべきと言った。バイルはこう語った。ルーンフォークがそもそも、人族に従うように人族がプログラムした。生物レベルでルーンフォークを、人族から解放するのだ。バイルの正体はダークドワーフ、蛮族だった。

 

「時代は変わった。ルーンフォークも好きに生きていいんじゃ。お前さんのように、主人を持たず自らの信念にしたがうもよし。大切な主人を見つけてその者のために生きるもよし。自分で考えて、自分で決めるもんじゃ。…イブリールはそのことに自分で気づかんといかん。」

 

 バイルを追うならば、とユミルはロサに特製マギスフィアを渡す。ユミルからの通信を受けられ、小さなものならテレポートもできるというオーパーツ。ユミル何者感。ユミルの正体は魔動機文明からコールドスリープして目覚めたさいきょー科学者ですが、シナリオ内では語られませんでした。

 

PCの帰りぎわにユミルは、

「もし身近にあるじを持つルーンフォークがいるなら、気をつけた方がいい。バイルに何かされているかもしれん」と付け加えた。

 これはちょっとした分岐で、もし犯人ルンフォの行方をPCが掴めなかったら操られたジーナを尾行してアジトに行ってもらうつもりでした。その場合クラウスくんもフェローとして同行するので、難易度はむしろイージー。今回はイェルム・エリザがしっかり成功して、クラウスにジーナを任せる選択をしてくれたので、ノーマルモードでした。

 

 余談ですが、ジーナさんは催眠波に必死で抵抗するも勝てず、主人であるクラウスくん(13さい)の部屋に刃物を持ってやってくるわけです、クラウスくんはすべてわかっていて、ジーナさんを「ナップ」で眠らせてベッドに運び、翌日風邪じゃないかとかなんとかいってユミルのところへ連れて行ったわけですね。クラウスくんを子供扱いしてるジーナさんは、本当のところクラウスくんに守られてる。すごく良いおねショタ...PLのみんなありがとな!

 

  そして明け方、全員でドゥームの追跡を開始。ロサの魔動バイクにみんなで乗っていきます。砂漠の一見何もないところでタイヤ痕は途絶えている。マナサーチしてみると地面から「マナ反応アリ!」足元が落っこちて、砂漠の地下に秘密基地がありました〜。なんてガバガバなセキリュティ!

 

VSドゥーム

レベル詐欺と悪名高い敵で、果たして倒せるか怖かったんですが...二刀流槍使いイブリール、強かった。ロサも命中・威力が安定してきて強力なダメージディーラーでした。あっさり撃破。

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見た目ゼロゴーレムのドゥーム

 

ルーンフォークを解放せよ!

 

 奥へ進んでいくと、タロス×3。曲がり角に隠れていた設定なんだけど、ちょっと上手く処理しきれなかった感。ただpcにペナルティがかかっただけだった気がする...

 

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見た目パンテオンのタロス軍団

 

 タロスの能力に苦戦しつつも勝利。タロスたちが警護していた扉の向こうには、洗脳されたルーンフォークたちが集められていた。

 そこにユミルから通信。「自分が主人と認める相手を殺してから基地へ来る」ように刷り込まれていたようです。ユミルはワクチン的なナノマシンを転送してくれる。

 

 これはpcたちがジーナというサンプルを提供してくれたおかげなんだけど、これジーナ追跡ルートだったらワクチンは作れないことになるから、洗脳されたルンフォたちを力ずくで抑えなきゃいけなかった流れにしてもいいね。戦力が多くなるぶん、しんどい戦闘を増やしてバランスとる的な(セッション時は洗脳されててもべつに襲いかかってくるような描写はしなかったけども、もし次同じのやることがあったら)。

 

 ルンフォ解放後、残る道は2つ。ラスボスべやと、ルンフォの無くした記憶を復元する装置(MPの半分消費)。イブリール食いつくかなと思ったけど、ラスボス倒してからにした。ネタバラシは倒した後のエピローグ的扱いになった。先にするか後にするかで、ラスボス前後のRP大きく変わってたんじゃないかな。どちらにしろアツそう。

イブリール的には、「与えられた答えを欲するんじゃなくて自分で考える」というRPをしてくれたのだろうなぁ、と個人的には思っています。良い...。

 

ラスボス!

 

ラスボスはDr.バイル&オメガ(データはタロスウォリアー)。

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バイル

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オメガ(性能はタロスウォリアー)





イブリール(=ビリー)はタロスからルーンフォークへの過渡期に作られた存在。

設定としては、「本能的に持っている人族への忠誠心」を取り去ったルーンフォークであり、自己決定ができる、現在のルーンフォークのプロトタイプである。バイルに言わせれば彼らはそれ以前のルーンフォークではなく、自由意志を持つ「ルーン・ウォーカー」であるという。

 

しかし自由意志を持って生まれた2人は、「生みの親は人族に追われている」という環境に強く影響され、蛮族側について戦闘マシーンと大差なく暴れまわっていた...大破局を経て残されたルーンフォークらは人とともに生きているわけだが、バイルはそれを「人族による洗脳」だという。再び人族の手からルーンフォークを解放する為反乱を起こさせた、というわけです。

 バイルさんが考える自由意志は「蛮族寄りの本能的な部分を失くさない」的な意味なんでしょうかね..それとまぁ、自分の子どもたちが自分の意思で人族につくというのが受け入れられなかったんじゃないでしょうか。とにかくPCとは相容れない。

ポーレ君の「もうとっくに救われてる。」っていう返しはシビれた。

 

オメガは暴れまくって死に、直っては死にを繰り返して本当に殺戮マシーンという哀れな奴です。

 

バトルでは、やはりオメガ(タロスウォリアー)強い。レベル4のパーティに対してレベル7の敵ぶつければ当然ですわ...ギリギリの戦いでした。HP半分まで減らすと外殻が割れて見た目オメガ


ゼロになり、身軽になって固有武器と双撃で暴れまくってやるぜ!と思っていたんですが、死にかけイブリールが魂のクリティカルを繰り出し、ギリギリの勝利。なんてアツい男なんだイブリール

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オメガゼロ。暴れられなかった

 

エピローグ

 バイルの処遇は、「グレンラガンのラセン王よろしく首だけ持ち帰って生き字引として永遠に生かす」蛮族よりも恐ろしい?発想です。さすが漫研卓...

 

そして、イブリールは失くした記憶を復元する。

 誰よりもはじめにバイルが狙ったのはイブリールだった。バイルの洗脳は、イブリールに深く染み付いた意識に訴えかけてくる。

「蛮族、爺さん、ユミル。俺はいつも、誰かに従って生きてきた」

「それでいい。従うべき真の主人はバイルだ」

鋭い槍をユミルの胸に突き立てようとしたその時、ユミルがよく言っていた言葉を思い出した。

「わしはお前のあるじじゃない。あくまで雇用主じゃ。どう生きるかは自分で決めろ」

 

そこに違いがあるとは思わなかった。しかし今は...

 

イブリールは答えを出せなかった。そのかわり、ユミルではなく自分を刺したのだった...。

 

街へ

 

基地にあったマギスフィア(大)をかっさらい、夕日を背に魔動バイク+肩パッドの世紀末感たっぷりで帰還したパーティは状況を報告する。

 

ユミル&イブリールのシーン。ここのイブリールのRPは、すごく...良かった...。

 

んだけどなんて言ってたのかいまいち思い出せん......ごめん、エモすぎて..あとででろんちょ氏に思い出して書いてもらおう....録音しとこうな...

とりあえず、洗脳されて襲おうと思った時に、ユミルは主従とかだけじゃなくて、大切な存在なんだと気づいた的な話と、自分の意思で近くにいたいと思うという話と、ユミルは自分に考える時間をくれたんだ、という話をしてくれていた

 

オメガは何も覚えていなくて、ゼロから始めるって意味で、ユミルによって新しく「ゼロ」と名付けられました。

イブリールはバイルの考えにも思うところがあったようで、「ゼロと共に、不当に扱われるルーンフォークを助ける旅に出る」ことにしました。なるほど...アツい。でろんちょ氏、PCの立場で真剣に考えてくれたんだなぁ。

 

 

 

 

 

2話 エルフとケンタウロスの愛歌

ムーブメン卓第2話。

 まだみんなのキャラや信条的なものが固まってなかったので、「とりあえず手探りで色々やってみよう」みたいなつもりで組んだ、半ばギャグなシナリオ。シリアス路線で来てる最近の雰囲気とは全然ちがう。連載漫画とかでも2話目ってこういうかんじじゃん?そしていちおうAlbus aterのシナリオとの繋がりを意識している。

参加者はポーレ・ロサ・エリザ、そしてフェローとしてAlbus aterのPC、アン。回復力に一抹の不安を感じたので、そふぃ氏にフェローシートを作ってもらいNPCとして参加してもらいました(そふぃ氏は不参加)。

導入

 僕は依頼を受けるまえに「それぞれの日常パート」みたいなのをわちゃわちゃやってもらうことにしています。毎回「あなたたちは酒場にたむろしてます」じゃつまらないというのももちろんあるんだけど、これは「自キャラにログインするための大事な時間」と捉えています。キャンペーンといえど1週間や2週間そこらリアル時間が空いてるわけだし、PCの肉付けを各PLが主導で自由にできる貴重な時間なのです。クエストをこなすだけじゃ扱えない、PC個人がやりたいことを進められる時間でもあるしね。

 なんだけど、この時は何したか覚えてない・・・この時はまだそのことに気づいてなかったかもしれない気がするので、そもそもやってないかも?

 

とにかく、「それぞれの日常」を描写してあげることは非常に大事なのです。

 

そんなわけで日常パートは覚えてないんですが、掲示板にこんな依頼書が張り出されている。というより、これしか残ってない。

 

ケンタウロス族との平和を取り持ってくれ」

依頼人は森の西に住むエルフの族長。詳細はこうだ。

 「森の東に暮らすケンタウロスの部族との間に諍いが起き、あちらは非常に怒っており一触即発の状況だ。その発端は、エルフの青年が誤ってケンタウロス族の娘に矢を射ってしまったとのことだが、現場の泉はそもそも狩猟は行ってはならない取り決めの場所であるし、非常に見通しも良い。両者が不仲というわけでもない。どうにも不可解だが、自分たちが下手に動いて相手を怒らせてはまずいので、第三者に真実を調査してほしい」

 そしてマスター登場。「森の北にゴブリンの大規模な群れが現れたっていうんで、冒険者たちがそっちに取られてんだよ。で、今あるのはこれ」

この時はGMとして「これしかないんで受けてください」って言っちゃった気がする。明らかにめんどくさそうな内容だもん。

 

この時に魔物知識判定も振ってもらい、ケンタウロスの情報を公開。

「蛮族でありながら人族との共存が可能で、妖精語を解する」ことは伝えておいた。

 

 ちなみに真相は、森の北に発生したゴブリンの群れの工作員としてサテュロスが送り込まれ(このゴブリンの群れは他の蛮族を従えてしまうほどに強い)、森の東西に暮らすエルフ族とケンタウロス族を仲違いさせようとしていた、というかんじ。

いちおう、森の泉に住む妖精に聞き込みをしたら、「現場でサテュロスの「ラブソング」を聞いた」という証言が得られて解決できるという筋道は考えてあった。

 

進行

 そうしてシーンを森へと移す。聞き耳振ってもらって、「どこかから、『たすけてー』というか細い女性の声がする」。

PCが駆けつけると、そこにはジャイアントスパイダーに絡め取られ、美味しく食べられようとしている女の子の姿が。ただし人じゃない。『サテュロス』という、下半身が二足のヤギになっている蛮族である。粘着質の糸に四肢を絡め取られ、いやいやと首を振る姿は大変にえっちである。

「あー!そこの人!たすけてー!かわいいボクがたべられちゃいそうだよーー!?」

ここでPCが「見捨てる」あるいは「サテュロスが捕食されるところを見ながら絶頂する」など宣言したならば、「ラブソング」を使って無理矢理助けさせる予定だった。それがシナリオのヒントにもなるし。ちなみに虫に恋愛感情などないのでラブソングは効かない。この場面でのサテュロスは本当にピンチなのです。

 

 PCは蜘蛛を倒した。森のいさかいについて彼女が何か知っていることを期待して、サテュロスちゃんを助け出した。エリザは蜘蛛のはらわたを興味深げに弄っていた。

サテュロスちゃんはエリザにドン引きしながらも、

「ん〜よくわかんないな〜、ボクこの森のことよく知らないし」

と返します。これは前半が嘘で後半が本当。せっかく助け出してくれたのでヒントを、と思ってのことです。

 

 サテュロスはボロを出す前にそそくさと退散。森の北のほうに向かっていきました。

 

 そしてエルフの集落に到着。族長の話は、おおむね依頼書の通り。そして矢を射った張本人は、族長の息子だった。息子によれば、「気がついたら自分はケンタウロスの戦士らに囲まれていて、目の前には自分の矢が刺さって血を流している娘さんがいて、弁解のしようがないほど明らかに、自分がやったとしか思えないんだ。でも、証拠は何一つないし言い訳にすらならないんだけど、何も覚えていないんだ」とのこと。

族長は「どうにも納得がいかないんじゃ。このままでは長年保ってきたケンタウロス族との平和が失われてしまう。どうか助けておくれ」と懇願します。

 PCらは泉に調査に行くと宣言。いまケンタウロスの集落に向かってもできることは何もなく、むしろ怒らせてしまうかも、という判断でした。至極当然な判断だと思います、じつはそうでもないんだけどね。

 

 泉は、エルフの領域とケンタウロスの領域のちょうど中間地点。エルフの族長によれば、ここは両者が顔を合わせ世間話などをする場所となっていて、この近くで狩りなどはしてはならないことになっている。この泉には妖精が住んでいることも伝えたけど、PCに妖精語取得者がいなかったからか、妖精に聞き込みという提案はされなかった。

 

 収穫なくて停滞しちゃうのはよくないと思い、展開を早めることにしました。PCが泉のまわりをうろついていると、

「お前たち、何をしている?」

と声がかけられる。ケンタウロス族の青年が、警戒した様子で槍を構えています。

PCが必死に事情を説明するとわかってくれたようで、

「あ〜なるほど。で、街からあなたたちがやってきたわけか。街の人はまぁ、信用してるよ。エルフ族経由で工芸品を買ってもらったりしてるからね」

ということで、ケンタウロス族の青年ビリーくんが集落に案内してくれました。

「じつはうちの部族もごたついててね。矢を射られた娘というのは、族長の娘さんなんだよ。さいわい急所は外していて大事には至らなかったけど、もちろん族長はカンカンさ。今にも総攻撃を仕掛けてやると言ってるよ。

でもあなたたちの言うように、あの泉で矢を射ること自体少し不自然だ。エルフの族長の息子とは友達だけど、そんなことするやつじゃないことは僕も知っている。

こちらも、長年かけて築いてきた人族との関係を崩したくはない。なんとか族長をなだめすかしてはいるけど、もう限界が近い。できることなら協力するよ」

PCはケンタウロスの村人らに聞き込みを開始。族長にはバレないように。

サテュロスを見てないか、との質問には、

「つい最近になって見かけたことがある。綺麗な声で歌って、鳥や魚を集めているのを見た。そうね、森の北のほうだった」

と返答。サテュロスがラブソング使えるのはわかってるし怪しいんだけど、怪しいだけでしかないもどかしさに悩むPLたち。ビリーくんに妖精語翻訳してもらったら?というのはあまりに誘導が強すぎて言い出せませんでした。

結局、もう一度サテュロスに会って話を聞きに行こうとになった。どうしよ。あんまり考えてなかった。まず、サテュロスってどこにいるんだ?北に行ったらハイいました、っていうのもなんかお使いチックすぎない?甘い甘い、詰めが甘いがねGM

結局、「森の北のほうは別の蛮族の領域なので、サイコロを振ってもらい出目次第で出てくるものがあるよ」という裁定にした。非常に雑である。

 

 そして出たのは低い目。危険感知判定次第では敵に遭遇してしまう。ころころ・・・1ゾロです。

「PCが気づくと、ゴブリンの軍団1d6匹・・・6匹のゴブリンに囲まれてしまっています。全員前線エリアからスタートです。」

前衛はポーレのみ、シューター2のマギシューとコンジャラー(とそしてフェロー)が全員前線で、しかも6体。魔法収束はないので、スパークは味方をも巻き込む。今にして思えば死の匂いが強すぎる。

 

 ロサが生死判定するまでいったけど、なんとか勝った。そしてゴブリンを尋問するPCたち。ありがとう、戦闘の合間にGMも必死に考えてたぞ!

「アノオンナ、ボス、キゲントル!オレタチ、ノケモノ!アノオンナ、エルフ、ケンタウロス、ケンカサセル!」

要するに、サテュロスがラブソングを使ってエルフの族長の息子を誘惑、ケンタウロスの娘さんを襲わせたということです。

 

 言質をとったPCはゴブリンをケンタウロスの集落まで連れて帰ることにしました。ゴブリンの口から族長に説明させることで解決を図ろうというわけですね。

ゴブリンの数を必要最小限に減らし(嬉々としてロールプレイしておりましたね)、命を保障(口約束)するかわりに証言と、その後ボスのところまで案内させることを誓わせました。GMもゴブリンの命乞いロールが楽しかったです。

 そしてケンタウロスの集落に到着。族長は「今すぐサテュロスとボスとやらを血祭りにあげる!」と怒り心頭。真犯人がいるとなれば止めるものは誰もおりません。ケンタウロスの屈強な戦士たちが、ゴブリンの根城へと向かう!

 ゴブリンの案内でサテュロスがいる洞窟に到着。

 

「ひぃっ、ボクが何したっていうんだよ!?」

「こいつらが全部喋ってくれたぞ」

「娘をよくも!覚悟せい!」

「ふんっ、役立たずなやつら!こうなったら・・・カワイイボクの歌をきけーー!」

ラブソング発動。サテュロスの魔力は高いので、全員抵抗失敗。

魔物が使うラブソングだと恋愛感情の対象は魔物になってしまうんですが、PCが使用するラブソングだと「すでに恋人や婚姻関係にある者が近くにいるのであればそちらに近寄り、そうでない場合には最も近くの異性(種族問わず)に近寄り、愛を囁きあってしまう」と書いてあったのでそっちの解釈でいかせてもらいました。

「ハッ!今日は妻と結ばれてからウン10年と120日の記念日ではないか!こうしちゃおれん、愛を伝えなければ!!」族長ダッシュ!続いて戦士たちもダッシュ

「バーーカ!ボクはにげるっ!」

 

誰に恋するかは自由に決めてもらいました。結果は以下。

 

ポーレ→サテュロス

エリザ→ケンタウロス

ロサ→ポーレ(しかし、ポーレはサテュロスになびいたので嫉妬する、というRP)

アンはフェローなので効かない

 

 インスタント胸の高鳴りに突き動かされ走り出すポーレ。叶わぬインスタント恋心に胸を痛めるエリザ。目にインスタント嫉妬の炎を宿し、エリザの手を引きサテュロス抹殺に向かうロサ。素知らぬ顔でサテュロスを追うアン。ラブソングはやはりギャグ展開になる。

 

「うわーっ追ってくんなよキモチワルイ!たすけてボスー!」

サテュロスが頼ったのはゴブリンシャーマン。こいつがボスであり、サテュロスの彼氏のようだ。

「お前・・・サテュロスちゃんの何なんだ・・・?」

今彼をぶっ殺してサテュロスを奪おうとするポーレ。さらに複雑化するインスタント・ラブ。そんな感じで戦闘開始!

 

ラブソングは術者が演奏を止めてもその後1時間は効果が持続します。戦闘終了後はそりゃもう大変だったことでしょう。なんて描写したかあんまり覚えてません。

 

目が覚め、気まずいかんじでケンタウロスの集落に戻ると、ケンタウロスの奥さんらが戸惑いながらもまんざらでもないかんじで愛を囁かれていました。

そんなかんじでエルフとケンタウロスは和解、依頼達成です。

 

そしてサテュロスとゴブリンシャーマンは生け捕りにしました。ポーレが蛮族動物園的なものを開きたいと。

ルール的にはどう処理したらいいんだろうか・・・わからないしポーレの立場的にもやばいことになりそうだしな・・・。できるだけ叶えさせてあげたいんだけど、さすがに無理っぽい。

「蛮族は穢れがあるから街の中には入れないよ。彼らを入れておける檻とかもすぐには用意できないから、街の近くの木に縛っておく、くらいしかできないかな」

と返答。そしてまぁ、順当に考えてこれは、逃げられておかしくない。

翌朝には逃げられちゃったよ、と結果を伝えると、後日PL的にはそれでよかったと言ってもらえた。ポーレが世間を知らないが故に無茶なことをしようとして現実を知る、というくだりはツボだったみたい。なるほど・・・PLに媚びすぎてもいけないんだな。

 

エピローグ

ケンタウロスの族長がお礼に、妖精の槍をくれた。売ってもいいし、使うなら土属性のついたつよい槍です。ポーレは生け捕りを諦め、剥製を展示することにしたようです。マジか・・・

 

感想

 GMの用意したルートを選ばない、なんてことは全然あり得ることで、それを想定してなかったというか、ギミックはあったけど繋ぎをちゃんと考えられてなかったなー、という反省でした。もしこれを見て回してみようと思ってくれた方は、そのへんをうまくやってみてください。

 そして、ポーレは自ら行動指針を作って積極的に動くものの、ロサとエリザは展開に引っ張られがちというか、そのキャラらしさがまだ見つかってないという印象があった。このときから、「まずは、それぞれのPCにスポットライトを当てたシナリオを一つずつやろう」と思った。ポーレとエリザは種族関連で話が作りやすいけど、人間のロサについてはそれが難しい。種族に特色がないからこそ、ロサの話で中心になってくるのは親交を深めてきたNPCや、PCとの関係性だろう。そういう意味では、スポットライトを一人ずつ当てていくキャンペーンのラストは、ロサになるのかな。みんなシリアス方面で来てるからロサもシリアスでやりたいね、まだ全然考えられてないけど、セッション重ねればエモい関係性も出てくるはず!

 

 

サテュロスちゃん

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だまされてはいけない

 

シナリオソース:バルトゥーの屋敷(微改変)

注)このシナリオソースを回すには、基本ルルブⅠ、Ⅱが必要です。

 

チップ君のRPに関しては以下を

takahaltrpg.hatenablog.jp

(セッションレポート。リプレイがわりに参考にしてください)

もしチップ君をバルトゥーの屋敷シナリオに挟み込む場合、PCの誰か一人をあらかじめ接触させておくと、家庭事情も察して「チップ君は根っからの悪い奴ではないかも」と思ってもらえるかもしれません。

 

☆ルルブのシナリオに加えて、追加した要素

・街に入るときに危険感知判定(判定の内容はPLには伝えなくていいと思います)、失敗なら財布をスられている。成功ならスられずにすむ。成功の際にチップを目撃させるのはやめたほうがいいです。

なぜなら、「街中で追いかけっこが始まる→判定で勝っちゃったらチップをとっちめる→ヤクザを成敗する!」みたいな流れになる可能性があるからです。

・マイエルはじめ酒場の冒険者たち(PC含め)の財布がスられている。描写はセッションレポを参考に。チップの生存確認の依頼をマスターから受ける。報酬はひとり50G上乗せ。

・遺跡の入り口で足跡追跡判定を行うと、蛮族の足跡に加えてチップの足跡も見つかる。ゴブリンとボガードのいる部屋では、チップが彼らにいじめられている。

・蛮族を倒すと、チップが同行を求めてくる(PCが断る、その場で痛めつけるなどしようとするならチップは逃げる。そして、PCが魔法生物大全を手に出てくるところを待ち伏せ、書物を奪う)。PCが魔法生物大全を手に入れたタイミングで、本を奪って逃げる。

・チップを追って街の前まで来ると(もう夜になっている)、怪しげな幌馬車の前でチップとゴロツキ風の男達が言い争っている。(描写はセッションレポ参照)

 

チップのステータスは、

種族:グラスランナー

生まれ:盗人

技能はフェンサー1、スカウト3

武器はストーンかナイフ程度。戦闘特技はご自由に。器用度はスリの腕前を表現するために、敏捷度は蛮族の攻撃を避け続けていたことを表現するためにそれぞれ最大値に設定して良いと思いますが、GMの裁量にお任せします。

キャラロールの指針としては、友達や家族を大事にする、約束はできる限り守ろうとするといった、グラスランナーにはやや珍しいタイプです。グラスランナーと聞くだけで信用しないPLは多いので、チップはあくまで真面目な性格であることをRPの中で、あるいはGMの描写の中で出してしまって構いません。

 

チップの画像は私が描いたものです。セッションや動画の使用はご自由にどうぞ。無断転載や自作発言はお控えください。

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5.